HLDC院長手塚充樹のブログ

健康寿命延伸型歯科医院実現へ向けて

口内炎ができやすい方へ

口内炎ができやすい方へ朗報です。

 

最初に私見を述べますが、私は口内炎ができなくなりました。

 

対症療法として、ステロイド軟膏やレーザー照射などが行われています。

 

しかしながら、レーザーによってできてしまった口内炎の痛みが緩和することはありますが、悪性腫瘍(がん)に対する照射はかえってがんを周囲にバラまいてしまったりするデメリットもあり、口内炎ができやすい方は後を絶ちません。

 

では、そもそもなんで口内炎ができるのでしょうか。

 

ちなみに筆者の手塚充樹は、過去には口内炎ができたこともけっこうありましたが、最近は毎日のサプリメントの服用やビタミンC点滴、食事内容のコントロールでめったにできなくなりました。

 

 

以下、原因を5つほどまとめてみました!

目次

 

1.ウィルス性の病気

 

2.がんや自己免疫疾患(自分で自分の身体を攻撃してしまう病気)

 

3.身体の中の栄養素(分子)の不足

 

4.お口の中にとがっているところがある

 

5.お口の中の細菌数が多い

 

 


 

1.ウィルス性の病気

 帯状疱疹などのウィルス性の病気でも口内炎ができることがあります。多くの場合は片側にかたよってできるのが特徴です。


 

2.がんや自己免疫疾患(自分で自分の身体を攻撃してしまう病気)

 ちょっと怖い話かもしれませんが、「がん」が最初に口内炎のような見た目であることもしばしばあります。

 その場合はレーザー治療は適応になりませんので、より専門な機関へご紹介いたします。

 また、ベーチェット病など自己免疫疾患の初期症状として、繰り返す口内炎が特徴として挙げられています。それだけ、口内炎は体内の変化から現れることがあるということですね。


 

 

3.身体の中の栄養素(分子)の不足

 体内の変化から現れるといえば、やはり身体の細胞レベルのことも見逃せないでしょう。ビタミンC、ビタミンA、亜鉛ビタミンD、ビタミンBなど多くの栄養素のかかわりがあるかと思いますが、私がよくお見受けするのが、夜にお仕事をされている若い女性の方などで慢性的に口内炎ができるかたが結構多いように思います。

 

 「お酒をたくさん飲む」「睡眠時間が不規則」「食生活では外食など多く野菜など不足しがち」

 

 などの特徴が当てはまる方は栄養素(分子)の改善でよくなる可能性があります。

 

 お酒をあまり飲まないようにすればよいのかというと、お仕事の関係上難しい方もいらっしゃいますよね。

 

 ヘルシーライフデンタルクリニックでの栄養カウンセリングによって不足している栄養素を積極的に取り入れるようにしたり、医療機関向けの医薬品基準で製造されたサプリメントの提供などによって根本的な改善も望めると思います。研究実績のある栄養素のサプリメントを取り揃えておりますので患者さんに合わせてオーダーメイドで提案をしていきます。


4.お口の中にとがっているところがある

 原因は様々かと思いますが、むし歯や歯ぎしり、ケガなどが原因で歯がとがっていて、そのような状態が放置されていると舌などに小さなキズができて、そこから炎症が起きて口内炎になってしまうケースもあります。

 応急処置でとがっている部分を丸めることはもちろん、歯の治療をしたほうが良い場合もあるかもしれません。


 

 

5.お口の中の細菌数が多い

 何年間もお口の中の専門的なケアを行っていなかった場合、現代の一般的な食生活ではどうしても、口腔内の悪玉菌が増えがちです。

 お口の中の細菌数が多ければ、それだけキズができたときに炎症が起きることや治癒が遅くなることも考えられます。

 あまり、歯石が多かったり、歯ぐきから普段出血してしまうような場合はお口の中のケアをして悪玉菌を一掃しておいたほうがよいかもしれません。


 

以上、簡単にですが口内炎について原因を5つほど挙げてみました!

 

口内炎ができやすい方はお気軽にご相談ください(^-^)/

 

栄養カウンセリングや安全なサプリメントの選別について、下記リンクから予約していただくことができます。

apo-toolboxes.stransa.co.jp

ビタミンAの誤解とホントのところ

どうも、歯科医師の手塚充樹です。

 

今回のブログはビタミンAについてです。

 

目次

 

1.「ビタミンAを妊娠中に摂取しない方がよい?」「ビタミンAは摂りすぎない方がよい?」

 

2.ビタミンAと呼べる物質にはたくさん種類がある

 

 

3.乳児の奇形で報告されているのは、妊娠初期のニキビの治療薬(レチノイン酸)

 

4.お母さんの初乳中にはビタミンAがいっぱい

 

5.天然のビタミンAを含んだ食材やサプリメントは安心で必要な栄養素

 

6.ビタミンAの臨床応用

 

7.ビタミンAを含む食材

 

 

1.「ビタミンAを妊娠中に摂取しない方がよい?」「ビタミンAは摂りすぎない方がよい?」

元々「ビタミン」とは、生命を意味するラテン語の「via」にちなんで、”生命活動に欠かせない「amine」(アミン:窒素を含むアミン化合物)”と命名された物質が、ビタミン vitaminである。と言われています。

 

ビタミンAは最初に発見されたビタミンです。

 

「ビタミン」という名前ですが、広義な呼び方になるため、いろいろと誤解をまねいたり、作用について細かく語るためには、さらに細かい分類を考えなければいけない場合があります。

 

 

たとえば「ビタミンAは摂りすぎない方がよい」とか、「妊娠中はビタミンAは摂らない方がよい」などです。

 

 

2.ビタミンAと呼べる物質にはたくさん種類がある

動物性食品(動物や魚類の肝臓や卵)に含まれる「レチノール」

 

植物性の食品(緑黄色野菜や果物)に含まれる「βカロチン」の2種類がある。

 

そして、体内ではレチノール、レチナール、レチノイン酸と、3種類の活性型で作用する。

 

「ビタミンA」と呼ぶだけで何種類も物質があるんですね。

 

 

3.乳児の奇形で報告されているのは、妊娠初期のニキビの治療薬(レチノイン酸)

 

 

赤ちゃんの二分脊椎や口唇裂、四肢の変形などビタミンAによる被害が報告されているのは合成のレチノイン酸のみなようです。

 

 

では、逆に摂取しなかった場合にはデメリットがあるんでしょうか。

 

 

4.お母さんの初乳中にはビタミンAがいっぱい

 

 

最近は母体の栄養素が不足していることによって母乳内の栄養素も不足してきていることも問題点となっています。

 

母乳には赤ちゃんを育て上げるために必要な栄養素がつまっています。

 

その母乳にもビタミンAが豊富に含まれているとのこと。

 

赤ちゃんを育てる為にもビタミンAが必須であることがわかりますよね。

 

 

 

 

5.天然のビタミンAを含んだ食材やサプリメントは安心で必要な栄養素

 

食材中のビタミンAはほとんどレチニルエステルといって不活性な形で存在していて、ヒトの身体の中でもタンパク質とくっついて、活性型にならないように厳重に管理されています。

 

 

 

6.ビタミンAの臨床応用

ビタミンAは、近年罹患する方が多い、逆流性食道炎にも効果が出ることがあります。

 

逆流性食道炎の方は慢性的に胃酸が逆流しているため、胃酸の影響によって食道の粘膜が胃の粘膜かのように変わってしまう「分化異常」という現象が起きていることがあるそうです。

 

そのような分化異常を是正する効果もビタミンAにみとめられています。

 

分化の異常を治すためにビタミンAを使う場合は、天然型のビタミンAを高用量摂取しないとなかなか効果が出てこないことが知られています。

 

私自身も、「分化転換」という現象について研究していた経緯があります。細胞に与える栄養素を変えてあげるだけで、細胞自身のふるまいが変わってしまうという現象です。

 

細胞に与える栄養素を変えるだけで、細胞が役割が変わることが証明されているため、私の中ではビタミンAの摂取によって食道粘膜の細胞のふるまいが変わったとしてもなんら不思議はありません。

 

ただ、お薬を飲んで、胃酸の分泌を抑え続けることと比べてどちらが健康的な治し方か。

 

それは患者さん個人個人のご判断にお任せしますが、胃酸はお肉やお魚などのタンパク質を分解して消化していくために大変重要です。

 

 

 

7.ビタミンAを含む食材

 

 

あん肝や、ウナギ肝、鶏や豚のレバー、ニンジン、モロヘイヤ、カボチャなどがあります。

 

 

それらの食べ物が苦手で食べれない方はビタミンAが不足しがちかもしれません。

 

消化管や皮膚のトラブルが多ければ要注意です。

 

 

どうしても食べられない場合は、高品質なサプリメントの活用も有効です。

 

なかなか毎日のように肝とか人参とかカボチャとか食べられない場合もありますよね。

 

私が実際にそうです。あん肝、レバーなどの料理は好きですが。

 

今は、自分の腕の柔らかいところに出来ているプチプチ(毛孔角化症)っぽい感じを、医療機関向けサプリメントのビタミンAや亜鉛ビタミンDを使って消せるかどうか実験中です。

 

 

ということで、今回はビタミンAのお話でした。

 

 

 

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「ヒトは口から老いる、歯科から健康寿命を延伸する」

手塚 充樹 

Mitsuki Tezuka

歯科医師 博士(歯学)

D.M.D. Ph.D.

 

ヘルシーライフデンタルクリニック院長

healthylife-dental.com

 

 

 

 

 

治療を清潔に、再発予防!POICウォーターの活用。

どうも、歯科医師の手塚 充樹です。

 

だいぶ前のブログでもupしましたが、POICウォーター(ポイックウォーター Professional Oral Infection Control Water )についてお話します。

 

 

 

治療する部位を無菌化し、清潔に治療ができる


 

 

当院では、お口の中の清掃・除菌、むし歯治療、歯周病治療などに積極的に用いています。

 

 

むし歯や歯周病の原因菌を、従来は削り落としたり研磨剤で除去ふるような形で行っていましたが、

 

POICウォーターを併用することで、菌やその他のタンパク質を分解しながら治療が進められます。

 

 

 

治療後の再発予防に


 

 

もし、むし歯を治療した際に、削った部分を詰めるところに細菌がまだ残っていたら……

 

むし歯病原菌を封入してしまうことになります。

 

 

 

 

歯科の治療用ユニットを流れる水の信頼性


 

 

ちょっと怖い話ですが、歯科の治療用ユニット内を流れるお水(歯を削る際の注水やうがいをする水)についても、細菌が多い場合には通常の水道水よりも増えてしまうことが知られています。

 

 

当院では高濃度のPOICウォーターを治療部位へ用いることによって、信頼性の高い洗浄・治療を心がけています。

 

 

ご家庭でのケアにも使用可能


 

 

むし歯や歯周病のリスクが高い場合や、手が不自由でどうしても歯磨きがしにくい方などを対象に、ドクターの判断で治療の一環としてご家庭でPOICウォーターを使用して頂くこともできます。

 

 

 

歯科から健康寿命を延伸するために、再発予防、再治療を阻止するためにできる限りのことをやる


 

結局やるべき事は、歯を治すだけではなく、お口の中から身体へ細菌を送り込んだりすることを阻止することだと考えています。

 

今回は、そのためにも有効な手助けとなってくれる可能性のあるPOICウォーターについて再度ご紹介しました。

 

 

 

 

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手塚 充樹 

Mitsuki Tezuka

歯科医師 博士(歯学)

D.M.D. Ph.D.

ヘルシーライフデンタルクリニック院長

今の時代、健康上手は栄養素をどう選ぶ?

歯科医師の手塚 充樹です。

 

私自身、小学校高学年から大学6年生までバスケットボール部に所属しており、学生時代に身についた食欲やアルコールの摂取欲など、そう簡単には衰えません。

 

が、自分は栄養素の摂取の仕方や、種類、量をコントロールすることで、太りにくく、疲れにくく、風邪をひきにくく、花粉症になりにくく、集中力が持続して仕事でパフォーマンスを発揮できる状態を獲得することができました。

 

ちなみに今でも、ラーメンやトンカツだって週に何回か食べます。

 

 

皆さんは「新型栄養失調」という言葉をご存じですか。

 

現代において栄養失調なんてありえない?


 

私自身は、現代の食生活において、過去に食糧難があったような時代とは違い、牛丼なども安く食べれるし栄養失調なんてありえない。と思っていた節もありました。

 

現状は少し違います。

 

このお話は、生きていくために必要なエネルギーの話ではなく、病気にならないために必要な栄養素のバランスのお話です。

 

 

 

昔よりも栄養素(ビタミン、ミネラル)を摂取しにくくなっている?


 

野菜の栄養素の減少と野菜の価格の高騰

 

近年、野菜の栄養素の減少が明らかになっています(50年前と比較)。

 

日本の野菜の作り手さんが減っていることなども影響して、野菜価格の高騰も日頃からひしひし感じますよね。

 

 

 

各栄養素の欠乏(鉄分、亜鉛、そのほか男女共通のビタミンミネラルの不足傾向)などがそのような側面からも起こりやすくなってきています。

 

 

糖質は比較的お手軽に摂れてしまうのが難点


 

チョコレート、飴、せんべい、グミ、キャラメル、、、

 

うどん、丼、パスタ、そば、菓子パン、、、

 

けっこうコンビニなどに置いてあって手軽にお腹を満たせるんですよね。

 

でも、太るし疲れるんですよね。

 

 

 

なんで新型栄養失調なのになんの問題もなく生きていられる?


 

 

ひどい病気の発症は20年~30年後

 

 

一般的に、入院が必要になるほどだったり日常生活に支障が出るほどの病気が発症するまでには年数がかかることがわかっています(ほとんどの方は栄養状態が影響してそんなに年数がかからなくてもどこかしらに症状が出ている)。

 

 

お酒に強い人や弱い人、糖質の代謝が上手くできる人できない人、いろんな方がいらっしゃいます。

 

 

風邪をひきやすい人ひきにくい人、アレルギーが出やすい人出にくい人、、、

 

 

人間、危機的な状況になれば縁の下の力持ちのような回路が働いて生命の維持ができるように持ちこたえることができます。

 

 

しかし、危機的な状況にもついに耐えきれなくなり、どこかで破綻が飽きた場合、外科手術や入院、薬物療法などを使い治療を行っていく運命がスタートしてしまうのです。

 

 

疲れやすくないですか?爪は荒れやすくないですか?眠りは良好ですか?イライラしやすくないですか?歯ぐきから出血を繰り返しませんか?お肌の不調は気になりませんか?


 

じつは上記の症状は、同じような根をもっていると考えられます。

 

大体、似たような栄養素の欠乏によって起こっていると考えられます。

 

それと、新型栄養失調とは深い関わりがあります。

 

 

 

認知症もがんも心筋梗塞もいろんな病気の特効薬をひとつずつ探していくよりも、根本的な改善をした方が早いのでは……


 

日本での感覚、少なくとも私が感じるのは、好きなように人生を過ごして、あと、身体がまずいことになったら医師・歯科医師(もしくは御家族)が何とかしてくれるだろうと考える方も少なくはないのではと思います。

 

これから高齢社会の世界トップクラスを迎える日本においては心配な発想だと思います。

 

 

私が担当してるお口の中も身体の一部ですし、体全体とは血管や神経で繋がっています。

 

 

お口の中の細菌が歯ぐきのバリアを破って、身体の中へ侵入を繰り返していても生活習慣病は起こります。

 

お口の中のバリア機能を整える意味でも栄養は重要です。

 

歯科からお身体の健康を支える内容についてはこちらでも書いていますのでご興味があればご一読ください。

 

 

胃の病気、皮膚の病気、心臓の病気、肺の病気、、、など、

 

 

根本的なことを解決するだけで、複数の症状が良くなることはあります。

 

 

栄養療法や、ヨガ、カイロプラクティックなど、慢性の不調を解決する手法はいろいろです。

 

 

 

 

新型栄養失調かどうかを知るためにはどうしたらよい?


 

 

詳細については、人によって栄養状態も違いますので、カウセリングが入口になるかと思います。

 

血液検査、唾液検査、尿検査、毛髪ミネラル検査、手のひらからの光測定による体内ミネラル組成の検査など検査も種類がありますが、必要に応じて行えばよいと考えます。

 

患者様の状態によっては、より専門的な医科クリニックへの対診も行っております。

 

当院のオーソモレキュラー(分子整合栄養医学)・サプリメント外来にてご相談可能です。

 

お気軽に当院までご連絡ください。

 

 

まずは新型栄養失調の改善を


 

 

なんとなくイメージは伝わりましたでしょうか。

 

元気に楽しく、季節の変わり目にもへこたれることなく、仕事も乗り切り、病院通いとおさらばし、休日を楽しめる身体をつくることは素晴らしいことだと思います。

 

 

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手塚 充樹 

Mitsuki Tezuka

歯科医師 博士(歯学)

D.M.D. Ph.D.

ヘルシーライフデンタルクリニック院長

healthylife-dental.com

きれいなお肌を作るなら赤いお肉をたべなさい

どうも、歯科医師の手塚 充樹です。

 

 

先日は、消化管・粘膜・皮膚科のセミナーに出席してきました。

 

医師が120名以上集まるとても人気な講習会です。

 

歯科医師はお見かけしただけでも1割に満たない比率でした。

 

 

口腔内も消化管だし何か参考になればと思い出席させて頂いたのですが、結果的に最高に有意義でした。

 

『きれいなお肌をつくるなら「赤いお肉」を食べなさい』という著書をお持ちの、柴 亜伊子 先生もご登壇されていました。

 

 
 
 
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赤身肉が赤いのは鉄分、血液豊富な証拠。 ニュージーランド産グラスフェッド(牧草飼料)ビーフ300gのステーキ。 スーパーで入手して家で焼くのが一番^^ グラスフェッドビーフの赤身肉は脂が少なくてペロッと食べれる感じ。 身体にも良いとくれば最高です。 #肉#ステーキ#赤身#グラスフェッド #ヒトは口から老いる#予防は食事から #アンチエイジング#抗酸化#抗糖化 #テヅカ歯科クリニック#ジンデンタルクリニック#歯医者#新橋#内幸町#川崎#東京 #beef#steak #newzealand #grassfed #biohack #tokyo#japan#dentist

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写真は私がたまに食べるようにしている赤身の牛肉、ニュージーランド産のグラスフェッドビーフです。

麻布のニッシンというスーパーで売っていますが、いきなりステーキを食べるより安く300g超のお肉をゲット出来ますよ。

 

 

目次

 

お口も消化管

 

消化する準備は食べ物を想像した瞬間から始まる

 

胃炎とピロリ菌と歯周炎の関係

 

粘膜は吸収のために必要、皮膚はその結果

 

ビタミンは足し算、ミネラルはバランスが肝心

 

GFCF(グルテンフリーカゼインフリー)は不可欠

 

口腔粘膜の話に戻ると

 

 

 

 

お口も消化管


お口も消化管です。

 

私が担当する歯科領域から始まり、しっかりと咀嚼された食べ物は、唾液と混じって食塊(しょっかい)となり食道→胃腸へと流れていきます。

 

消化する準備は食べ物を想像した瞬間から始まる


食べ物を消化する行為は、口に入れる前、食べ物を見たり、匂いを嗅いだり、想像したりしただけでも準備が始まります。

 

 

好物を想像するだけでも、脳から司令がいってインスリンというホルモンが分泌されたりすることも知られています。

 

 

コンビニでスイーツ選びをしている最中や、どこか美味しそうなお店の前を通った時など、身体は反応し、食べ物を消化する準備を始めるというわけです。

 

 

胃炎とピロリ菌と歯周炎の関係


萎縮性胃炎といって、胃の症状とピロリ菌の関わりが指摘されています。

 

ピロリ菌の除菌によって胃の症状を改善しようというやつですね。

 

ピロリ菌はヘリコバクター属に所属している細菌です。

 

最近は、非ピロリ性の萎縮性胃炎もあることがわかっており、ピロリ菌とは呼ばず、ヘリコバクターと総称として呼ぶようになってきているという話もあります。

 

 

実は、ヘリコバクターはお口の中にも存在します。

 

 

主に、カンジダというカビの菌などのイーストの中にいることがわかっており、

 

歯のクリーニングをして全体の歯石取りをやったあとに胃炎が起きる方がいますが、

 

その理由が、お口の中から胃の方へ流れていったヘリコバクターだという可能性が示唆されています。

 

カビの菌のそばでヘリコバクターが守られてしまっているため、抗生物質で除菌しようと思っても効かないことがわかっています。

 

 

口腔内にも胃炎の引き金となるような菌が潜んでいることがあるので、お口のクリーニングは、胃を守るためにも重要ですよね。

 

 

粘膜は吸収のために必要、皮膚はその結果


美肌を獲得したい場合、なにかを「塗る」ことを意識しがちだとは思いますが、皮膚科の先生いわく、塗ってもいいが本当の美肌は栄養素から解決していかないと獲得できないそうです。

 

 

消化粘膜の状態を整えてあげることは、消化吸収を良くします。

 

胃腸粘膜のバリアを整えることによって、無駄に毒素を取り込んでしまうことを防ぎます。

 

ビタミンは足し算、ミネラルはバランスが肝心


皮膚は、消化粘膜から消化吸収した「結果」でもあるので、日頃から過剰に糖質を摂りすぎないように、良い脂をとり、ビタミンを多く摂取して、ミネラルはバランスを意識する。

 

 

また、消化粘膜の状態を良くするにはアミノ酸や食物繊維など栄養素が必要です。

 

GFCF(グルテンフリーカゼインフリー)は不可欠


食欲のコントロールや腸内細菌を整えるためにも、糖質はコントロールしていく必要があります。

 

 

ただただ糖質を減らし、いつも通りの食生活から何も変えなかったら……

 

 

ただのガス欠になってしまいます。

 

 

糖質を減らした分、キチッと多価不飽和脂肪酸(主にオメガ3系の脂質)やタンパク質を摂取して、エネルギー不足は防ぐことがよい循環を生みます。

 

 

口腔粘膜の話に戻ると


お口の中でも、舌がヒリヒリしたり痛かったり、味がわかりにくかったり口内炎ができやすい、歯ぐきから出血しやすい、粘膜が弱い、、など

 

 

粘膜や歯や歯ぐきも何かしらのサインを出してくれます。

 

 

私が担当する歯科でも、そんなサインを敏感にキャッチしながら診療にあたることで、皆さんの健康の手助けができると考えています。

 

 

 

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手塚 充樹 

Mitsuki Tezuka

歯科医師 博士(歯学)

D.M.D. Ph.D.

ヘルシーライフデンタルクリニック院長

 

 

   

 

 

歯の神経をなるべく取りたくない

歯科医師の手塚 充樹です。

 

久しぶりに更新します。

 

今日の内容は、「なるべく歯の神経を取らないためにできること」をテーマにお話ししたいと思います。

 

歯の神経を取る治療は、治療する方もされる方も大変


 

皆さんは、歯の神経を取る処置の時に苦労された経験はありませんか。

 

私は少なくとも、「歯の神経を取った時、すごく痛くて苦労した」というようなフレーズを患者さんから伺うことがけっこうあります。

 

もしくは、神経を取り除いたあと、治療が完了してから数年後に同じ歯が痛み出したりしたことはありませんか??

 

 

歯の神経を取らずになんとかできないのか


 

 

歯の神経を取らずに何とかする方法があれば・・・と思いますよね。

 

実は、神経に到達する手前の状態で痛みが出ているような場合、神経を残して処置ができる材料があります。

 

 

歯の神経を取らずに治療するために使える材料


 

過去にも、神経を残してなんとかしようとする考えはあり、主に水酸化カルシウム製剤などが用いられてきました。

 

しかしながら、虫歯を削っている最中に、偶発的に神経が飛び出てしまった場合に有効なのがこの方法です。しかも、年月が経つと吸収されてしまったり、強度がないので形を保っていられなかったり問題点はあります。

 

結果的には、虫歯が進行しすぎていると、神経を取る以外に方法がないのが現状でした。

 

しかし、ドックベストセメントMTAセメントを用いることにより、従来よりも歯の神経を温存できる可能性が高まることがわかってきています。

 

 

ドックベストセメントに関しては、少なくとも自分の患者さんやドックベストセメントを使用している先生方のあいだでは、正しく扱えば成功率はかなり高く、歯の痛みが治まり、神経を残すことが可能となっています。

 

 

MTAセメントについても同様に、歯の神経を残すために有用であり、歯の根がシャープに割れてしまった場合に、割れた歯を接着させてMTAセメントでくるんだりしてあげると保存ができたり、素晴らしい効果があることがわかっています。

 

 

細胞が修復する力を促す

 

ドックベストセメントやMTAセメント。お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

神経を取らない方がよい理由は、治療が大変だからというだけではない


 

 

日本では、多くの場合、冷たい水にしみる症状が治まらなかったり、暖かいものでもしみるような症状が出ている場合は、歯の神経を取る処置を行うことが多いです。

 

しかし、この神経を取り除く処置の段階でかなりちゃんと無菌的な処置を行わないと、何年後かに再発をしてしまうことが、特に日本では多いことがわかっています。

 

神経を取る治療をする時は、身体の内部(神経)が身体の外部(お口の中)に露出しますので、しっかり治療を行う必要があります。

 

 

しかし、日本の保険医療体制では、なかなか根の治療に対してそこまで時間をかけたり最新の機器を駆使することは難しくなっております。

日本には、根の治療を専門として自由診療のみで治療をする医院も増えてきているように感じます。

 

 

 

根の治療が終わった歯が数年後に再発した時がやっかい


 

 

 

根の治療が終わり、その後の土台の素材や、被せ物の素材によっても、治療後の感染のリスクが変わることがわかっています。

 

 

しかし、根の治療を保険でやったあと、土台を金属で入れたり、その上に金属のかぶせ物を装着することが今までは特に多かったです。

 

種類の違う金属が隣り合わせになると、イオンの差がうまれて、のちのち細菌を歯の中に送り込んでしまうこともわかっています。

 

 

根の先の方へ細菌が送り込まれ、根の先で膿の袋を作ったりしてしまった時がとてもやっかいです。

 

 

その細菌が実は身体の方へ送り込まれてしまい、心臓の血管の病気を引き起こしている可能性が示唆されています。

 

 

歯の神経を取った後は、むし歯が進行したりしても症状がないので気づきにくく、私の感覚からするとかなり危険な状態に思えてしまいます。

 

 

少なくとも、自分の歯にはそんな治療はしたくないです。

 

 

みなさんも、ご自身の歯のことを真剣に考えて、今後のお身体の健康のためにも、ちゃんとした歯の治療を行うことをおすすめします。

 

 

 

 

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手塚 充樹 

Mitsuki Tezuka

歯科医師 博士(歯学)

D.M.D. Ph.D.

ヘルシーライフデンタルクリニック院長

healthylife-dental.com

歯科・栄養・予防医学の発表をしてきました!

どうも、歯科医師の手塚充樹です。

先日、歯科における栄養の重要性について発表をしてきました。

現在、パートナードクターとして勤務させていただいている鴨宮駅前の青山デンタルクリニックではランチョンセミナーとしてスタッフ向けに時間を作っていただき発表を行いました。

また、所属しているスタディーグループASC(Azabu Study Club)でも発表を行いました。

タイトルは題して、「Why nutrition is important for dentistry? なぜ歯科で栄養学なのか?」です。

背景


自分が栄養に興味を持った経緯から、人生100年時代への突入・医療業界の変革・現代の国民の栄養素の摂取状況などについて背景を述べました。また、歯科の臨床に即した話として、咀嚼と栄養素の種類についても触れました。

少し突っ込んだ内容も盛り込みました。

分子整合栄養医学(オーソモレキュラー)について、この分野が始まったきっかけや、考え方について。

血液検査データの解釈の仕方が従来と違う点などを紹介しました。

なによりも、患者さんの健康寿命・幸福寿命を延ばすためにむし歯の治療・予防、歯周病の治療・予防が重要で。

歯科は健康に寄与するチャンスの宝庫


栄養学・予防医学などの知識を使ってむし歯・歯周病の予防を行えば、将来的には生活習慣病の予防にも繋がっていくというチャンスが歯科にはあると思います。

その力を、患者さんにも知ってもらいたいですし、同業歯科衛生士さんなどのコメディカルの方々にも是非知ってもらいたいです。

歯科が、この図のように、医療業界の中で水道の蛇口を閉める役割を担う。

歯科の中でも、水道の蛇口を閉めるための診療を行う意識を、発表を行ったことでさらに強く持つようになったような感じがします。