HLDC院長手塚充樹のブログ

健康寿命延伸型歯科医院実現へ向けて

「経済財政運営と改革の基本方針2023」(骨太の方針)が発表になって歯科医師はどう動く?東京都港区新橋の予防歯科 ヘルシーライフデンタルクリニック

「経済財政運営と改革の基本方針2023」(骨太の方針)とは??

日本の経済政策を決める重要な決定であるとされています。

 

骨太の方針とは?

基本策を諮問会議で、具体策を財務省で決めることから、骨や軸がしっかりしている様を名前に込めたとされる。

                          wikipediaより引用

 

「経済財政運営と改革の基本方針2023」(骨太の方針)が発表になりました。

以下、歯科医療に関わる部分を抜粋してみました。

2023年政府の骨太の方針より抜粋

健康寿命を延伸し、高齢者の労働参加を拡大するためにも、健康づくり・予防・重症化 予防を強化し、デジタル技術を活用したヘルスケアイノベーションの推進やデジタルヘル スを含めた医療分野のスタートアップへの伴走支援などの環境整備に取り組むとともに、 第3期データヘルス計画を見据え、エビデンスに基づく保健事業255を推進する。リハビリ テーション、栄養管理及び口腔管理の連携・推進を図る。全身の健康と口腔の健康に関す る科学的根拠の集積・活用と国民への適切な情報提供、生涯を通じた歯科健診(いわゆる 国民皆歯科健診)に向けた取組の推進、オーラルフレイル対策・疾病の重症化予防につな がる歯科専門職による口腔健康管理の充実、歯科医療機関・医科歯科連携を始めとする関 係職種間・関係機関間の連携、歯科衛生士・歯科技工士等の人材確保の必要性を踏まえた 対応、歯科技工を含む歯科領域におけるICTの活用を推進し、歯科保健医療提供体制の 構築と強化に取り組む。また、市場価格に左右されない歯科用材料の導入を推進する。計 画256に基づき、がんの早期発見・早期治療のためのリスクに応じたがん検診の実施や適切 な時機でのがん遺伝子パネル検査の実施、小児がん等に係る治療薬へのアクセス改善など のがん対策及び循環器病対策を推進する。また、難聴対策、難病対策、移植医療対策257、 慢性腎臓病対策、アレルギー疾患対策、メンタルヘルス対策、栄養対策等を着実に推進す る。

 

歯科の注目度は依然として高い状態を維持

この新たな骨太の方針が示す通り、歯科医療がこれまで以上に国から注目され、国民皆歯科検診を推進する方向に動いています。
さらに、デジタルヘルスも重視されていて、ウェラブルデバイスなどを用いた健康管理が期待されています。ICT(情報通信技術)の活用も進められており、歯科医療機関がこれらのテクノロジーを使いこなすことは今後の大きな課題となるでしょう。

 

 

ウェラブルデバイスにかける期待

私自身もウェラブルデバイスとして、腕時計タイプのものを着用していますが、睡眠時間や運動の記録の目安として多いに重宝しています。

 

私の個人的な願いとしては、ウェラブルデバイスが口腔の健康状態も察知してくれたらすごく良いのになと感じています。なぜなら、口腔の健康状態の悪化は自覚症状に乏しく、なかなか気づかないためです。日本には、歯ぐきに何らかの問題を抱えていても歯科医院を受診していない人口が少なくとも数千万人はいると推定されています。

 

自覚しにくいものをわかりやすくする意味では、ウェラブルデバイスみたいなものの活躍は必須かもしれないですね。

 

その一方で、口腔の健康状態が全身の健康状態と密接に関わっていることが科学的にはどんどん証明されてきています。

 

「国民皆歯科検診」みたいな半ば強制的とも印象付けられるようなものに対する反発の声をSNS上で見かけることもありますが、口腔環境を良くしておく「意識」は重要です。

 

 

過去から続いている保険診療適応の材料では、材料費の高騰が急に生じたり、安定しなくなってきた。

金属の価格高騰により患者の負担が増えている現状を踏まえ、国は市場価格に左右されない歯科用材料の導入を推進するとの指針を示しています。これはまさに時宜にかなった方針と言えるでしょう。経済や世界情勢により変動する材料価格に左右されないため、安定的な歯科医療提供が可能となります。

 

私の願いを言えば、歯の保存のために最大限活用できるセラミックのような素材が適応されればそれはすごい改革だと思います。

 

私の診療経験からは、歯の保存が難しいときも、歯の根管治療とセラミックによるかぶせ物の治療でかなり長持ちさせられるケースもあることを実感しています。

 

その内容については私のYoutube動画でも紹介しています。


www.youtube.com

 

 


www.youtube.com

 

 

興味深いのは高齢者の労働参加を拡大する目的があると記されていること

そして、何より興味深いのは、「高齢者の労働参加を拡大するため」という目的が述べられている点です。高齢者の口腔健康が、労働力の維持に直接寄与するという認識は新しい視点であり、歯科医療の重要性を更に高めています。

 

昨今の日本の高齢化事情や、人口減少事情は世界的にもトップクラスに早いタイミングで直面している問題です。

 

人口減少が起きている一方で、今後100歳以上まで生きる方、いわゆる「百寿者」の数も増えていくと予想される中、健康状態が良好な方は働けるまで働けるように労働参加を促す動きがあるようです。

 

このように新たな骨太の方針は、歯科医療に新たな展望と課題を提示しています。

歯科医師としては、これらの政策方針を踏まえた上で、新たな取り組みを進めていく必要があると感じています。来院される方々に対しても、これらの新たな動きを説明し、より良い歯科医療を提供していくことを考えています。


以上、新たな骨太の方針の発表から見える歯科医療の新たな動きについて解説しました。これからの歯科医療の進化に、私たち歯科医師としても期待と挑戦の気持ちで臨んでいきたいと思います。

 

 

健康は健口から

まとめると口の健康は体の状態を健康に保つことに重要ですので、なにかお困りなことがあればお気軽にお問い合わせくださいね。

 

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院長 手塚 充樹 歯科医師 歯学博士(口腔内科学専攻)

口の中のデータを全身の観点で解釈する専門家・探求家。 口腔内科学や歯周医学や分子整合栄養医学などの観点から、再発を抑える精密な歯科治療を推奨している。 診療分野は、口腔外科領域の治療、歯周組織再生療法、歯周外科、インプラント、ダイレクトボンディング、セラミック治療、根管治療など幅広く対応している。

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