医療の「伝わらない」を、音楽の「伝わる」に変える挑戦

どうも、歯科医師・歯学博士の手塚 充樹(てづか みつき)です。今回は皆さまに情報が「伝わる」状態を作るために音楽という形にしたお話です。実際に作った楽曲も聴いていただけますのでぜひ最後までお読みください。

 

聴いて理解する口と体のつながり「サイレントキラーよさらば」サムネイル


www.youtube.com

 

専門的な言葉が生む、見えない壁

医療の世界にいると、どうしても"専門的なこと"を"専門的な言葉"で伝えがちです。たとえば、「サイレントキラー」「歯周病と全身疾患の関係」「口腔の健康が健康寿命に直結する」といった話題は、実際にはとても重要で、すべての人に関係があるのに、言葉にした瞬間に"難しそう"と距離を置かれてしまうことがあります。

私は歯科医師として、「"歯"医者(はいしゃ)」と呼ばれるたびに違和感を覚えていました。10年以上前から「口医者」って言ってほしいと思っていました(音は歯医者よりダサいですが)。

そして、コンビニより多い歯科医院とか、多すぎるとか、過当競争とか言われているのに、その一方で歯科医院を受診すべきサイレントキラーを抱えている方々が歯科医院を訪れていないという事実にも気づいており、深い疑問と憤りと、歯科業界に対する変革を求める気持ちがずっと渦巻いていました。

音楽というコミュニケーションの原点

ここ最近、歌手活動をして1曲の歌を全国にリリースしたことをきっかけに、私の中で、「音楽」や「アート」という分野がふつふつと湧き上がってきました。

古来の人間は、手をたたいたり、ダンスをしたり、大きな声を出したり、歌ったり、表情を作ったりしてコミュニケーションをとっていた可能性が高いといわれているそうです。

文章にされても高度な脳機能がないと読めないし、読む気も起きないし理解できない。ましてや、専門用語だったならなおさらわからない!という方がほとんどなので、今までいまいち世間一般の方に、今や死因の70%ともいわれるサイレントキラー的な病気であるNCDs(非感染性疾患)が伝わらなかったのではないかなと思っています。

その一方で、歌にすると歌詞がどんなにくさい内容でも歌えてしまったり、聴けてしまったりして伝わるという魅力があるといわれています。歌にすることは伝わりやすくするという意味では強力なパワーを持っているはずです。

歯科医療は「アート」ではない、だからこそ

歯科医師という仕事は「アート」のように感じる方もいるかもしれないですが、実態は違います。元あったものを復元したり模倣し機能させるという技術はアートではないです。模倣です。

「伝える」そして「伝わる」というコミュニケーションや表現力については、歯科医師や医療従事者全般が別で学ばなければなかなか獲得できない能力だと考えています。

そして音楽やアートを通じて表現する立場として、ずっと考えてきました。

どうすれば、「伝わりにくい」ものを、「伝わる」ものに変えられるのか?

 

音楽は"感覚"で届けられる言葉

楽曲制作を行っているのは JUJU & Bloom Studio

今回、私たちは歯科医院や研究会の枠を越えて、「音楽で予防医療を伝える」という試みに踏み出しました。

今回ご紹介するオリジナルソング『サイレントキラーよさらば』は、ヘルシーライフデンタルクリニックのテーマソングの内の1曲という位置づけです。

  • 歯周病生活習慣病など、"静かに進行する病"の怖さ
  • 唾液や口腔ケアが果たす全身の健康への役割
  • 気づきと予防の大切さ

これらをテーマに、音楽と歌詞、映像を組み合わせたストーリーとして表現しています。

実際の歌詞はこちら

📝 歌詞 / Lyrics

Ah... yeah...

夏の風に吹かれて
君は笑っているけど
口の中のバイ菌たちは
静かに静かに動き出す

28の病気
70パーセントの死因
生活習慣病のストーリー
始まりはここからさ

IgA、ビタミンD
タンパク質、ミネラルバランス
体は全部つながってる
海のように

Healthy Life, oh Healthy Smile
君の歯は命の扉
歯周病から心臓病
全部つながるミステリー
Healthy Life Dental Clinic
予防が一番クールさ
Let's go, let's go

心筋梗塞2.8倍
認知症もrelated
糖尿病と双方向
これがリアルなんだ

歯科医院で診るのは
歯だけじゃない、君のlife
ホリスティックアプローチで
未来をデザインしていく


口の状態チェック
食事バランスチェック
消化吸収チェック
体内代謝 all connected

サイレントキラーにさよなら
予防でハッピーフューチャー
俺たちの手で
掴もうその希望を

Healthy Life, oh Healthy Smile
毎日がprecious days
NCDsと70パーセント
変える力は君の中さ
Healthy Life Dental Clinic
一緒に歩こうbeach side
健康で元気で
最高の人生を

Ah... Healthy Life...
Ah... Healthy Smile...
Yeah... yeah...

目で見える健康も、耳で聴こえる予防も。

これは単なる"院内BGM"でも、"教育動画"でもありません。

「難しい話」をやわらかく、"心が受け取れるかたち"に変換するアート。

「そのままだと伝わらない」ものを、"気づけるきっかけ"にする音楽をつくる挑戦です。

そんな願いが込められています。歯科医療という世界の中で、私たちが見ているものをもっと多くの人に届けるための、新しいチャレンジです。


🎥 動画はこちらからご覧いただけます

YouTubeリンク 

https://youtu.be/_FvxpaaEG40?si=d_1lI5i4u6ytJHPy


www.youtube.com

 

🎵 楽曲制作: JUJU & Bloom Studio

🎼 Words: Mitsuro(歯科医師・歯学博士 手塚充樹)


もしもあなたや、あなたの大切な人にとって、"この曲が何かの気づきのきっかけ"になったなら幸いです。

 

🌿 関連リンク

 

 

院長 手塚 充樹の著書のご紹介

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(歯科衛生学・歯科予防学2部門)

「むし歯で歯医者へ」から「病気予防で歯医者へ」に!

「歯が痛いから歯科医院に行く」時代は過去のものに?!

お口の中の状態が全身の健康状態とリンクしていることが、今や実証され始めています。お口の中と体のつながりを理解し、知ることで、あなた自身の健康を守る力が大きく変わります。

この本では、口腔の疾患が全身に与える影響、さらには栄養状態や生活習慣が健康に及ぼす作用について、わかりやすく解説しています。また、具体的に口腔や全身の環境を調べる方法や健康を守るためのヒントも満載です。

ぜひ手に取って、「口腔の健康」が「全身の健康」につながることを実感してください!


書籍情報

  • 印刷書籍版:1,600円(税込 1,760円)
  • 電子書籍:1,300円(税込 1,430円)

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また、院内にもサンプルをご用意しておりますので、お気軽にスタッフまでお声がけください!

「非常識な口腔予防学」表紙

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著者 


手塚 充樹(てづか みつき)のプロフィール

趣味と人柄

趣味は運動と音楽です。
かつてはバスケットボールに熱中し、小学校から大学、そして社会人に至るまで、監督やプレイヤーとして活動していました。出身大学ではバスケットボール部の監督も務めていましたが、現在はボクシングを趣味として3年間ほど取り組んでいます。
また、音楽にも造詣が深く、歌やギターなどを趣味として楽しんでいます。

皆さまの歯科診療に携わることを楽しみにしておりますので、お口と体の健康について何かあればお気軽にご相談ください。患者さまに寄り添う姿勢を意識しております。


学歴・経歴

学歴

経歴

  • 2009年鶴見大学歯学部口腔内科学(口腔外科学第2講座)講座入局
  • 2014年:新橋テヅカ歯科クリニック 副院長
  • 2014年:川崎ジンデンタルクリニック 院長
  • 2017年:鴨宮青山デンタルクリニック 非常勤
  • 2019年3月健康寿命延伸研究会 主催
  • 2019年9月:新橋ヘルシーライフデンタルクリニック 開設
  • 2023年4月:学校法人 大原学園 東京立川歯科衛生学院専門学校 兼任教員

現職

  • 新橋ヘルシーライフデンタルクリニック 院長
  • 健康寿命延伸研究会 主催
  • 学校法人 大原学園 東京立川歯科衛生学院専門学校 兼任教員

 

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healthylife-dental.com

スタッフに対する福利厚生プラン。血液検査による栄養解析を実施しました!

スタッフの健康を支える福利厚生:血液検査栄養解析と腸内細菌叢検査の取り組み

 

はじめに:健康経営への取り組み

健康経営という言葉が社会に浸透し、多くの企業がさまざまな活動を展開しています。当院でも健康経営の一環として、スタッフに対して血液検査による栄養解析を実施してきました。さらに今年からは、常勤スタッフを対象に腸内細菌叢検査「シングラム」を導入しました。

私が健康面において最も重視しているのは、口から腸までの消化管の健康です。なぜなら、ほぼすべての方が毎日必ず行っている食事において、食材に含まれる栄養素を効率よく体に吸収させることが、現代の病気対策には欠かせないと考えているからです。

現代病や主要な死因の多くは、生活習慣や体内の細菌叢に起因しています。むし歯、歯周病睡眠障害、喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー、脳梗塞心筋梗塞、糖尿病、脳出血骨粗しょう症認知症など、挙げればキリがないほど生活習慣や常在細菌叢との関連が深く、またそれぞれの病気は相互に影響し合うことが多いのです。

多くの病気を予防するためには、できるだけ根本にアプローチできる手法が望ましいと考えています。そのひとつが、血液検査による栄養解析や便検査による腸内細菌叢検査を通じた健康管理の方針設計です。

 

血液検査による栄養解析とは

栄養解析は、主に血液検査データを用いて、体内に消化吸収された栄養素の量や、代謝するための酵素の状態を把握するものです。一般的な血液検査が疾患の判別を目的とするのに対し、栄養解析では別の視点からデータを読み解くのが特徴です。精密な栄養解析の場合には、血液検査の項目も多く測定し、精度を高めていきます。

私たちの身体に必要な栄養素を理解するための重要な手段である栄養解析。現代の生活環境や食生活の多様化が進む中で、私たちの身体が求める栄養素は人それぞれに異なります。栄養解析を行うことで、自分自身の健康状態や必要な栄養素が明確になり、それを生活にどのように取り入れるかのヒントも得られます。

例えば、食事から摂るべき特定のビタミンやミネラル、あるいはタンパク質の量などが数値として示されます。この情報を基に、自分の食事内容を見直す良い機会となります。

また、栄養解析は体調の変化に対して敏感になる手助けにもなります。定期的に栄養状態をチェックすることで、無意識に栄養が偏っている状況を捉え、その改善策を講じることが可能です。このような解析結果をもとに改善計画を立て、実際の食事メニューに反映させることが重要です。

実際、栄養の取り入れ方には多くの工夫が求められます。食材選び、調理法、摂取タイミングなどを意識することで、体に必要な栄養素を効率良く取り入れることができます。さらに、栄養専門家との相談を通じて、個々のライフスタイルに合わせた栄養摂取法を見出すことも大切です。

近年、栄養解析後のアプローチとして、消化吸収能力が非常に重要であることがわかってきました。口腔は咀嚼をはじめとする消化吸収の第一歩として働く器官です。口腔の咀嚼機能の診査を歯科の専門家が行うことで、胃腸での栄養素の消化吸収に際して配慮すべき点をふまえてお話ができるのが当院の強みです。

 

スタッフが得られる具体的なメリット

栄養解析を通じて、スタッフは自分の健康状態を数値で客観的に把握できるようになります。これにより、口腔の健康を維持しつつ、全身の健康状態を向上させることが可能となります。結果として、日々の生活がより活気に満ち、心身ともに健やかに過ごすことができるのです。

 

今年の新しい試み:腸内細菌叢検査の導入

今年から常勤スタッフを対象に、腸内細菌叢検査「シングラム」を導入しました。この詳細な腸内細菌叢検査が当院で実施できるようになったことで、将来、腸内細菌叢が原因で起こる疾患を防ぐという視野が広がりました。

血液検査の栄養解析と併せて判断することで、消化管の粘膜の修復が必要なのか、それとも単純に不足している栄養素を補えばよいのかといった判断ができるようになります。

 

実施してみて:スタッフの反応と変化

実施した結果として、対策をしっかり実践したスタッフについては、健康状態に対する理解が深まり、家庭環境の改善などがみられたと報告があります。

なぜこのような変化が起こるのでしょうか。実は、栄養状態やミネラル不足などが影響して精神状態を悪化させることもしばしばあるからです。ミネラルと聞くとピンとこないかもしれませんが、主に亜鉛や鉄分、マグネシウムなどが該当します。

イライラしやすかったり、ストレスフルな状態になるのは、必ずしも性格や遺伝の問題だけで決まっているわけではありません。血糖値の安定を図るだけでも大きく変わります。その背景に、鉄分や亜鉛マグネシウムなどの有用なミネラルの不足が関与している場合があるのです。

 

今後の展望

腸内細菌叢検査「シングラム」が当院で実施できるようになったことで、将来の疾患予防という視野が広がりました。また、血液検査の栄養解析と併せて判断することで、より精緻な健康管理が可能になります。

私自身も検査結果の解釈をこれからもレベルアップさせ、結果的には患者さんのデータ解析のレベルが上がるようにしていきたいと考えています。スタッフの健康を守る取り組みが、最終的には患者さんへのより質の高いケアにつながると信じています。

 

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また、院内にもサンプルをご用意しておりますので、お気軽にスタッフまでお声がけください!

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著者 


手塚 充樹(てづか みつき)のプロフィール

趣味と人柄

趣味は運動と音楽です。
かつてはバスケットボールに熱中し、小学校から大学、そして社会人に至るまで、監督やプレイヤーとして活動していました。出身大学ではバスケットボール部の監督も務めていましたが、現在はボクシングを趣味として3年間ほど取り組んでいます。
また、音楽にも造詣が深く、歌やギターなどを趣味として楽しんでいます。

皆さまの歯科診療に携わることを楽しみにしておりますので、お口と体の健康について何かあればお気軽にご相談ください。患者さまに寄り添う姿勢を意識しております。


学歴・経歴

学歴

経歴

  • 2009年鶴見大学歯学部口腔内科学(口腔外科学第2講座)講座入局
  • 2014年:新橋テヅカ歯科クリニック 副院長
  • 2014年:川崎ジンデンタルクリニック 院長
  • 2017年:鴨宮青山デンタルクリニック 非常勤
  • 2019年3月健康寿命延伸研究会 主催
  • 2019年9月:新橋ヘルシーライフデンタルクリニック 開設
  • 2023年4月:学校法人 大原学園 東京立川歯科衛生学院専門学校 兼任教員

現職

  • 新橋ヘルシーライフデンタルクリニック 院長
  • 健康寿命延伸研究会 主催
  • 学校法人 大原学園 東京立川歯科衛生学院専門学校 兼任教員

 

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通算3回目のマスボクシング大会に出場してきました。40代でも楽しめる運動。試合前のコンディション作りについて。

マスボクシング大会で3連勝!40歳でも勝ち続けるためのコンディション作り

 

マスボクシング大会の会場の様子

先日、マスボクシング大会に出場しました!

これで私の中では通算3回目となるマスボクシング大会。けっこう緊張するんですが、徐々に試合へのコンディション作りがわかってきました。そして、今回も勝利をすることができました!

ボクシング歴3年、週1〜2回のトレーニン

トレーナーさんからは、「手塚さんが出場するこの時間帯あたりからはお楽しみタイムで、強い人たちがやるのを観戦する時間帯ですよ。」といわれていたので、今までの2回で対決した方々よりさらに強い相手が来るのかと思って、緊張感を持ってました。

自分はボクシングをトレーニングとして始めてからおよそ3年が経過しました。練習は週に1~2回ペースをベースに行っています。自分は結構一回の練習で集中して追い込むタイプなので休息がないとやってられなくて、その間に筋肉も育てている感じです。

レーニング前30分のタイミングでBCAAを服用し、トレーニング後30分以内に180kcal程度の糖質を摂取してグルタミンやBCAAなどを服用するように意識しています。服のサイズが上がってきており、例えばユニクロのLサイズのインナーウェアはもうきつすぎるので常にXLを着用するようになりました。

恐らく筋肉を育てるトレーニングは成功しているんだと思います。

大会前1週間は、いつも通りを意識しながらもマススパーリングをきちっと1分半1ラウンドの感覚に慣れるようにしました。1分半×2ラウンドで行うので、そんなに長くないじゃんと思うかもしれないですが、実際にやってみるとわかります。全力でやるとかなり疲れます(笑)

試合前1週間のコンディション調整

試合前1週間の期間では、特に食生活や睡眠を意識しました。前々日のトレーニングではゲン担ぎの意味を込めて特ロースカツ丼を食べました。

”勝つ”丼ということで特ロースカツ丼をゲン担ぎに

特に前日の食生活では、体が重くならないように魚主体、特に煮魚などの消化吸収がよさそうなたんぱく源を意識しました。

昼はサバの味噌煮定食。

さば味噌煮定食と卵とかつお節、キノコの味噌汁

 

夜はパスタ屋さんにて魚介系のペペロンチーノ、野菜たっぷりサラダ、キハダマグロなどを摂取しました。

野菜多めのサラダ。食物繊維、ビタミンなどの摂取を意識。

確かキハダマグロだったかと思われる料理。魚のたんぱく質

タコのペペロンチーノ。タコに含まれるタウリンによる疲労回復を狙った。

試合当日の過ごし方

試合当日の朝は、本番の3時間ほど前に納豆を梅肉とあえて、卵を落としたご飯を海苔とともにいただきました。

梅肉を混ぜた納豆と卵のご飯。海苔に巻いて食べました。
梅干しのミネラル、納豆や卵のたんぱく質、米から適度な糖質摂取を意識。

試合前にどれくらい動くかっていうところが難しいんですよね。ChatGPTなんかと相談しながら運動時間と強度についても自分の選択の糧にしました。

初出場の時は大会の前々日と前日に練習をハードにやりすぎて、当日を足を痛めて痛み止めを服用しながら出場しました💦

前回の出場の時は、試合前のアップでアップしすぎてもはやガチガチでした💦

今回は同じジムの方の応援もありましたし、アップは控えめに、肩甲骨をたくさん動かして試合の時に肩からスムーズにパンチが出るように心がけました。

ボクシングでは脚を使うことが非常に大事なので、疲れては良くないと思って、今回は軽くジャンプしたり、バックステップや回転動作がスムーズに早くできるかどうか確認をする程度の準備体操にして脚を温存しました。

試合の内容と結果

試合については、とにかくパンチの有効打をもらわないように注意しながらフットワークと頭の位置の移動を意識しました。

また、ジャブのスピードと数、上下の打ち分け、コンビネーションを出すときに左ストレートに返しのフックを添えることを忘れないようにしました。なかなか返しのフックまで出せないことってありがちなんですよね。

おそらく動き続けているのもあって相手はパンチを出しづらかったんじゃないかと思います。

また、試合の最中に解説の方からもコメントが出ていましたが、普通のジャブに加えて、ボディージャブ、ジャブと見せかけたジャブの軌道を少しだけフックに寄せたパンチなどを使い分けて的が絞りにくいよう配慮しました。

1ラウンド目は全然体力は大丈夫でしたが、2ラウンド目の終盤のほうはパンチのラッシュでお互い畳みかけたこともあり、体力を使い切る寸前くらいの状態でした。

いよいよ判定の時は、結果を聞くまでかなりドキドキしていましたが、「勝者、、、手塚ーーー!!!」の声と共にジャッジの方が自分の手を上げてくれました。

今のところマスボクシング大会で負けなしの状態なので、せっかくならこのまま勝ち続けたいです。

マスボクシングにて勝利が確定した時の様子

ゲストにはボクシングの村田諒太選手がご登壇

マスボクシング大会の魅力の一つが、ボクシングのプロの試合みたいに解説者がついたりゲストとして有名なプロボクサーなどがいらっしゃるところです。私が出場した午前の部では村田諒太選手がいらっしゃってました。

村田諒太選手は、前回の大会でもゲストに見えていましたが、その時にもお話をされていたのが健康寿命の延伸についてです。日本の問題の一つに健康寿命と寿命の間にギャップがおよそ10年ほどあることが挙げられています。寝たきりになったり、認知症になったり、糖尿病によって下肢切断や失明をすることで誰かの介護が必要になる状態のことです。体の筋肉や骨を強く保っておくことは、転倒による下肢などの骨折を防止することが期待できます。また、ボクシングについては頭も使いますので、認知症の予防にもつながることが期待できます。もちろん、コミュニティを形成して人とコミュニケーションをとったり、大会での勝利を目指して頑張ることについても健康に対して大きなメリットとなることでしょう。

村田選手は今回もボクシングなどの運動習慣と健康寿命の延伸に関わるお話をされていましたので、かなりそのあたりに関心がある方なんだろうなと察しています。

なにしろ、こういった発言力のある方がそのような健康寿命に関わる発言をしてくださるのは非常に意義深いことだと思っています。

村田諒太選手

 

40歳を超えてもパフォーマンスを高めるために

これから回数を重ねていく毎に年齢も重ねてしまいます。パフォーマンスを落とさないように、日々栄養面から自分を支え続けることと、ボクシングスキルをさらに高めていけるようにしたいと思います。

ボクシングを継続して3年間が経ちましたが、今の年齢は40歳で、よく考えたら去年とかは足底腱膜炎になったりしてましたが今年は怪我もしてません。

徐々にボクシングをするために必要な筋肉が鍛えられているんだと感じています。

人が40歳を超えた時にどのようにしてパフォーマンスを上げることができるかどうかというのは、同世代で現役に復帰されたプロスキーヤー佐々木明さんに注目が集まっているように、まだまだ未知なところが多いようです。

私ができることは、運動睡眠に加えて栄養や分子の摂取の最適化を通じて体のパフォーマンスを高めていくことしかできないですが、これからもまだまだパフォーマンスを高めていけたらいいなと思います。

参考図書

運動関連の図書を調べたらいくつか出てきたので参考までにリンクを貼っておきますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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また、院内にもサンプルをご用意しておりますので、お気軽にスタッフまでお声がけください!

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著者 


手塚 充樹(てづか みつき)のプロフィール

趣味と人柄

趣味は運動と音楽です。
かつてはバスケットボールに熱中し、小学校から大学、そして社会人に至るまで、監督やプレイヤーとして活動していました。出身大学ではバスケットボール部の監督も務めていましたが、現在はボクシングを趣味として3年間ほど取り組んでいます。
また、音楽にも造詣が深く、歌やギターなどを趣味として楽しんでいます。

皆さまの歯科診療に携わることを楽しみにしておりますので、お口と体の健康について何かあればお気軽にご相談ください。患者さまに寄り添う姿勢を意識しております。


学歴・経歴

学歴

経歴

  • 2009年鶴見大学歯学部口腔内科学(口腔外科学第2講座)講座入局
  • 2014年:新橋テヅカ歯科クリニック 副院長
  • 2014年:川崎ジンデンタルクリニック 院長
  • 2017年:鴨宮青山デンタルクリニック 非常勤
  • 2019年3月健康寿命延伸研究会 主催
  • 2019年9月:新橋ヘルシーライフデンタルクリニック 開設
  • 2023年4月:学校法人 大原学園 東京立川歯科衛生学院専門学校 兼任教員

現職

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当たり前のことを当たり前に繰り返す:大阪にて勉強会で学んだこと(JIPI Japanese Institute of Periodontology & Implantology総会2025)

 

先日の8月に大阪で開催された、JIPI(Japanese Institute of Periodontology & Implantology)の総会(歯周病インプラント、噛み合わせに関する学会)に参加してきました。歯科の学会でしたが、幅広い発想を得ることができました。改めて非常に勉強になった点もあり、日本の良さを見直す良い機会でもありました。

ご登壇されたのは、牧草一人先生と、杉本敬弘先生で、この組織を牽引する先生方です。

2025年JIPI総会の様子。ドレスコードがアロハシャツという珍しい勉強会。

良かったところ

1.日本の先人が築き上げた歯科理論は素晴らしいものだった

2.日本の先人が作ってきた芸術作品が、実は海外の有名な芸術家から模倣されてきた

3.「最も優れた治療は予防歯科である」

4.臨床家の優れた洞察と治療成果は世界初の発見となり得る。研究者による基礎研究の裏付けよりも先に発見が生まれるケースがある

 

 

1.日本の先人が築き上げた歯科理論は素晴らしいものだった

日本の歯科学という分野には、立ち上がった当初、帝国大学(現在の東京大学)の今でいう理Ⅲレベルの学力を持つ人材が教授陣として存在していました。また、偏差値が高いだけでなく、実際の仕事の内容も素晴らしく、下顎の運動と噛み合わせの関係の記録に関する理論がすでに確立されていました。この技術は、患者さんの噛み合わせを作る治療をする際に、間違った方向性の治療をせずに済む素晴らしい手法です。

 

2.日本の先人が作ってきた芸術作品が、実は海外の有名な芸術家から模倣されてきた

ルイヴィトンの柄も日本の家紋を参考にしているといわれています。また、あの有名なマイセンの食器も日本の陶芸品を模倣しているといわれています。

ルイヴィトンの柄のイメージ写真。これも日本の家紋を参考にしているといわれている

 

自らの身分などを示すために作られたとされている家紋。こちらもルイヴィトンが真似したくなるほど優れたモチーフだったといえる

 

かの有名なマイセンの陶器についても日本の陶芸をパクるところから始まったといわれている(写真はイメージです)

 

日本の陶芸は世界に誇れるものだといえる

確かに、海外の方が優れているという幻想を持って盲信することは良くないと考えています。

 

例えば、「アメリカに留学して学んできた」と聞くと、なんだかとてつもない教育を受けてきたのではないかと考えてしまいますが、実際にはその中身を見なければ本質はわからないですよね。これは当たり前のことなのですが、「ニューヨークやボストンの大学で学んできました」などと聞くと、すごそうに感じてしまうものです。

 

私が日本人だからでしょうか。なんとなく誰から教わったわけでもなく、海外のほうがすごいような気がしてしまう本能的なものがありますので、この感覚を無くしたいな思うことがあります。

 

実は、日本の先人たちには大変優秀な方々が多く存在しており、科学理論の着眼点や芸術における独創性、技術の卓越度も素晴らしいものだったのです。

 

今一度、日本を優秀な人材で溢れさせ、世界から模倣される存在になっていきたいという願望が私にはあるので、自分自身もこれからも頑張っていきたいです。

 

世界にも優れた方はたくさんいらっしゃるのですが、中身をみて妄信しない大事さですよね。

 

3.「最も優れた治療は予防歯科である」

結局、歯を削ることも、インプラントを入れることも、義歯を入れることも、神様が作ったものにはなかなか勝てないということです。一度治療として介入してしまうと天然の歯には劣るので、どれだけ歯を治療せずに長持ちさせられるかが大事になってきます。当たり前のことですが、予防歯科は「何も起きていないのに歯科医院に来てもらい、今存在している歯を温存する」行為を行うわけなので、一般の方の認知を向上させることと、歯科医院側が真の意味で予防歯科的な介入ができるかどうかが鍵になってきます。最も優れた治療は、患者さん側と歯科医院側の双方の理解がないと成り立たないということを日々痛感しています。

 

4.臨床家の優れた洞察と治療成果は世界初の発見となり得る

エビデンスベースドメディスン(EBM)という言葉が強調されるようになってから20年近くが経過していると認識していますが、エビデンス至上主義が徐々に否定されつつあります。というのも、エビデンスという言葉の捉え方にもよるのですが、大規模な統計処理をかけて有意差が出たものをエビデンスとして捉えることだけをしていると、それはナラティブベースドメディスン(NBM)に相反するものになってしまうのです。

例えば、診療の「ガイドライン」を一つとっても、ガイドラインに記載できる治療法の有効率は60%以上というのが一般的なので、10人の患者さんがいたら6人にはうまくいくけれど4人にはうまくいかない治療法であっても、ガイドラインには記載されることがあるわけです。治療法がうまくいかなかった4名の方のうまくいかなかった理由を突き詰めれば、もしかしたら根本原因にたどり着けるかもしれません。

臨床現場で目の前の患者さんと真剣に向き合い、その方の病態の本質を見極めて根本原因を探求する姿勢や、エビデンスガイドラインにとらわれずに、時には科学的・論理的に考えて治療法を選択していくことが重要な場合があるということです。

エビデンスを作るのは、動物実験や細胞実験をやっていた自分としては、時として臨床よりも簡単なことがあります。実験動物の命は短く回復力も優れているので、人の研究よりも早く結果が出る傾向があります。また、細胞実験では、細胞の培養と物質の添加などにより発現するタンパク質や遺伝子を調べるくらいであれば、人の臨床よりもはるかに早く結果が出せることもあります。

当然、難しさは研究にも臨床にも両者特有のものがありますが、高度な歯科治療になってくると、治療の結果が出るのは20年後ともなってきますので、かなり長い臨床研究の旅になります。歯科用インプラントの治療が20年間以上何事もなく経過してほしいわけですが、20年間実際に経過してみないとわからないですからね。

どれも当たり前のようでありながら、実践するのは簡単ではありません。しかし、本質的で重要なことを再確認できた大阪の夏でした。

 

 

日本の芸術と欧米の芸術の関係を学べる本

ここからは、日本の芸術と海外の芸術の関係や、日本の芸術がいかに模倣されてきたのかを学ぶための本を紹介するコーナーです!

こういった論点については、英語による記述の書物が多いようです。読むのはなかなかタフだとは思いますが、まずは導入編として日本語の本だけでも読んでみたいと思っています。今の時代なら、テキストデータであれば比較的簡単に翻訳ができるんですけどね💦

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日本語の参考本

日本語の本で見つけたのがこちら👇

 

まとめ

JIPIという勉強会では、歯科の枠でありながらも、過去と現在の日本のことなど教養も一緒に学べるところが魅力です。東京から大阪までの道のりは短くはないですが、大阪にて良い時間を過ごさせていただき感謝しております。

何事も光があれば影がある。エビデンスもナラティブも深く突き詰めていけば同じようなところに行きつく。

今回は哲学的な思考も学ぶことができました。

 

 

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院長 手塚 充樹の著書のご紹介

Amazon書籍「ベストセラー1位」獲得!
(歯科衛生学・歯科予防学2部門)

「むし歯で歯医者へ」から「病気予防で歯医者へ」に!

「歯が痛いから歯科医院に行く」時代は過去のものに?!

お口の中の状態が全身の健康状態とリンクしていることが、今や実証され始めています。お口の中と体のつながりを理解し、知ることで、あなた自身の健康を守る力が大きく変わります。

この本では、口腔の疾患が全身に与える影響、さらには栄養状態や生活習慣が健康に及ぼす作用について、わかりやすく解説しています。また、具体的に口腔や全身の環境を調べる方法や健康を守るためのヒントも満載です。

ぜひ手に取って、「口腔の健康」が「全身の健康」につながることを実感してください!


書籍情報

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「非常識な口腔予防学」表紙

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著者 


手塚 充樹(てづか みつき)のプロフィール

趣味と人柄

趣味は運動と音楽です。
かつてはバスケットボールに熱中し、小学校から大学、そして社会人に至るまで、監督やプレイヤーとして活動していました。出身大学ではバスケットボール部の監督も務めていましたが、現在はボクシングを趣味として3年間ほど取り組んでいます。
また、音楽にも造詣が深く、歌やギターなどを趣味として楽しんでいます。

皆さまの歯科診療に携わることを楽しみにしておりますので、お口と体の健康について何かあればお気軽にご相談ください。患者さまに寄り添う姿勢を意識しております。


学歴・経歴

学歴

経歴

  • 2009年鶴見大学歯学部口腔内科学(口腔外科学第2講座)講座入局
  • 2014年:新橋テヅカ歯科クリニック 副院長
  • 2014年:川崎ジンデンタルクリニック 院長
  • 2017年:鴨宮青山デンタルクリニック 非常勤
  • 2019年3月健康寿命延伸研究会 主催
  • 2019年9月:新橋ヘルシーライフデンタルクリニック 開設
  • 2023年4月:学校法人 大原学園 東京立川歯科衛生学院専門学校 兼任教員

現職

  • 新橋ヘルシーライフデンタルクリニック 院長
  • 健康寿命延伸研究会 主催
  • 学校法人 大原学園 東京立川歯科衛生学院専門学校 兼任教員

 

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healthylife-dental.com

 

 

お口の健康が腸とがんリスクに与える驚きの影響

お口の健康が腸とがんリスクに与える驚きの影響

こんにちは、ヘルシーライフデンタルクリニック院長・歯学博士の手塚充樹(てづか みつき)です。今日は少し難しいお話ですが、皆様の健康に直結する重要なテーマについてお話しします。

歯周病菌が全身に与える影響とは?

お口の中の悪玉菌は思った以上に強力だった

最近の研究で、歯周病の原因となる細菌が、お口の中だけでなく腸にまで影響を与え、がんのリスクを高める可能性があることが分かってきました。

 

腸の「城壁」を破壊する歯周病

お腸の内側は、細かい細胞がぴったりとくっついて「城壁」のような役割を果たしています。この城壁が、体に害のあるものが血液中に入り込むのを防いでいるのです。

ところが、ポルフィロモナス・ジンジバリスという歯周病の主要な原因菌は、この城壁を組織的に破壊してしまいます。まるで城壁のレンガとレンガをつなぐセメントを溶かすような働きをするのです。

その結果、本来なら体内に入るべきではない毒素や細菌が血液中に漏れ出し、全身に炎症を起こします。これが「リーキーガット症候群」と呼ばれる状態です。

ポルフィロモナス・ジンジーバリスという人体のたんぱく質などのバリアを破壊する歯周病

細胞の「自浄作用」を止めてしまう恐ろしいメカニズム

さらに深刻なのは、この細菌が人間の細胞の「自浄作用」を止めてしまうことです。

通常、細胞は損傷を受けたり異常が起きたりすると、自然に死んで新しい細胞と入れ替わります。これは「アポトーシス」と呼ばれる大切な仕組みです。

しかし歯周病菌は、この自然な細胞死を阻害してしまいます。その結果、本来なら除去されるべき損傷した細胞がそのまま残り、がん化のリスクが高まってしまうのです。

 

もう一つの悪役:フソバクテリウム・ヌクレアタム

ハッカーのように体の中で悪い指令を出すフゾバクテリウム・ヌクレアタムという歯周病

フソバクテリウム・ヌクレアタムという別の歯周病菌は、さらに巧妙な手口を使います:

  1. 細胞の増殖スイッチを勝手にONにする:がん細胞の特徴である「無制限の増殖」を促進
  2. 免疫系の「ブレーキ」を踏む:本来がん細胞を攻撃するはずの免疫細胞の働きを止めてしまう
  3. 抗がん剤を効きにくくする:治療を困難にする仕組みを作り出す

毒ガス工場と化す腸

腸内にガスがたまりやすくなるもの問題のひとつ

 

これらの細菌は、腸の中で有害な化学物質も作り出します:

まるで腸が毒ガス工場になってしまうようなものです。

 

数字で見る現実

研究によると、歯周病を患う女性は大腸がんを発症するリスクが最大48%も増加することが分かっています。これは決して無視できない数字です。

今日からできる対策

1. 定期的な歯周病検査を受けましょう

定期的な検査は重要。腸内細菌叢や口腔の細菌検査も可能な時代に。

歯周病は初期段階では痛みがほとんどありません。定期的な検査で早期発見・早期治療が可能です。

当院では歯周病の精密検査を行っています。お気軽にご相談ください。

2. 腸内環境のチェックを検討してみませんか?

便検査により、腸内細菌のバランスや炎症の状態を調べることができます。歯周病と合わせてチェックすることで、より包括的な健康管理が可能になります。

3. 日常的な口腔ケアの徹底

  • 正しいブラッシング
  • デンタルフロスの使用
  • 定期的なプロフェッショナルケア

新しい時代の歯科医療

お口の健康は、もはや歯だけの問題ではありません。全身の健康、そしてがん予防にも直結する重要な要素なのです。

私たち歯科医師は、お口の健康を通じて皆様の全身の健康をサポートする使命があると考えています。

検査のご案内

当院では以下の検査・サービスをご提供しています:

  1. 歯周病精密検査:細菌レベルでの歯周病診断

  2. 口腔細菌検査:リスクの高い細菌の検出
  3. 腸内細菌検査のご紹介:腸内細菌叢を詳しく調べて多くの種類の将来の病気のリスクを提示してくれる便検査。介入方法として食材の指導つきです。
  4. 血液検査による栄養解析:日ごろ摂取している5大栄養素の消化吸収と代謝を中心に診査をします。特に、日ごろ何を食べるかよりも、消化吸収能力が備わっていることが重要です。

ご不明な点やご相談がございましたら、お気軽にお声かけください。一緒に健康な未来を築いていきましょう。


ヘルシーライフデンタルクリニック 院長 手塚 充樹

「口から未来を明るく、美しく」

 

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著者 


手塚 充樹(てづか みつき)のプロフィール

趣味と人柄

趣味は運動と音楽です。
かつてはバスケットボールに熱中し、小学校から大学、そして社会人に至るまで、監督やプレイヤーとして活動していました。出身大学ではバスケットボール部の監督も務めていましたが、現在はボクシングを趣味として3年間ほど取り組んでいます。
また、音楽にも造詣が深く、歌やギターなどを趣味として楽しんでいます。

皆さまの歯科診療に携わることを楽しみにしておりますので、お口と体の健康について何かあればお気軽にご相談ください。患者さまに寄り添う姿勢を意識しております。


学歴・経歴

学歴

経歴

  • 2009年鶴見大学歯学部口腔内科学(口腔外科学第2講座)講座入局
  • 2014年:新橋テヅカ歯科クリニック 副院長
  • 2014年:川崎ジンデンタルクリニック 院長
  • 2017年:鴨宮青山デンタルクリニック 非常勤
  • 2019年3月健康寿命延伸研究会 主催
  • 2019年9月:新橋ヘルシーライフデンタルクリニック 開設
  • 2023年4月:学校法人 大原学園 東京立川歯科衛生学院専門学校 兼任教員

現職

  • 新橋ヘルシーライフデンタルクリニック 院長
  • 健康寿命延伸研究会 主催
  • 学校法人 大原学園 東京立川歯科衛生学院専門学校 兼任教員

 

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腸内環境が体の健康を左右している話:現代人の腸内環境が健康に与える重大な影響とその対策について

はじめに

どうも、歯科医師、口腔内科学博士の手塚充樹です。東京都港区新橋でヘルシーライフデンタルクリニックという歯科医院の開設管理者兼院長をしています。

大学院時代に口腔外科・口腔内科の臨床をしながら、分子細胞生物学を応用した再生医療の研究や、閉経後骨粗しょう症のメカニズムの研究をしていました。そのため、少しその方面には詳しいです。

最近では栄養分子や体内の常在菌と体内環境の関係を探求しています。

今回のブログでは腸内環境についてをトピックとしてあげたいと思います。

 

文章を読むのが苦手な方はまずこちらのラジオをお聴きいただいてもいいですよ♪

※AIが呼んでいる私のフルネームの発音に間違いがありますがご了承ください。

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現代人の腸内環境の現状

今、現代人の腸内環境が乱れていることが大きな健康トピックになっています。

残念ながら日本においては、腸内環境と病気の関係について深い知識を持つ方は少ないと感じていますが、海外の先進国においては当たり前のように自分自身の食生活を気を付けていく習慣があります。

 

腸内環境の重要な要素

腸内環境の重要な要素とは?

腸内環境について語られるときは、主に「腸内細菌叢」と「腸管粘膜の性状」について語られることが多いです。

腸内細菌叢が乱れている状態が様々な病気と関連していることが、昨今の研究にて明白になっています。理由の一つに、腸内細菌叢が乱れている状態(ディスバイオーシス)になっているとありとあらゆる病原体が腸内に生息しやすくなることが知られています。

その一方で、腸内細菌叢が整っている状態(シンバイオーシス)の場合には、病原体が住みつきづらい環境を構築することで体を守ってくれていることが知られています。これは腸内環境が元気な方が病気になりづらいことを説明する重要な事実です。

 

腸内細菌叢は何をしてくれている?

悪い細菌ばかり?いい細菌もいる?

「細菌 さいきん」とかばい菌とか聞くと、アンパンマンに出てくるバイキンマンみたいに悪者ってイメージをしませんか?

実は最近は悪玉菌だらけではなく、細菌叢の中には、善玉菌という正義の味方もいて、一般大衆である日和見菌というのもいます。

腸内細菌は実に、約100兆個の菌数が存在してるといわれています。

 

ダイバーシティーの重要性

ダイバーシティー(多様性)が腸内の健康と関与

腸内細菌叢については、最近の世の中の風潮みたいに、ダイバーシティー(多様性)があることが重要だといわれています。様々な菌が存在していて数も豊富というのがいいといわれていて、それぞれの細菌が実にいろいろな協調や相互作用をしながら体の健康と均衡を保っています。

このダイバーシティーが失われて悪玉優位になったときに体の様々な病気を発症しやすくなるといわれています。

 

口の中の菌との関係は?

口腔は全身につながる入口

口の中にも約300〜700種類、数千億個の菌数が存在しているといわれています。口腔内の細菌も全身の病気を引き起こすことがわかってきました。

 

問題となる口腔細菌

線毛という手足のようなものを毒素を持つ細菌も

例えば、**P.g菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス:Porphyromonas gingivalis)**は、人間の体のバリアを壊して内部に侵入できる特性と毒素を持つことから、アルツハイマー認知症との関連が明らかになり一時期かなり話題になりました。

または、**F.n菌(フソバクテリウム・ヌクレアータム:Fusobacterium nucleatum、フソバクテリウム・ヌクレアータム)**については、硫化水素という毒素が人体に影響して大腸がんの発症に関与していることがわかっています。

 

関連する疾患

腸の病気は現代病として重要課題

このほかにも、これらの悪玉菌に加えて様々な菌が、腸の病気である:

  • 炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease: IBD
  • 過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome: IBS
  • 大腸がん(Colorectal Cancer: CRC

を引き起こす原因の一つとなっていることが明らかになっています。

このほかにも、腸管内のバリアを破壊したり毒素を出す作用が他の疾患への関与をしていることも示唆されています。有名な病気でいうと**非アルコール性脂肪肝(Non-Alcoholic Fatty Liver Disease: NAFLD)**などがこれにあたります。

 

生活習慣病との関連

現代の死因のほとんどは生活習慣によるもの

私たちの体は、生活習慣病別名NCDsといわれる病気にかかることがほとんどで、現在全世界の死因の70%以上がこれによるものだとする統計データも存在します。

腸内環境の悪化が引き起こす疾患はこのほかにも、ぜんそくや花粉症、骨粗しょう症甲状腺疾患などなど数知れぬ疾患と関わっています。

 

腸内細菌叢を調べる検査にはどのようなものがある?

便を調べると様々な証拠が出てくる

腸内細菌叢は便検査を用いて調べることができます。主に私が確認できているだけで4種類以上の腸内細菌叢の検査が存在しますが、それぞれに結果の詳細さや介入の方法の提示などの差があります。価格帯にも差があります。

 

検査の基本原理

 

便中の細菌のDNAを測定して定量

腸内細菌叢の検査は、便サンプル中の細菌DNAを抽出し、次世代シークエンシング技術(NGS)により16S rRNA遺伝子の配列を解析することで、腸内に存在する細菌の種類と割合を特定する仕組みです。各細菌種に特有のDNA配列パターンをデータベースと照合することで、腸内細菌叢の構成比率や多様性を詳細に把握することが可能になります。

 

当院で扱っている検査

私がヘルシーライフデンタルクリニックで過去から扱っている、とある会社の検査がありますが、そちらについては割と簡易版という感じでした。結果を見て、介入をどうするべきか悩ましいこともあり検査を活かしきれずにいました。そこで新たに腸内細菌叢の検査を見つけました。

シングラムという腸内細菌叢の検査について

 

今回、シンバイオシスソリューションズという会社のシングラムという腸内細菌叢の検査を取り入れることを決定しました。

こちらについてはわかりやすくいうとプロ仕様で、介入方法についても具体的に食べるべき食材を提示してくれます。食材については、シンバイオシスソリューションズにて介入研究を行って結果が出たもののみを提示しているとのことで、実際に根気よく摂取をすればしっかり結果が出るそうです。

 

具体的な介入方法

腸内細菌叢検査シングラムの流れについて

食材の内容は、トマトとか、シナモンとかオリゴ糖とか、チョイ足しでいいようなものが多い印象です。

食生活に少し足せばいいとなると気楽ですよね。

また、当院は歯科医院なのでこれだけではなく、口腔細菌が腸内に定着しないように、お口の中の環境や機能を整えて、悪い細菌の数を減らし、悪い細菌が住み着きづらいお口にすることができます。

また、プロバイオティクスやプレバイオティクスやバイオジェニックスといった、口腔腸内環境を改善していくためのアプローチを持ち合わせているのが強みです。

具体的には、精密な歯科診療(根管治療、歯周病治療、むし歯の治療、矯正治療・インプラント・義歯・ブリッジなどを併用したかみ合わせと機能を整える治療)がこれにあたります。私たち歯科医師の本業が、より多くの方の全身の健康に寄与することを願ってヘルシーライフデンタルクリニックを開設しましたので、全力で診療にあたっています。

 

まとめ:予防医療への取り組み

今後はヘルシーライフデンタルクリニックにて腸内細菌叢の検査をして口腔と胃腸までの健康を維持して将来の未病の発症を防げるようにしていく方針です。

当院で行っている血液検査による栄養解析や唾液検査などを取り入れればより詳細に健康状態の把握が可能になります。

今後も探求を続けていきますので引き続きご愛顧のほどよろしくお願いいたします。


ヘルシーライフデンタルクリニック
院長 手塚充樹
東京都港区新橋

 
 
 
 

 

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  • 2014年:川崎ジンデンタルクリニック 院長
  • 2017年:鴨宮青山デンタルクリニック 非常勤
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  • 2019年9月:新橋ヘルシーライフデンタルクリニック 開設
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唾液を学ぶ日──『唾液EXPO 2025 in 大阪』開催レポート

唾液を学ぶ日──『唾液EXPO 2025 in 大阪』開催レポート

唾液EXPO 2025 の集合写真

「健康状態を可視化できない?」

"唾液の重要性や歯科診療に対して新たな視点を提案したい"──

そのような想いを神奈川歯科大学 槻木 恵一 教授、歯科衛生士 土屋 和子 先生と私 手塚 充樹の間でお話をしたところからスタートしたのが《唾液EXPO》の出発点でした。第一回の開催を大阪にて行うこととなり、登壇者としても活躍してくださった歯科衛生士の吉垣 理恵 先生が会場の手配など主体となって講演活動を支えてくださりました。

 

唾液EXPOのロゴ

唾液EXPOのチラシ

唾液は口の中の血液であり、体を守る魔法のカクテル。体の状態を映す小さな鏡。 pH、免疫、虫歯菌の活性度、そしてストレスや生活リズムまでも、唾液は静かに語ってくれます。

 

今回のEXPOでは、そもそもの生物学的な唾液の存在意義や、現代において少なくないといわれている口腔乾燥症の傾向からの脱却方法、唾液検査の方法や臨床現場での検査のエラー対策など、基礎から実践までを網羅する形で展開することができました。

歯科と予防医療の専門家として、「口から全身の健康の可能性を高めること」について参加者と一緒に体験し、語り合う場となりました。

ここから見えてきたのは、治療の前に"気づく"ことの大切さ。そして、医療はもっと自由に、楽しく、深く伝えられるという希望でした。

 

むし歯があったらすぐ削って治療する時代が終焉を迎えた

むし歯の治療については、治療方針について大きな転換期を迎えており、「むし歯は活動性を評価して安易に削らない」といった感じになってきております。進行が止まっていれば無理に削って埋めなくてもいいわけですが、むし歯が進行しているのか停止しているのか、その速度を図る手法についてはまだ曖昧な部分があると言わざるを得ません。

 

過去にはちょっと黒かったり虫歯っぽかったら削って埋めるのが定石であり、成果報酬型の日本の医療保険においても経営的に整合性の取れる治療方針だったかと思います。

「これ、むし歯です。」と説明してどんどん詰め物をする処置をしていたわけですね。過去には歯科医療現場で「むし歯の活動性」という概念は日の目を浴びていなかったように感じています。

むし歯の活動性を評価するという概念があれば、むし歯を安易に切削しなくてもよくなります。ただ、この活動性を評価する方法については疑問を感じています。まだ客観的なデータとして解釈することが難しく「視診」がもっともすぐれた診査方法だといわれています。

そのため、むし歯をみる「目」が、マイクロスコープや拡大ルーペを使っているのかどうかや、診査する人間の経験値によっても左右される可能性があります。

そこで、唾液の質の評価などを用いることによってある程度はむし歯の活動性をコントロールしたり、活動性の評価をすることに寄与できるのではないかと考えています。

 

詰め物の治療といいましても、限界があります。天然の歯に勝る、もしくは同等の状態を獲得しようすれば、材質をセラミックやジルコニアにして接着剤を強力なものにするか、ダイレクトボンディングという手法を用いてコンポジットレジン(樹脂)を使い、天然の歯の状態を模倣して強固な接着力を発揮して修復するか、いずれにしろ保険診療の範囲でまかない切れないほどの精密さと技量が求められます。

保険診療か自費診療かの線引きについては先生によってもいろいろな考え方があるものの、保険診療を前提として考えすぎてしまうと、患者さんの多くの方は、治療の質の違いを理解する機会を失ってしまっているかもしれないですね。

 

優先順位は

1.むし歯ができないようにする or むし歯がこれ以上進行しないようにする

2.治療(介入)が必要なら全力で治療

 

むし歯は削って埋めても、実は再発防止効果、予防効果については限定的です。将来的にすぐそばからむし歯ができてしまったりすることもあります。

皆さんは歯科治療を受けたら、完治して今後むし歯にはならないとお考えな場合もあるかと思います。しかしながら、がんなどの病気と同様に、原因と向き合って再発防止に努めたり、今お口の中でできているむし歯が進行しないようにするアプローチというのが重要となってきます。

当日のプログラムハイライト

第1部:唾液の基礎知識から最新研究まで

槻木恵一先生の講演では唾液の基本や実践的で科学的なお話
「唾液って、ただの水分だと思っていた」。

第一部は神奈川歯科大学の教授であり、日本唾液ケア科学会の代表であられる槻木恵一先生からの発表でした。歯科医療従事者となれば唾液がただの水だと思っているとまでは言いませんが、唾液の役割については学生の時に勉強してそれっきりという歯科医療従事者も少なくありません。

実際には、唾液には複数の物質や機能があることが明らかになっているものの、研究においてはまだまだやるべきことや解明できることが残されているのが現状です。研究を実際に行う人員不足や歯科医療従事者の興味関心など様々な要因があって研究が進みづらいと考えられています。

 

唾液は、抗菌作用、pH調整、消化促進など多岐にわたる機能を持っています。人間の人体には大唾液腺と呼ばれる舌下腺、顎下腺、耳下腺という組織があります。それぞれの役割については大まかには理解が進んでいたもののさらに探求するとそれぞれの唾液腺には全く別の機能が備わっている可能性が明らかになってまいりました。噛むときには顔のえらの部分にある咬筋という筋肉が働いて、咬筋のすぐそばにある耳下腺という組織が主に働いてアミラーゼという酵素を出したり、食塊(しょっかい)という食材を飲み込みやすくまとめる作業を助けてくれます。ですので、舌下腺や顎下腺と違って、耳下腺は「消化吸収のための唾液腺」とも呼べるわけです。

 

特に印象的だったのは、そもそも唾液が生物に存在している意義についてのお話でした(槻木恵一先生談)。人間は皮膚の表面がぬるぬるに粘液でコーティングされているわけではなく、皮膚のバリアによって感染を防ぐことができています。その一方で、粘膜といわれる口腔内や消化管内の表面については必ず正常な粘膜には粘液が存在しています。粘膜から感染がおこらないように守る役割を持っているのが唾液の重要な役割です。発生学に立ち返って考えることで唾液本来の機能を見出し、研究対象としていく術としても有効ですし、「そもそもの発生の成り立ち」を考えるって大事だなと改めて感じました。

第2部:実践!口腔乾燥症の対策

土屋和子先生の講演では顔周りの運動などが多く紹介

参加者全員で実際に唾液の排出を促す舌運動などを行う、実践形式のセクションも開催されました(土屋和子先生談)

効果的なセルフケア方法

  • 唾液腺マッサージの実技指導
  • 適切な水分摂取のタイミング
  • 口呼吸から鼻呼吸への意識改革
  • ストレス管理と唾液分泌の関係性

第3部:実際の歯科医院での唾液検査の取り入れ方、説明の仕方、検査結果のエラー対策!

私、手塚充樹からは唾液検査シルハの活用法とエラー対策。唾液中総IgAの測定検査をどのように臨床に活かしているかどうかについてを発表

唾液検査の方法はさまざまありますが、その中でも、唾液検査機器Shillha(シルハ)、pH試験紙、唾液中の総IgA測定についてを紹介しました。

 

唾液検査機器のシルハは、唾液中のアンモニア、むし歯菌の活発度、酸性度、緩衝能(口腔内を中和する能力のこと)、白血球(炎症のサイン)、たんぱく質(炎症のサイン)などの項目を測定することが可能です。

 

有効に使えば患者さんにむし歯予防の気づきを得たいただくことが可能だし、使い勝手がよい検査機器です。

 

しかしながら、検査結果の読み方がよくわからない、検査結果にて極端な結果が出てしまう時があり測定エラーなのか本当の結果なのかわかりづらいときがある。などの理由から、結局歯科医院の中でホコリをかぶってしまい使えていないようなことも聞くことがあります。

 

参加者の声

参加者アンケートより(抜粋)
📊「数値観察を積極的に取り入れたいと思いました」
🔍「全身に重要って言うのは知っているが、まさしくもっと重要という事を再度確認させていただきました」
⚠️「医院で小児に対してシルハを行っているのですが、極端な結果が出る事が連続して多く、それがエラーとも分かっていませんでした。明日から唾液の採取方法を気をつけて行っていきます」

💧シルハ(唾液検査)の検査結果説明時に口腔内だけでなく、全身状態も関係してますとお話します。

👍シルハは埃をかぶっているので 少し臨床で活用していきたいと思いました。
🔴今までエラーが出てた原因の発見があったので検体を混ぜる均一にすることはすぐ取り入れる事が出来るので実践します

🥦栄養と歯科との絡みを改めて、臨床に繋げたいと感じた

 

上記のような参加者の方々からの声を頂戴することができました。

参加者の声から、伝えたいことは伝わったなという手ごたえを感じています!
 

第四部 唾液の質と分泌量を改善する栄養アプローチについて

吉垣理恵先生からは唾液の量や質と栄養に関するお話を中心に。

歯科衛生士の吉垣理恵先生からは、唾液の質と量を改善することを栄養の観点からアプローチする点についてお伝えいただきました。

ビタミンAが唾液の分泌量やIgAを増加させる点についても触れられていました。

脂溶性ビタミンについては、日ごろの臨床では不足している方が多いという感覚をもっています。中型魚(アジ、サンマ、イワシなど)を食べる機会が少なく炭水化物主体の生活を送っている方も少なくありません。

 

 

 

今後の展望:唾液から始まる予防医療革命

唾液EXPO 2025 in 大阪の講師の先生方

 

おわりに:小さな一滴から始まる大きな変化

唾液という小さな一滴に込められた情報の豊かさに、参加者の皆さんと共に驚き、学び、そして希望を感じた一日でした。

唾液は難しくない。怖くない。そして何より、楽しく学べるものだということを、今回のEXPOを通して改めて確信しました。

健康は「治す」ものから「育む」ものへ。その第一歩として、毎日何気なく飲み込んでいる唾液に、もう少し注意を向けてみませんか?

きっとあなたの体が、今まで気づかなかった大切なメッセージを伝えてくれるはずです。


次回予告 『唾液EXPO vol.2』は来年に鹿児島にて開催予定です。今回参加できなかった方、もっと深く学びたい方、ぜひお待ちしています。詳細は公式サイトにて近日発表予定です。

お問い合わせ JUJU&Bloom 唾液EXPO事務局 [連絡先情報]daeki.expo@gmail.com

 

非常識な口腔予防学: 歯科医だから言える! 口腔内が変える体の未来

 

🌿 関連リンク

 

 

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「非常識な口腔予防学」表紙

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著者 


手塚 充樹(てづか みつき)のプロフィール

趣味と人柄

趣味は運動と音楽です。
かつてはバスケットボールに熱中し、小学校から大学、そして社会人に至るまで、監督やプレイヤーとして活動していました。出身大学ではバスケットボール部の監督も務めていましたが、現在はボクシングを趣味として3年間ほど取り組んでいます。
また、音楽にも造詣が深く、歌やギターなどを趣味として楽しんでいます。

皆さまの歯科診療に携わることを楽しみにしておりますので、お口と体の健康について何かあればお気軽にご相談ください。患者さまに寄り添う姿勢を意識しております。


学歴・経歴

学歴

経歴

  • 2009年鶴見大学歯学部口腔内科学(口腔外科学第2講座)講座入局
  • 2014年:新橋テヅカ歯科クリニック 副院長
  • 2014年:川崎ジンデンタルクリニック 院長
  • 2017年:鴨宮青山デンタルクリニック 非常勤
  • 2019年3月健康寿命延伸研究会 主催
  • 2019年9月:新橋ヘルシーライフデンタルクリニック 開設
  • 2023年4月:学校法人 大原学園 東京立川歯科衛生学院専門学校 兼任教員

現職

  • 新橋ヘルシーライフデンタルクリニック 院長
  • 健康寿命延伸研究会 主催
  • 学校法人 大原学園 東京立川歯科衛生学院専門学校 兼任教員

 

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