子供のむし歯を作らないようにするための食事法とは?
どうも歯科医師・歯学博士の手塚充樹と申します。
お子さんの虫歯が出来ないようにしたいと考えている若いパパママに向けて発信します。
子供にむし歯になってほしいと思う親はいない?
恐らく子供に虫歯になってほしいと思っている親はいないと思います。
むし歯になると歯科医院に連れて行かなきゃいけなくなったり、お子さんが治療の際に泣いてしまったり、色々嫌だと思うこともあるかもしれません。
良く噛むことはなぜよい?
第1に、よく噛むことというのがとても重要になります。
その理由は、むし歯にならないようにするためということだけではなく、体全体の健康を作るためにとても大事なことです。
唾液が出ることを促すことで、消化に必要な酵素が唾液から沢山食べ物とからみます。
唾液は、抗菌物質も含むので免疫にもとても大事です。
噛むことは唾液以外にも、脳にも良い刺激を与えます。
歯と骨は直接くっついているわけではなく、「歯根膜」という組織が間にあります。
この歯根膜のおかげで硬い物、柔らかい物、キャベツやパンなどの食感が違うものが脳でわかるようになっています。
この歯根膜には細い血管も通っていて、骨と歯の間にウォーターベッドのような恰好で存在しています。
血管が縮んだり開いたり、噛むことによる刺激が伝わります。
歯の周りを支えている骨は、「歯槽突起 しそうとっき」といって、突起状の骨です。
突起という名前がつくのは、歯の周りを支えるためだけに顎の骨から伸びてきているからです。
そのため、歯にあまりかみ合わせの力がかからなかったり、歯が抜けたりすると歯槽突起は徐々に吸収されていって骨が痩せてきます。
糖質の早食いはむし歯の発生だけでなく、ストレス、知能低下も?
お子さんは消化機能が未発達なうちはタンパク質の消化もあまりよくできなかったりするので、よく噛んだ方が良いですし、果物や野菜などから、糖質を摂取する機会が増えると思います。
そういったような、糖質を早食いしてしまうと、お子さんでも血糖値を急上昇させてしまうことに繋がりますので、血糖値の急降下を招き、精神的なストレスに繋がることもあります。
血糖値が急降下すると、体が踏ん張ってまた血糖値を正常なレベルまで押し上げる必要が出てくるためです。その際にコルチゾールやアドレナリンといったホルモンが分泌されます。
また、お子さんの口内炎ができやすいことに悩んでる親もいらっしゃるかもしれませんが、口内炎ができやすい原因のひとつに、ビタミンBの欠乏があります。
糖類を摂取するたびに、代謝するためにビタミンBを消費するので、あまり大量の糖質を摂りすぎると、ビタミンBが足りなくなって、口内炎ができやすくなる可能性があります。
先ほどお話したように、ただでさえタンパク質の摂取量はそんなに取れないので、大量のビタミンB群を取るようにするよりも、糖質の取り方をちゃんと考えてあげることでビタミンBの消費を抑えていくことが良いと思います。
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