HLDC院長手塚充樹のブログ

健康寿命延伸型歯科医院実現へ向けて

幸福寿命を延ばす!歯科のパワー!

歯科医師の手塚 充樹です。

今回のブログは「幸福寿命」についてです。

よく使われる言葉としては似ているものに「健康寿命」があります。

人が亡くなるまでの期間は寿命ですが、幸福寿命は人が幸福感を持っていられる期間を表す言葉、健康寿命は人が健康感を持っていられる期間を表す言葉。

先日、参加してきた「百寿社会の展望」シンポジウムで用いられていた言葉が「幸福寿命」です。

人が幸福感・健康感を実感する理由を、長寿の方々にアンケート調査をしたところ、

1位 病気がないこと

2位 美味しく飲食ができること

だったそうです。

病気については様々な病態が考えられるため、要因が多くあがりますが、

美味しく飲食ができることに関して言えば、なんとなく、健康な歯があれば実現できそうですよね。

もちろん、精神的な背景として、家族など自分以外に一緒に飲食してくれる仲間がいることも大事でしょう。

経済的な背景として、自分が食べたいものを購入したり、飲食店でサービスを受けたりするために資金があることも大事だと思います。

噛める人と噛めない人の食べれるもの・食べれないもの


例外的に、歯がある程度しか残っていなくても、残っている歯を使って上手に飲食されている高齢の方を拝見した記憶があります。それもそれでありだと思います。

が、一般的には

よく噛める人と噛めない人では、以下の図のようになります。

よく噛める人→ タンパク質・良質な脂質・ミネラル・ビタミンを摂取できる量が多い。

噛めない人→ 糖質の割合が増え、その他の栄養素が不足しがちになる。

噛めない人が低タンパク栄養を続けることで身体の中のアミノ酸を使い始めてしまうので、筋肉が痩せてきます。

結果的に、高齢の方がつまづきやすくなったり、転倒して骨折してしまったりするリスクが高まる可能性が示唆されます。

骨折してすぐ治ればラッキーですが、場合によってはかなり後の生活に支障をきたすこともありますので注意が必要です。

100歳以上生きる人の割合が増加


今までの日本と違い、今後は国民の寿命が延び、100歳以上まで生きる方が増えると言われています。

予測では、先進国では2007年以降に産まれた人は100歳以上まで生きる人が50%はいるだろうということも言われています(日本は107歳以上)。

そんな時に考えなきゃならないのは、100年ある人生の中で何歳まで仕事をし、どのように生きていくのか。

ライフプランの変革


ライフプランが今までとは大きく変わってくるということです。

仕事も一種類に限らず複数の仕事をしたり、生き方も改革が起こってくると言われています。

医療業界もパラダイムシフトが起ころうとしている


医療業界もまさに、パラダイムシフトが起ころうとしていて、対症療法に偏った医療や入院に頼った医療では限界があることがわかってきています。

そこには、

医療を提供する方の私たち側の変革もそうですし、

医療を受ける側の人達も今までの意識を変えていく必要性が求められています。

「何か問題が起きたらその時は医者に診てもらえばいい」

「病気になっても、その病気に効く薬を出してもらえば治る」

「歯科医院は歯が痛くなったり、歯ぐきが腫れたら行くもの」

といった感じで、今の一般的な感覚では、問題が起こってから行くのが病院というのが普通かと思います。

歯科が全身の健康のキーパーとなって幸福寿命を守る


歯科に患者さんが訪れた時、(患者さんの目的は歯の痛みを取り去ることだっとしても……)食生活や習慣や全身の状態から、全身の問題点を検出できることが多くあります。

私たちが担当しているお口の病気もそうですが、私たちプロの目から見たら問題が起こっていたとしても、患者さん本人は何も痛みは感じていないことがあります。

病気の元が身体の中に出来てから、発症するまでは約20年かかると言われています。

今の身体の状態が元気だと思えても、20年後の発症に向けて動き出してしまっている可能性もあるのです。

私はそのために全身のことについての知識を日々増やしています。

具体的には、血液検査の状態から現在の栄養状態を評価したり、唾液の酸性度など質を調べたり、お口の中のデータだけではなく、全身のデータとなるものを拝見させていただいて今後どのようなことに気をつけて行くべきかをアドバイスさせていただきます。

口を全身の一部としてとらえた診療の質を高めていくため、今後も知識をアップデートしていく方針です。

それぞれの人がそれぞれの人に合った形で、生き生きと長く、健康で幸福な生活を永く維持できるように、ぜひ全身予防歯科を活用してみてください^^

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手塚 充樹 

Mitsuki Tezuka

歯科医師 博士(歯学)

D.M.D. Ph.D.

ジンデンタルクリニック院長

テヅカ歯科クリニック勤務

Instagram mitsuki.tezuka

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テヅカ歯科クリニック

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予防補綴のススメ。~むし歯治療にセラミックをうまく活用しよう~

どうも、歯科医師の手塚 充樹です。

 

今回のテーマは題して

 

「予防補綴のススメ。~むし歯治療にセラミックをうまく活用しよう~」です。

 

なぜ、予防とセラミックが関係あるのか


 

なぜ、こんな記事をつくるのかというと、セラミックで歯を治すことの利点は見た目の改善だけが目標ではないからです。

 

 

なんとなくセラミックと聞くと、「前歯の治療に使うものでしょ」とか、「奥歯はあまり他人から見えないしセラミックは入れなくても良いかな」とか考える方もいらっしゃるかと思います。

 

しかし、もっと患者さんの「身体」に対して意味のあることなんです。

 

それは、セラミックは、天然の歯と似ているからです。

 

以下、その理由を5つにまとめてみました。

 

 

 

セラミックが天然の歯と似ている理由。


目次

 

1.歯ぐきと仲良し

 

2.温度変化から受ける影響が似ている

 

3.アレルギーを起こさない

 

4.歯とよく接着する

 

5.硬さが似ている

 

 

 

1.歯ぐきと仲良し


 

銀歯の被せ物が入ると、歯ぐきは経年的に下がってくることが多いです。銀歯のそばが真っ黒になっていることもよくあります。

 

それに対して、セラミックは適切な形で被せ物を作れば、むしろ歯ぐきが増えてくることも知られています。

 

擬似エナメル質(ヒトの歯の表面にある結晶構造の石のような部分をエナメル質と呼びます)と呼ばれることもあるくらい、歯のモノマネをしてくれるため、歯ぐきがあたかも自分の天然歯と勘違いしているかのごとく、寄り添ってくれます。

 

 

 

2.温度変化から受ける影響が似ている


 

私たちのお口の中は、体温と違って、実に温度変化が激しい場所です。

 

体温って、熱が出たりしても大体3℃くらいの違いですよね。

 

お口の中に入る、食べ物や飲み物の温度って、場合によっては熱いスープなどは80℃くらいだったり、氷水は4℃くらいだったり、かなり温度差がありますよね。

 

実は、加熱膨張といって、私たちの歯や詰め物は、加熱によって膨らんでいます。

 

そのため、日々起こる温度変化によって、寸法(サイズ)変化を繰り返し、詰め物が歯からズレてきて、隙間があき、接着剤が唾液で溶かされ、新たなむし歯を作ってしまうこともあります。

 

 

そんな日々のサイズのズレを最小限に抑えてくれるのがセラミックです。

 

セラミックは加熱膨張する度合いが歯に似ているため、日頃の温度変化でズレてくる心配が少ないと考えられています。

 

 

 

3.アレルギーを起こさない


お口の中に起こるアレルギーとして、金属アレルギーというものがあります。

 

日本の歯科医療で使われている銀歯の素材は「金銀パラジウム合金」というものがほとんどで、色んな金属が合わさってできています。

 

その中でも、パラジウムを含んだ銀歯については、最近ドイツやヨーロッパ諸国では、注意喚起が出されています。

 

子供やこれから妊娠する若い女性などには入れないようにしようというもので、アレルギーのリスクを心配しているのです。

 

 

すでに銀歯が入っている方でも、アレルギーの症状が出ていない方もいらっしゃるかと思います。

 

アレルギーの発症は急に訪れます。アレルギーはコップに溜まっていく水の話で例えられることがあります。

 

みんな人それぞれアレルギーに対して耐えられるキャパシティーがあり、それを上回った時にアレルギーが発症するという考え方です。

 

お口の中に銀歯が入っていると、歯や食べ物で擦れたりして、金属の破片が口腔粘膜(頬の内側など)から吸収されています。

 

粘膜は皮膚よりも物質を吸収してしまうため、皮膚に金属を接触させているよりもリスクが高いと考えられます。

 

 

その点、セラミックはアレルギーを起こすリスクがとても低いと言えます。

 

 

 

4.歯とよく接着する


 

金属との比較になりますが、金属のつめ物やかぶせ物は、歯とそんなに良くつきません。

 

 

よく、古くなった銀歯を除去する時に、ある程度削ると、はじけ飛ぶ様にボロっと取れることがあります。

 

もう、ほとんど歯とは接着していない証拠ですし、接着剤もそれだけ溶けて失われるということです。

 

 

その点、セラミックは歯とよく接着します。

 

逆にしっかり接着させないと、セラミック本来の強度や耐久性を発揮できないとも言われています。

 

よく接着するということは、それだけ新たなむし歯に繋がりにくいといえます。

 

 

 

5.硬さが似ている


セラミックの中でも、強化型ガラスセラミックと言われるものは、硬さも歯と近いです。

 

天然の歯も、長い年月が経ったりすればすり減ってきます。

 

あまり歯より硬すぎたりすると、天然の歯だけがすり減って(酸による場合もある)、つめ物が相対的に浮いてしまうことがあります。

 

 

セラミックのようになるべく歯と似ている素材を治療に用いることで、

 

歯と一体化してくれ、身体に優しく、新たなむし歯を作りにくいお口の中を作っていくのに強力な助けとなってくれるはずです。

 

 

これから、新たにむし歯を作りたくない方はぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

 

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手塚 充樹 

Mitsuki Tezuka

歯科医師 博士(歯学)

D.M.D. Ph.D.

 ヘルシーライフデンタルクリニック院長

healthylife-dental.com

   

 

 

 

 

歯を削らない治療 ダイレクトボンディング

どうも、歯科医師の手塚 充樹です。

 

 

今回は、歯をなるべく削らないシリーズをお送りいたします。

 

 

なんで歯を削らないシリーズをブログで紹介するのか?

 

 

その理由は、歯の治療は完璧なものではなく、歯を沢山削れば削るほど、新たな虫歯ができるリスクを高め、どんどん歯が小さくなっていったり、失ってしまうからです。

 

 

当然、治療には完璧を求めています。また、なるべく永続性がある治療法を提案しています。

 

 

しかし、正しい栄養摂取と、ブラッシング、天然歯の三種の神器にはかないません。

 

 

でも、虫歯になっちゃったんだからしょうがないじゃん。

どうすれば良いの?

 

という疑問を解決する治療法の1つがダイレクトボンディングです。

 

 

 

歯を削らない治療 ダイレクトボンディングとは?

 

 

「ダイレクトボンディング」

 

僕らの職業に触れている医療従事者の方じゃないと、聞きなれない響きかもしれません。

 

 

ダイレクト=直接 、 ボンディング=ボンドでつける??

 

 

大体そんなような意味で間違いはありません。

 

 

この治療法では、歯に直接強力に樹脂(プラスチック)を接着させます。

 

 

普通、詰め物や被せ物などは、セラミックと歯に接着剤を用いてくっつけます。

 

 

 

ダイレクトボンディングでは、「治療に使うプラスチックが、接着剤とつめ物両方の役割を果たします。」

 

 

 

ダイレクトボンディングはどんな時に使える?

 

 

小さめの虫歯は大の得意

 

 

 

先ほど述べたように、ダイレクトボンディングの場合、使う材質は樹脂(プラスチック)です。

 

 

セラミックや金属と比較すれば強度が劣ります。

 

 

そのため、歯の噛み合わせが当たる部位を全面覆う場合などには、不利になります。

 

 

 

あくまで小さな虫歯までが最適な適応となります。

 

 

 

 

ダイレクトボンディングは、歯を削らない以外には利点はある?

 

 

あります。

 

 

術者の技量に大きく左右されますが、かなり本当の歯に似せることが可能です。

 

 

色調が多様であり、歯に直接くっつけるので色の馴染みも良く、境目もかなりわかりにくくなります。

 

 

銀歯など金属の歯はもちろんのこと、セラミックなどでも、上手に色合わせをしないと

 

 

「the ここに詰め物が入っています」状態になります。

 

 

歯の溝のところに茶色などの濃い色をつけることも可能なんですが、恐らく、上手に色付けしたら、ほかの歯科医師が虫歯と勘違いして削り取ってしまいそうなくらい似てます。

 

 

虫歯と診断されそうになったら「ダイレクトボンディングで治されているところなので大丈夫です。」と担当歯科医師に言わないといけないですね。

 

 

 

ダイレクトボンディングは虫歯の治療以外にも使える?

 

 

使えます。

 

 

どんな時に有効か。

 

 

①すきっ歯

 

 

この場合はかなり有効です。

被せたり貼ったりする方法もありますが、ダイレクトボンディングは歯を削る量の少なさがピカイチです。

 

 

 

②歯が折れた

 

折れてなくなってしまった歯がどの程度か、噛み合わせがどのようになっているかにもよりますが、上記と同様に歯を削る量が少なく済みますので有効です。

 

 

 

 

 

 

ダイレクトボンディングは何年くらいもつ?

 

 

材料や、食生活によっては、メンテナンス、再研磨が必要となります。

 

 

他の治療法にも当てはまる部分もありますが、表面に色がついたり、境目が目立ってきたりすることもありますので数年に1回くらいはチェックしておいた方がよいですね。

 

 

 

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手塚 充樹 

Mitsuki Tezuka

歯科医師 博士(歯学)

D.M.D. Ph.D.

ヘルシーライフデンタルクリニック院長

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実体験。ビタミンCを始めとする栄養素の風邪予防(治療)効果。

歯科医師の手塚 充樹です。

 

 

高用量のビタミンCと風邪について

 

 

今回は私自身の実体験についてお話します。

 

 

高用量の栄養素によって、自分の風邪症状を改善できた話です。

 

 

オーソモレキュラー(分子整合医学)という医学の知識にふれてから、ある意味実験的に自分の身体にサプリメントを投与して健康状態に良い効果が現れるかどうかを試してかれこれ1年間以上になります。

 

 

最近、東京には大寒波が訪れたり、インフルエンザのB型が大流行しているようで、私の周りの人達でもインフルエンザに罹患している方々が実際にいらっしゃいます。

 

 

知らず知らずのうちに電車の中や、街中、私の場合は仕事場の医院内などで、インフルエンザや風邪のウィルスに感染してしまった方とも接触しているわけですよね。

 

 

今、私がこのブログを書いている電車内でも、両隣の方がマスクをしていて恐らく風邪を引いてグスングスンいっていてヒヤヒヤしてます...^^;

 

 

先日、私の身体に異変が起こりました。

 

 

今まで、サプリメントの効果か、めったに風邪をひかなくなって、なんか風邪っぽいと思ってもちょっと身体に?マークがつく程度で勝手に良くなってしまっていたんです。

 

 

しかし、今回ばかりは、なんだかおかしい。

 

朝の起床時から頭痛の1歩手前のような違和感と、ダルさ、ちょっとだけ寒気、測っても熱はないんですが、外はめちゃくちゃ寒いし仕事場も自分が医院についてから暖房で温まってくるまでけっこう時間がかかります。

 

 

だんだん辛くなってきたんですが、患者さんが来院されてきているので平静を装いいつも通りを意識して患者さんと会話をせざるを得ない状況。

 

 

「どうしよう。辛いな~...」と思いつつ、、

 

 

そこで思い出しました

 

 

「そういえば、ビタミンCは濃度によって現れる効果が違って、ビタミンC3000mgの摂取で風邪予防効果が得られる!!!」

 

 

という情報を。

 

 

 

カバンの中にいつも入れてあるビタミンC1000mgの顆粒サプリメント

 

 

 

「3包一気に飲んでみるか!(ビタミンC1000mg×3包=3000mg)」

 

 

ビタミンCを点滴投与じゃなくて、内服投与で3000mgでも効果が出るのかどうかわかりませんが、とにかく今元気になるためにやるしかないと思って、3包一気に飲んでみました。

 

 

 

そうしたら、朝から昼に向けて少しずつ感冒症状(ゾクゾクしたりダルい感じ)は改善してきました。

 

 

 

カバンに入れてあったビタミンCはそれで飲み干してしまったので、

 

 

昼食のあとは念の為、これまた風邪予防に定評のあるビタミンDサプリメントを服用しました。

 

 

あとは、昼食に摂取した糖質をエネルギーに変換するために必須のビタミンB群のサプリメントも欠かさずに飲みました。

 

 

それでなんとか1日の診療を乗り切ることが出来ました。

 

 

 

しかし、「まだイマイチ本調子ではないな...」

 

 

という感じで気力はまだ元気な時には戻りませんでした。

 

 

次の朝、まあまあ元気になりましたが、頭がボーッとする感覚などまだまだ絶賛不調中って感じでした。

 

 

そこで、

 

 

「もう一発、ビタミンC3000mgいってみるか」

 

 

と思い立ち、朝から3包一気に服用しました。

 

 

 

すると、元気になったわけではありませんが、その日の仕事は問題なく乗り切れましたし、

 

 

その日の仕事の中には深い親知らずの抜歯手術なども含まれていましたが、問題なく集中して行うことが出来ました。

 

 

そして、その日の夜は家でゆっくりしながら就寝しました。

 

次の日。

 

ビタミンC3000mgを2日服用して、症状はかなり改善し、その日は親知らずの抜歯手術などを中心として手術ばかりを行う日でしたがしっかり元気に集中して行うことが出来ました。

 

 

そして、念の為、ダメ押しのために

 

ビタミンC3000mgを3日目も服用しました。

 

 

 

私の場合は、代診の先生がいるわけではありませんので、安易に休むわけには行かない状況ですので、

 

 

内科の先生にもお世話にならず、栄養素の補強によって症状を改善できたことは大変助かりましたし、風邪を自分の身体で治しているため、なんだか症状改善後もスッキリです!

 

 

熱が出てしまった場合など、すぐに解熱剤を使って熱を下げて楽になろうと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、

 

熱を上げることでウィルスをやっつけようとしている状態

 

なので、相当辛い熱で動けない場合など身体に危険が及ぶ場合を除いては、しっかり発熱してウィルスをやっつけて風邪を退治したほうが早くすっきり治ります。

 

 

今日の自分は昨日食べたもので出来ている。

 

会社で働いている周りのお仕事仲間に風邪をうつさないようにするため。

 

自分のお客さんに風邪をうつさないようにするため。

 

自分の子供に風邪をうつさないようにするため。

 

 

 

身体を補強してあげる意味で、高用量のビタミンC摂取などはオススメできる方法なのかなと思う今日この頃でした。

 

 

 

 

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手塚 充樹 

Mitsuki Tezuka

歯科医師 博士(歯学)

D.M.D. Ph.D.

ヘルシーライフデンタルクリニック院長

   

 

マウスピース矯正の利点と欠点

歯科医師の手塚充樹です。

 

今回は、マウスピース矯正(インビザライン)についてご紹介したいと思います。

 

 

従来の治療法としては、成人が矯正治療をする場合は、歯の表側(唇側、頬側)にブラケットという装置をつけ、そこにワイヤーを通して歯を動かすというのが一般的でした。

 

しかし、新たな治療法として、歯の裏側(舌側)にブラケットを着けてワイヤーを通す方法であるいわゆる裏側矯正や、今回ご紹介するマウスピースを用いて歯を動かすマウスピース矯正などが登場してきました。

 

現在では一般の方々の認知も広まり、「裏側矯正やマウスピース矯正で矯正治療を行いたい」「ワイヤーの表側の矯正はやりたくない」などの声を患者様方からよく聞くようになりました。

 

マウスピース矯正の利点は?

 

マウスピース矯正の利点としては以下があげられます。

 

1.透明なマウスピースのような装置であるため、装置をつけていても他人から気づかれにくい

 

2.装置を取り外すことができるため、ワイヤー矯正と比較して食事がしやすく、歯のブラッシングやフロスによるお手入れなどがしやすい

 

3.画像や動画を用いて各段階での治療経過を把握できるため、治療期間を事前に把握しやすい

 

4.来院頻度について。ドクターが患者さんの状態によりフレキシブルに頻度を決定できる

 

5.装置が脱離してしまったり、急患対応が必要となることが少ない

 

 

 

 

マウスピース矯正の欠点は?

 

1.歯並びの状態によってはマウスピース矯正だけでは治療期間が長くかかってしまう場合がある

 ワイヤー矯正も併用することで解決可能ですが、マウスピース矯正では良好な治療経過が期待できない場合には、ワイヤーを用いた矯正治療をおすすめすることがあります。

 

 

 

以上、簡潔にですがまとめさせていただきました。要注意な点は、歯の並べ方と、マウスピース矯正で対応可能な歯並びなのかどうかの診断が重要と考えます。

気になる方はお気軽に一度ご相談にいらしてくださいね。

 

 

 

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手塚 充樹 

Mitsuki Tezuka

歯科医師 博士(歯学)

D.M.D. Ph.D.

 ヘルシーライフデンタルクリニック院長

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歯をなるべく・・・「削らない、抜かない、神経を取らない」シリーズ

歯科医師の手塚充樹です。

 

今回は、歯をなるべく 「削らない、抜かない、神経を取らない」シリーズです。

 

私がそう考える理由と治療方針についてお話したいと思います。

 

今回は「歯をなるべく削らない」ことについてターゲットを絞りお話したいと思います。

 

 

1.歯をなるべく削らない

 

虫歯ができていることを知った時、皆さんはどのように考えるでしょうか。

 

削って治さなければならないという場合、「あきらめて、早めに治すか」とか、「歯を削るあの音とか、麻酔でチクッと痛かったり、あとで唇が腫れているみたいにしびれが残るのも嫌だなー」とか考える方もいらっしゃるかと思います。

 

実は、むし歯は、できたものをすべて削って治すべきかというとそういうわけでもありません。

 

慢性化させて、歯が自分で自分を守るかのように、神経が新たな歯(象牙質)を作り、刺激や虫歯の進行を食い止めることもあります。

 

虫歯ができていたら、虫歯の部分を削り取って、何かで埋めればよいのではないかと考えることが普通かと思いますし、実際に最小限の歯を削り、埋める処置が必要なこともあります。

 

しかし、歯をなるべく削らずに残した方がよい理由があります。

 

次の3つの理由により、歯を削ることで、「次のむし歯」を作りやすくしてしまうからです。

 

①歯にヒビが入る

歯の表面のエナメル質というガラスのような素材がひび割れるように亀裂が入ってしまうことが知られています。

 

②詰めたところに自分の歯との境目ができる

材料と歯の間の境目ができることにより、経年的に境目のところがずれたり合わなくなるリスクと隣り合わせの状態になります。

私たちが日ごろ用いている拡大鏡などで観察して、もし詰め物と歯の間にずれが生じていたり、隙間が空いていたら、私たちのお口の中に住んでいる常在菌の大きさからすると簡単に出入りできるようになってしまいます。

 

③隣の歯に傷がついてしまうことがある

この3つ目の理由に関しては、歯科医の技術的な部分もあるかと思いますが、私たちが日ごろ行う処置はいわゆる「外科処置」であり、手先で行うものです。手術でもなんでもそうですが、治療結果に「絶対」はありません。

また、むし歯の治療の際に、隣にある健康な歯に傷がつくことによって新たなむし歯ができる可能性を指摘する声があるのも事実です。

むし歯になっている隣の健康な歯に、歯を削るための器具が少しでもカスったり触れてしまうリスクというものはあります。

 

 

他にも理由をあげようとすればあがってきますが、なんとなく歯を削るデメリットについてご理解いただけたでしょうか。

 

 

歯を削らずにどうやって治すのか?

 

 

じゃあ、歯を削ったりしないでどのようにしてむし歯を治すのかということについてお話していきたいと思います。

 

1.お口のなかのむし歯の病原菌や、自分の唾液の質を調べてリスクがどの程度あるのかを知る

 

必要に応じて唾液検査を行うことで、むし歯の病原菌の数や、唾液の質(酸性度、緩衝能)などを知ることができます。

 

むし歯にたいして悪さをする攻撃側(細菌)とむし歯から歯を守る防御側(唾液の質)を調べることで、むし歯になりやすい原因を探るのが目的です。

 

 

2.細菌数を減らし、お口の中の細菌の質を変える

 

お口の中の食べカスが放置され、お口の中の細菌が集まったような歯垢も、数か月もすれば菌の種類が変わって悪玉菌の割合が増えてくることいわれています。

特に、酸素が行き届かない場所で育つ嫌気性菌という菌には要注意です。歯の間などにそのような菌が多いと、酸性な環境がつくられ、歯が溶けていき、むし歯になってしまいます。

まずは、お口の中の古い歯垢を取り除き、悪玉菌の数を減らし、善玉菌を増やし、むし歯になりにくい環境を作ることが肝心です。

 

 

3.栄養について理解を深め、日頃から摂取している栄養素について知る

 

今回は、むし歯についてターゲットを絞ってお話していますので、この場合栄養素で気を付けなければならないのは砂糖です。

 

歯がしみる症状が強い時、砂糖の摂取を制限することで痛みまで治まってしまうこともあります。この単純で簡単に実践できる痛み止め効果には、最初は私も驚きました。

 

 

WHOが提唱する砂糖の摂取量の目安も、1日25グラム以下が良いのではないかと言われていますが、私たちが日ごろ日本で接する飲食品は、砂糖を摂取しすぎてしまう傾向にあります。

大体の目安としては、ティースプーン6杯程度の砂糖にとどめるべきだと考えて頂いてよいと思います。

 

 

ドイツでも統計調査が行われましたが、砂糖の摂取量が多かった人たちは、年間の歯科医療費もその他の人に比べて12000円程度高かったというデータもあります。

 

日頃から、何気なく摂取しているものにも知らず知らずのうちに砂糖が含まれています。場合によっては、健康のために飲んでいるサプリメントやヨーグルトなどにも砂糖が多く含まれていることがあります。

加熱したはちみつや糖度が高い果物や濃縮還元のジュース、清涼飲料水、甘い炭酸飲料、缶コーヒーなど挙げればキリがないくらいに、糖を多く含むものはあります。

 

砂糖を日頃から多く摂取することは、むし歯をつくることだけにはとどまりません。

 

血糖値の上昇や下降を繰り返すことによって、老化や肥満、歯周病、糖尿病などの疾患にも関連しますし、マイナスに働くのは歯だけではないです。

 

むし歯ができた場合、歯がむし歯になったことで身体へ警告を出してくれていると考えてもよいくらいです。

 

砂糖の摂取は、脳内から幸せなホルモンが出るため、その瞬間人間は幸福感を感じ、疲れが取れたような「錯覚」を起こすことが知られています。

 

また、血糖値が下がれば、お腹の中にはまだ消化しきれていない食べ物が残っているのに空腹感を感じますし、また、脳内を気持ちよくするために依存性が出てきます。

 

今や、アメリカなどでも低糖質ダイエットは様々な種類がありますし、糖質を制限することに対して異論ももはやそこまで出ていない状況です。

ヨーロッパでは、果物の糖度を国が制限している場合もあるそうです。

 

糖の摂取については、身体のことを考えてもむし歯をきっかけに気を付けていけたら素晴らしいと思います。

 

 

4.どうしてもむし歯ができて削らなけらばならない場合は、なるべく削らずに治すか、長持ちする材料を選ぶ

 

どうしても治療をしなければならない歯が存在するのも事実です。

 

その場合は、可能な限り歯を削らずに削った部分だけを埋めるコンポジットレジンという材料を用いるか、コンポジットレジンの材質では強度的にもたないという場合はセラミックやゴールドなどを用いて修復することが、長持ちをさせることに役立ちます。

 

一度削ると次のむし歯をつくりやすくなってしまうため、いざ削る場合にはしっかりと次のむし歯を作る可能性を下げる努力をするべきと考えます。

 

セラミックがなぜ良いかという点については、ただ、歯を似ていてきれいだからというように考えるかもしれませんが、実はそれ以外にも重要な良い点はあります。

 

主に保険診療適応の銀歯で知られる金属アレルギーのリスクがないのも利点です。

 

また、加熱膨張といって、歯も材料も加熱をすると膨らみます。

セラミックと歯は加熱膨張する度合いが似ています。

その膨らむ度合いが、歯に似ていることで経年的なズレを最小限に抑えることが可能と考えられます。

 

 

保険適用かそうでないかということによって、治療方針を決定することは少しもったいない気がします。

 

長く使っていける歯の方が、将来的な治療費や、治療時間、病院へ通うための交通費などは安く抑えられるケースも少なくありませんので、しっかり相談していきながら決めていきたいですね。

 

 

次回は、歯をなるべく...「削らない、抜かない、神経を取らない」シリーズのつづきを記せたらと思います。

 

 

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手塚 充樹 

Mitsuki Tezuka

歯科医師 博士(歯学)

D.M.D. Ph.D.

 ヘルシーライフデンタルクリニック院長

healthylife-dental.com

   

妊娠は口もとから!赤ちゃんを守るため、ケアは大事。

どうも、歯科医師の手塚充樹です。

 

 

妊娠は口もとから!お口の中のケアはとっても大事

 

 

 

 

今回は、妊娠のためのお口の中のケアについてお話したいと思います。

 

 

妊娠準備期から、妊娠前期~後期、産後に渡るまで、お口の中をピッカピカにしておく(夫婦共々ピッカピカにすることが重要)ことで、早産や流産のリスクを下げることができます。

 

 

お口の中の細菌が多かったり、身体に対して悪さをするいわゆる悪玉菌の割合が多かったりした場合には特に注意が必要です。

 

 

なぜかというと、歯ぐきから血が出ると、血管から全身を細菌が巡り歯原性菌血症の状態になり、胎児まで到達することが明らかにされているからです。

 

 

歯原性菌血症ってなに?

 

菌血症とは、全身の血管内に細菌が巡ってしまうことを意味します。

 

もし、たくさん細菌がいる状態で歯ぐきから血が出るようなクリーニングなどをした場合

 

約70秒後には腕の静脈から菌が検出されてきた

 

ということも明らかになっています。

 

 

 

脅威的なスピードだと思いませんか??

 

 

歯科医師の僕ですら、まさか70秒後には腕の血管まで細菌が到達するだなんて思いませんでした。

 

 

 

歯ぐきの出血は、歯ぐきだけの問題だと思ってしまいがち。

 

実は、全身に影響を及ぼしているんですね。

 

 

細菌は胎児(お腹の中の赤ちゃん)にまで到達する?

口腔子宮感染とは?

 

 

お口の中の細菌叢において、悪玉菌(歯周病原菌など)が多くいる状態で、歯ぐきから血が出ると、全身に細菌が巡ってしまうことはお話しましたね。

 

 

その全身を巡った細菌ですが、実は母体の身体の中だけでは留まらず、胎児の方まで到達してしまうことがわかっています。

 

 

ある研究で、死産してしまった胎児を調べたところ、かなりの腐敗臭がしており、細菌検査をしたところ、口腔内にしかいないはずの細菌が大量に検出されたんだそうです。

 

母体の口の中から細菌が血管に入り、全身を巡って赤ちゃんを死なせてしまったわけです。

 

 

これだけ危険な菌血症ですが、

 

100歩譲って、頻繁に起こる菌血症によって赤ちゃんを死なせてしまうほどの重症な状態は稀だったとしましょう。

 

 

しかし、菌血症が頻繁に起こることによって、身体の中では弱い慢性炎症が起こり、血糖値のコントロールに影響を与えたり、肥満に繋がったりしてしまうことも知られています。

 

 

また、特に妊娠中期~後期にかけては、胎児がかなりの量の鉄分を母体から欲しがるなんていうことも言われていますが、実は、細菌達も活動するために鉄分を必要としています。

 

血液に含まれる鉄分は、細菌の大好物です。

 

 

ですので、母体は、胎児にたくさん鉄分を供給してあげなければならないのに、細菌感染が頻繁に起こっているような状況では、細菌からも鉄分を奪われてしまい、母体は鉄欠乏の状態に陥ってもおかしくありません。

 

 

また、鉄分と精神状態の安定への関連もよくわかってきており、お母さんの鉄欠乏状態が産後うつへ繋がることがあり、赤ちゃんに対して十分な愛情を注げなかったり、赤ちゃんと仲良しになれないことが多くなるという研究結果もあります。

 

 

せめて、自分が頑張って食品やサプリメントから摂取した鉄分は、

 

細菌じゃなくて、赤ちゃんの身体と母体の身体のために使いたいですよね。

 

 

鉄分の有効活用のためにも口腔のケア・クリーニングは大事なのです。

 

 

歯周病原菌は口から口へうつる?

 

 

冒頭で、夫婦共々お口の中をピッカピカにして妊娠に望んだ方がよいことをお伝えしました。

 

 

それは、お口の中の菌は、唾液を通じて人から人へうつるからなんです。

 

 

せっかく、女性がお口の中をピッカピカにして妊娠に望んでいても、お相手の男性のお口の中が重度の歯周病にかかっていたり、大量の古い歯石を溜め込んでいたりしたら効果も半減してしまいますよね。

 

 

ですから、夫婦一緒にお口の中をピッカピカにして、栄養と愛情をたっぷり赤ちゃんに注ぎ込める準備をしてあげることはとっても大事です。

 

 

それでは、今日はこの辺で!

 

 

 

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手塚 充樹 

Mitsuki Tezuka

歯科医師 博士(歯学)

D.M.D. Ph.D.

 ヘルシーライフデンタルクリニック院長

healthylife-dental.com