HLDC院長手塚充樹のブログ

健康寿命延伸型歯科医院実現へ向けて

舌がしみる、ヒリヒリするなどの症状にお困りですか?東京都港区新橋の歯医者ヘルシーライフデンタルクリニック

どうも、歯科医師・歯学博士(口腔内科学専攻)の手塚充樹です。

 

口腔外科領域の病気、舌や唇や頬などの口腔粘膜の病気、味覚障害、舌痛症などの病気も担当します。

味覚障害や口腔粘膜の症状は栄養状態のバランスの乱れからくることもあるので、栄養医学(オーソモレキュラー、分子整合栄養医学)などの領域を勉強し、予防医学予防歯科にも日々研鑽を積んでおります。

 

専門的な歯周病治療や、インプラントやセラミック治療、ダイレクトボンディング、マウスピース矯正などをお考えの場合もご相談ください。

 

 

 

急に舌がしみる??

 

急に舌がヒリヒリしたりしみる感覚に見舞われたことはありますか?

 

原因には複数考えられるものがあります。

 

1.鉄分の欠乏

鉄分が不足してしまうと、舌炎(ぜつえん)といって舌に炎症が起きてしまうことがあります。

舌の表面がツルツルになったり、赤くなったりして、ヒリヒリしたり灼熱感がでるのが特徴です。

 

鉄分が足りなくなることはあるの?

「隠れ鉄欠乏」という言葉を聞いたことはありますか?

 

鉄分の欠乏は、月経でも起こるといわれておりますので、鉄欠乏は主に女性に起こりやすいです。

 

鉄欠乏性貧血という状態が、舌の炎症や痛みにつながるといわれています。

 

鉄欠乏性貧血の診断は血液検査を用いて行います。

 

しかしながら、この鉄欠乏性貧血。血液検査で診断がつくのは結構重篤な状態です。

 

「隠れ鉄欠乏」がなぜ重要なのか。

実は、舌のヒリヒリ感や灼熱感については、鉄欠乏の「傾向」があっても、鉄欠乏性貧血と出る症状が一緒であることが言われております。

 

そのため、「隠れ鉄欠乏」という表現が用いられています。

 

他に隠れ鉄欠乏で起きる症状には以下のようなものがあります。

 

□朝起きるのがだるい

□立ちくらみ、めまいがある

□手足が冷えやすい

□元気がでない

□爪の状態が悪い

□よくあざができる

□歯ぐきから出血する

 

他にも該当する症状は有りますが大体このような感じです。

 

普段から、レバーが苦手だったり、その他の鉄分を含む食材を食べない女性は、月経によって月に1回多くの鉄分を失ってしまうので、知らぬ間に鉄分が足りなくなることが多いといわれています。

 

当然、鉄分だけが足りなくて上記の症状が出ている方もいらっしゃればその他のビタミンB群やビタミンC、亜鉛などの不足によって症状が出る方もいらっしゃいますので、血液検査や症状などから拝見させていだくことが必要です。

 

 

2.カンジダ(真菌、カビの菌)が増えている

 

カンジダというカビの菌がお口の中や腸などに生息していることをご存知ですか?

 

あまり量が多いと、鼻の穴の中のCT写真に写ってきたり、口腔粘膜には白い斑点のようにみえることもあります。

 

舌の乳頭といって舌の表面は絨毯のようになっています。

 

カンジダというカビの菌が粘膜に悪い作用を及ぼすと、舌の表面が表面がぼこぼこしたり、赤くなったり様相が変化してきます。

 

カンジダ症は必ずしもカビの菌の多さと症状が比例するわけではないことが知られているのですが、舌の表面や頬の粘膜のカビの菌を検査することはできるので、お気軽にお問い合わせください。

 

保険適応ですし、お口の粘膜をこすらせてもらうだけです。

保険診療では、カビの菌に対するお薬(抗真菌薬)を処方することも可能です。

 

 

 

3.歯が尖っている部分がある

意外かもしれませんが、かみ合わせの関係、歯ぎしりなどの結果として歯が尖っている部分ができてしまうこともあります。

 

もしくは、部分入れ歯などの金具などが尖っていて舌の粘膜を刺激してしまっている場合もあります。

 

尖っている部分を研磨用の器具で丸めてあげることで痛みも落ち着いた方を複数例経験しています。

 

ささいな鋭縁が原因になっていることが多いので触診で確認しています。

 

 

4.舌痛症

舌痛症とは

舌痛症(ぜっつうしょう)という病気があります。症という漢字がついている疾患は、わりと原因などがあいまいです。

 

結果として舌が痛くなっていることを病名にした感じです。

 

上記の三つのようなものも総合して診査させていただきます。

 

それでも当てはまらない場合には、精神的なものという判断になります。

 

しかしながら、この「精神的なもの」。大学病院で診察をさせていただいていたときは、「精神的なもの」として片づけていたのですが、最近になって、「精神的なもの」として片づけてはならないのではないかと考えるようになりました。

 

精神的な病気が起こることにも原因が見つかることがあります。

 

より深く口腔内科的なことに思いを馳せると、精神的なことですら体内の分子の代謝障害であることがわかります。

 

「精神的なこと」として片づけて良かったのか

今思えば、大学病院の診療をしていた時は、精神的なことからくる症状についてどのように対応すべきか分かっていませんでした。

 

今となっては、本当に、体の中の分子の代謝障害によっていろいろな症状が精神状態も含めて現れるという可能性について考えることができるようになっているので、あの頃にもどれたら、大学病院にいらっしゃっていた数々の舌痛症の患者さんはどうなっていたんだろうと考えたりすることもあります。

 

昔から、うつ病セロトニンという物質の代謝障害であると考えられていますので当然といえば当然なのですが。

 

抗うつ薬を服用してもらえばそれでよいのかということも大変気になります。

 

セロトニンは、体内のタンパク質(分解するとアミノ酸)を原料として合成されます。

 

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神経伝達物質と栄養分子の関連

 

こちらの図をみていただくと、精神を安定させる物質は、タンパク質を原料として、マグネシウム亜鉛、ビタミンB6、ナイアシン、胃酸などの消化吸収された栄養分子によって作られていることが分かります。

 

舌痛症とともに、胃腸の状態が悪い方は、栄養素による問題も考えられます。

 

栄養分子の量と質と代謝の改善

 

栄養分子がそもそも足りていないのであれば欠乏の改善や、うまく分子を変換するための補酵素(ビタミン・ミネラル)が足りていないのであればその代謝の改善でこれらの神経伝達物質が正常に生成されるように仕向けるベクトルもあります。

 

 

その一方で、薬物によるコントロールでは、一般的にはセロトニンのレセプター(受容体)に働きかけて量をコントロールするなどのアプローチとなります。

 

薬物は即効性はあるかもしれませんが、ベースとなる栄養素の代謝障害も整えながら薬物からの脱却や減薬を目指していくことがとても大切でしょう。

 

ポリファーマシーという社会問題

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薬物による有害事象の調べ

現在の日本ではポリファーマシーといって、薬物の服用の種類が多すぎることが社会問題ともなっています。

 

厚生労働省の報告によると6種類以上の薬を服用していると未知な副作用に悩まされる可能性も高くなります。

 

また、5種類以下であってもその方の体内環境によっては薬物による有害事象が起こる可能性があります。

 

現在の日本においての社会問題ですので、精神的な問題についても総合的なアプローチ、食事・栄養分子の補填・栄養代謝の改善によるベクトルが求められています。

 

肝機能が弱ってくると薬物を代謝する能力が落ちることも一つの要因と考えられています。

 

栄養素でいうと、マリアアザミやウコンエキスなども胆汁の出をよくしたり肝臓の解毒能力を高めるといわれています。

 

医療機関専用サプリメントでも、上記の図の中に出てくる「ナイアシン」という物質のサプリメントに、マリアアザミやウコンエキスが含まれているものがあり、精神状態の改善や肝機能の改善に期待しています。

 

 

かみ合わせを回復することと摂取できる栄養素の違い

また、栄養素の摂取については、やはりかみ合わせや歯の本数、噛む回数などの基本的なことも非常に大事ですし、適切なかみ合わせの回復は、お薬の減薬すら達成できるのではないかと個人的には考えています。

 

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噛める場合と噛めない場合で摂取できる栄養素に違いが

 

栄養素の代謝を考えて、インプラントや義歯が入った後に食生活を適切に戻していくことが大切です。

 

せっかく噛める歯が入ったので、肉や魚、ナッツなど噛み応えがあって栄養があるものを食べるようにしましょう。

 

詳しい栄養素のバランスについては、その後興味がでてきたらより気を付けていくと健康増進につながるでしょう。

 

舌が痛いという症状からここまで話が膨らみました。

 

今回もここまでお読みくださり誠にありがとうございます。

 

 

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ヘルシーライフデンタルクリニック

手塚 充樹

 

 

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SRP(えすあーるぴー)されたことありますか?中等度以上の歯周病、放置したままクリーニングだけしてませんか?

どうも、歯科医師の手塚 充樹です。

 

今回は歯周病の治療についてのお話です。

 

まず、歯周病ってどんな病気かご存じですか?

 

歯周病わかるよ!って言う方はチャプターからお好きなところからお読みください。

 

 

 

歯周病とは?

 

歯周病は、一般的には、細菌感染から起こる病気であると考えられています。

 

お口の中には、善玉菌(良い市民)・悪玉菌(悪い市民)・日和見菌(一般市民)という大きく分けて3種類の菌で構成されていると考えることもできます。

 

 

 

お口の中には約100億~1000億個の細菌が存在するといわれています。

 

それらの菌のバランスが崩れることによって、歯周病が発症します。

 

特に日和見菌(一般市民)は悪玉菌(悪い市民)の影響を受けやすいといわれています。

 

プラークという言葉を聞いたことはありますか?

 

食べかすが元となって形成されるものですが、お口の中に住んでいる口腔細菌がこのプラークの中の9割以上を占めています。

 

歯の表面についた当初は「食べ物」でしたが、時間が経つと「細菌の塊」に変化するということになります。

 

この食べかすがどんな食べ物か、糖質主体の食べ物なのか、タンパク質なのか、脂質なのかなどによっても細菌のリアクションは変わります。

 

結果的に、プラークは、72時間以上放置されるとバイオフィルムといって、歯ブラシでは取れない状態となり、細菌の塊がタンパク質のバリアを張ってしまいます。

 

こういった現象が積み重なり、お口の中の細菌のバランス(口腔細菌叢、オーラルマイクロバイオーム)が崩れることによって歯周病が発症すると考えられています。

 

また、歯軋りや無理なかみ合わせの力がかかってしまうことによる「咬合性外傷」といって、歯の周りがダメージを受けて「怪我」をしているような恰好で歯の周りの骨が溶けてしまうこともあります。

 

 

歯周病には軽度~重度までで診断と治療法が異なることを知ってましたか?

 

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歯周病の検査結果と診断について

 

歯周病の進行度合いによって、軽度のものから、中等度➔重度と診断結果によって治療法がことなるのをご存知でしたか?

 

定期検診を3か月もしくは半年に1回程度、歯科医院に通っていて、お口の中のクリーニングをされている方もいらっしゃるかと思います。

 

しかしながら、クリーニングを続けているはずなのに、徐々に歯周病が進行していったり、新しくむし歯ができてしまう方も少なくないのでないでしょうか。

 

 

その理由の一つとして考えられるのは、歯の間の狭い部分や歯ぐきの歯周ポケットの中の深い部分のお掃除ができていないことも考えられます。

 

 

一般的な「歯のクリーニング」は「スケーリング」といって、歯ぐきのそばに形成された歯石を除去する行為を指すことが多いです。

 

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning、ぴーえむてぃーしー)」と呼ばれるものは、広義では歯石を取る行為も含みますが、歯の表面に付着して歯ブラシでは除去できなくなったバイオフィルムを除去する行為のことを言います。

 

 

歯ぐきの深い部分のお掃除とは??????

 

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中等度の歯周病

 

「SRP(Scaling Root Plaining、スケーリングルートプレーニング、えすあーるぴー)」という治療行為があります。

 

これは、単に歯ぐきのそばについた歯石をはじき飛ばすという行為とは違い、歯の根の面にまで付着してしまった歯石を除去したり、歯石によってゴツゴツ・ザラザラしてしまった歯の根っこの表面を平らにして歯ぐきが治ってきやすいようにする治療です。

 

 

この、SRP(えすあーるぴー)という治療行為が欠如したまま、歯ぐきのそばの歯石を取る行為であるスケーリングを定期的に繰り返していても、少しずつ歯周病が進行してしまうことがあります。

 

時として、悪くなってしまった歯ぐきを開き、外科的にアプローチした方が確実に汚れを除去できたり、再生療法によって失われた骨が戻ってくることもあります(再生療法についても一部保険適応が認められています)。

 

 

 

歯周病を見逃さないためにはどうしたら良い?

 

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歯周病の精密検査、プラークも可視化する

 

歯周病の検査」と「歯周病の診断」ができていないとそういった見逃しが起こりやすくなります。

 

また、プラークバイオフィルムを可視化する目的で、プラーク染め出し液を使って見えるようにし、取り残しがないクリーニング(PMTCともいう)を行うことも有効です。

 

ざっと歯のクリーニングだけを漫然と繰り返していると、その行為は徐々に「診療」からかけ離れてきます。

 

※まだむし歯や歯周病が発症する前にリスクが高いところのバイオフィルムを除去するPMTC(ぴーえむてぃーしー)を行うことはおすすめできます。

 

マッサージで凝った筋肉をほぐしてもらうことに例えると、筋肉が凝る原因には何もアプローチせず、深部の凝りはほぐさず表層の筋肉の血行だけよくして終わりにしているようなものです。

 

何度通っても徐々に悪くなっていってしまうこともありますよね。

 

 

そんな精密な検査と診療は保険適応外の自由診療になるのでは??

 

少なくとも保険「診療」では、「検査・診査(状態を調べる、診る)」と「診断(病名を付ける)」ことと、「治療計画を立てる」ことが求められています。

 

また、日本の保険医療制度は、歯周病に対しては比較的手厚くカバーされています。

 

日本の、いや、世界の人が罹患している歯周病に対してはしっかり治して欲しいという意向があります。

 

歯周病を専門的にちゃんと治療する場合とそうでない場合では「検査・診査」をどの程度やっているか、診断して中等度以上の歯周病がないかどうかチェックしているかに大きな差がでると考えます。

 

(ちなみに歯周病の検査方法については、歯周ポケットの深さや歯ぐきの出血を炎症と判断し測っているため、歯石があると物差しがぶつかってしまってうまく正確な数値で測定できなかったり、たばこを吸っている人は歯ぐきが貧血状態になるので出血があまり起きず、実際よりもいい結果が出てしまったりすることもあります。もっといい調べ方ができるといいのになとずっと思っていますが、旧来の方法がずっと使われてきているのが現状です。海外では新たな歯周組織の検査法も存在します。)

 

なお、当院の歯周病の治療のおおまかな流れは動画のスライドショーにもなっていますのでよければご覧ください。

 

 

 

 

 

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ヘルシーライフデンタルクリニック

「ヒトは口から美しくなる、長く幸福な人生を支援する」

院長 手塚 充樹

歯周病原性菌P.g菌がアルツハイマー型認知症の真犯人?進む創薬開発。P.g菌の特徴と検査方法と排除する方法。

アルツハイマー認知症の治療薬として歯周病原性菌の毒素に働きかける薬が海外で臨床試験

 

Cortexymeという創薬開発の会社が、2019年にScience advances という科学論文雑誌に投稿した内容が日本の歯科業界でもすごく話題になりました。

 

※追記。偶然にも、私がブログをupした翌日に朝日新聞からネットニュースでも、九州大学の研究チームがアルツハイマー認知症に対して、歯周病によって原因物質(アミロイドβ)が蓄積するメカニズムを解明したとのニュースがでました。本当に、九州大学大阪大学など歯周病と全身の関わりに関する研究がさかんで尊敬と感謝しかありません。

 

 

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Sience advancesに投稿された論文のタイトル

www.asahi.com

 

 

 

 

アルツハイマー認知症の真犯人が歯周病原性菌!?

 

↓英語ですが、歯周病とP.g菌、アルツハイマー認知症について説明しています。

 


Alzheimer's Disease - One Step Closer to Finding a Cure

 

アルツハイマー認知症は、アミロイドβというタンパク質が脳内に蓄積することによって引き起こされるという仮説が有力といわれています。

 

アミロイドβというタンパク質が脳内に作られる原因としては、炎症や水銀などの重金属、睡眠不足、脳内への栄養不足などなどが言われています。

 

アルツハイマー病 真実と終焉」という本も読みましたが、今まで、認知症の治療薬はアミロイドβを分解するための薬が誕生したり数々のチャレンジがなされてきたのですが、ことごとく失敗してきたといわれています。

 

 

 

 

リコード法という認知症の治療法があり、認知症にとって悪さする毒素を取り除き、脳に必要な栄養分子を投与するという方法も実績が上がってきていて注目されています。

 

 

予防や食事の改善、習慣の改善などのアプローチに立ち返り、重要性が発信されています。テレビでもよく紹介されていますよね。

 

 

今回のお話は、歯周病原性菌という位置付けで歯科界では歯周病の悪玉菌の代表格として知られているPorphyromonas gingivalis(通称P.g菌 ぴーじーきん)が、アルツハイマー認知症の真犯人である可能性を示すものです。

 

このあとご説明しますが、P.g菌が出すある毒素が原因で脳の中にアルツハイマー認知症の病態を作ってしまうため、その毒素をブロックする薬が開発されており、臨床試験まで進展しているということです。

 

まだ、創薬開発がどこまで進むかどうかはわかりませんし、本当に効くのかわかりませんが、アルツハイマー認知症の治療のために、歯周病の菌の活動を抑えるための薬が処方される時代がくるかもしれないだなんて信じられますか?

 

私自身が歯科医師なので、理解が深いだけにより驚きも深いのかもしれません。

 

このP.g菌という菌は、大きく分けて3つの特徴を持ちます。

 

P.g菌の3つの特徴

1.歯ぐきや血管の内部に侵入して定着できる

 線毛という手足のようなものを持つため、正常な歯ぐきの内部に侵入することができてしまいます。主に、鉄分を餌として生息していますので、歯周病を治療した後も、歯ぐきから血が出やすい状況がまた引き起こされれば、人からでた血液の中の鉄分を餌にして元気になります歯周病治療のゴールは歯ぐきからの出血がなくなることですが、こういった観点からも出血がないようにしておくことが大事といえます。

 また、歯ぐきの中に侵入する程度であればまだ良い?ですが、お口の中の菌は、歯ぐきから出血を起こすと血管が破れて体内に侵入することができるため、ある魚を使った研究では、血管の中に侵入したP.g菌が心臓の周囲の血管にこびりついて離れなくなっている様子が確認されています

 

2.ジンジパインというタンパク分解酵素(毒素)をもつ

 P.g菌という菌はジンジパインというタンパク分解酵素をもち、これが今回のお話の主役です。わかりやすくいうと、P.g菌は歯ぐきの出血などをきっかけに体内に侵入した後、脳のそばまで移動し、ジンジパインを使って血液脳関門(脳と体を隔てるフィルター)を破壊し、脳の中まで侵入し、脳の中でもジンジパインを放出することで脳の神経細胞にダメージを与え、結果的に脳内では炎症やアミロイドβの産生が促され、アルツハイマー認知症の病態を進行させる。ということです。

 狭いところに入り込み、侵入が不可能と思われた脳内へ侵入し人の脳神経細胞にダメージを与えるという任務を遂行する、トム・クルーズさん演ずるミッションインポッシブルのイーサンハントばりのしぶとさと任務遂行力を持つ菌です(無論、イーサンハントは正義の味方ですが)。

 P.g菌にとってはそんなに脳内の環境が生息しやすいんでしょうか。まあ、確かに、脳の中は血流も豊富ですし、人は脳の中をクリーニングすることはできませんから敵も来ません、菌にとっては安全に守られて食材が豊富な天国なのかもしれません。

 逆に言うと、口の中にいてくれているうちは歯周病治療やクリーニング、タンパク分解酵素型除菌水、乳酸菌生成エキスなどでP.g菌にアプローチすることはできます

 あなたのP.g菌を体内に侵入させる前に、口の中にいるうちになんとかすることが、私歯科医師の使命のひとつかなとも感じます。

 

3.口腔内にP.g菌を持つ人と持たない人がいる

 この恐ろしく、なるべくいてほしくないP.g菌ですが、不思議なことにお口の中にいる人といない人がいます。

 実は、思春期のカップル同士のキスもP.g菌を伝播させる一つの方法であるといわれています。思春期のカップルのキスは、その他ウィルスなど様々なものを交換します。それぞれの人の菌やウィルスをみて人を好きになるか決めることはないと思いますが、事実として菌叢やウィルスには個人差があります。子作りもそうですが、いろんな意味で良いパートナーと巡り合えると良いですね。もし、今の時点で悪玉菌が多い方でも、歯周病の治療などを通じて菌のバランスを改善することは可能です。

 歯科医療に従事していると、健康な方、歯周病が先行型の方と、むし歯が先行型の方、かみ合わせで歯を壊してしまう方などなど、人によって特徴があることがわかります。

 お口の中は、口腔内細菌叢(口腔内フローラ、マイクロバイオーム)といって、大きく分けて善玉菌・日和見菌(ひよりみきん)・悪玉菌という三つのチームがあります。

 この3つバランスが保たれていることが大切です。とにかく菌がいなければよいのではないかということで、口の中を消毒したり、菌を死滅させてしまうのがよいのではとお考えになるかもしれません。現実的には菌も大事で、必要な存在ですので、善玉菌(正義)を味方につけて数を増やし、日和見菌(一般大衆)を正義側につけることが大事です。逆に、悪玉菌(悪者)が増えると日和見菌(一般大衆)は悪い側についてしまうことが知られています。

 事実、お口の中の善玉菌を増やす、乳酸菌生成エキスを口腔内に服用したところ、バランスが整うことでP.g菌が排除されたというデータも存在します。乳酸菌生成エキスは商品名はアルベックスという名前で製品化されています。

 

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口の中のP.g菌を調べる方法

 P.g菌のPCR検査

 


口腔内細菌検出装置 orcoa(オルコア)

 

オルコアという会社のオルコアという装置があります。もともと、A4M Japanという学会でブース出展されていたところに私が興味を持ち、担当の方に話しかけたのがきっかけでした。

検査手法も簡単で、歯間ブラシで歯垢を採取させてもらうだけです。

検査結果がでるまでは45分程度はお時間がかかりますが、P.g菌のDNAの量を測定するPCR検査を行うにしてはすごく簡便で短時間といえると思います。

 

この検査の良いところは、歯間ブラシをもちいて歯垢を採取するため気になるところをピンポイントで調べられることです。

 

ヘルシーライフデンタルクリニックでは、1か所3000円(税抜)で検査を行っています。今まで、3菌種~5菌種を調べようとすると15000円~20000円程度は頂戴する必要があったためコストも抑えられているといえるのではないでしょうか。

 

【公式】料金表|ヘルシーライフデンタルクリニック

 

 


歯周病菌のPCR検査編 ~歯ぐきの血管から始まるストーリー~ ヘルシーライフデンタルクリニック - YouTube

 

銀歯のそばが歯周病の治りが悪い場合、親知らずの抜歯を検討している場合、歯周外科を行ってより専門的な歯周病治療を行うべきか迷っている場合など、積極的に治療をしていくべきかどうかを判断する材料としても使えます。

 

 

 

まとめ

 

今回はアルツハイマー認知症の治療薬として、P.g菌が出すタンパク分解酵素ジンジパインという物質を阻害する薬が開発されているというお話を軸に、P.g菌の特徴や調べる検査P.g菌をお口の中から排除する方法について記載しました。

 

創薬開発が進み、ジンジパイン阻害薬が定着したとしても、P.g菌のそもそもの発信源である口の中の治療を並行して行う必要はでてくるでしょう。

 

どんな病気もそうですが、薬というエンドポイントに頼るよりももっと上流から防げる方法を行っていくことが大事です。

 

将来の副作用や体への負担を軽減するためにもお口の中の健口を目指しましょう。

 

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「ヒトは口から美しくなる、長く幸福な人生を支援する」

ヘルシーライフデンタルクリニック 院長 手塚 充樹

 

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新型コロナウィルス感染症を避けるためのビタミンD 東京都港区新橋ヘルシーライフデンタルクリニック

新型コロナウィルス感染症を避けるためのビタミンD

 

どうも歯科医師の手塚充樹です。

今日はビタミンD血中濃度新型コロナウイルスの感染のしやすさについて論文が発表されたのでブログに記したいと思います。

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ビタミンDというと皆さんはどんなものをイメージされるでしょうか。

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ビタミンDの特徴

 


そもそも私も数年前まではそうだったのですがビタミンと聞いてもなんとなく微量に体の中にあれば足りているものというか普通に食事をして、コンビニで野菜ジュースでも買えば補えるんだろうなとずっと思って生活してきました。

しかし、現実はそうではなくてビタミンも必要以上に十分な量が体に備わっていればそれだけでも体の機能が向上して元気になったり風邪をひきにくくなったり口内炎ができにくくなったり今まで感じていた些細な不調がなくなるような現象が起きます。

ビタミンDについては、今まで補酵素のような役割として考えられてきたビタミンの役割を超えていえるといわれています。

もはやホルモンのような働きをするほどかなり多くの機能を持っているビタミンだということが分かってきています。

免疫システムを整えたり筋肉の量を維持したり、抗がん作用があったり、腸管粘膜の状態を整えたり、骨の代謝を助けたり数え切れないほどの役割が分かってきています。

今回学術的にも信憑性の高い論文雑誌にビタミンDの血中濃度新型コロナウイルスの感染について報告されました。

ビタミンD血中濃度は低い方とそうではない方に比べて新型コロナウイルスに罹患しやすかったということです。

ビタミンDは普段太陽から紫外線を浴びることで身体の中で作られるといわれていて太陽の下に一日15分以上いればビタミンDは十分体に満たされるという報告もあるのです。しかしながら、実際には高い血中濃度を保つためにはそれでは十分かというと疑問が残ります。

ビタミンDを含む食材というときのこやキクラゲなど山のものからよく取れるようなイメージがあります。本当に地球と生物の関係はよくできてるなと思うのは、夏は日照が多いのでビタミンDを身体の中に作りやすいのですが、秋冬にかけて秋雨が来たり、冬の寒さで家の中にいることが増えるので、その分きのこなど冬の食材をしっかり食べる事によってビタミンDを身体の中に補えるような食生活ができるということです。秋のサンマを1匹丸ごと食せば、肝の部分には魚油の成分であるオメガ3系脂肪酸ビタミンD・ビタミンAなどを摂取することができます。

本当に旬な食材を食べるということは理にかなっていて興味深いなと思います。

その一方、現代食において特に都会で生活をしている方の場合、旬な食材を食べるようにあえて気をつけていかないと、すぐそばで売っている食べ物や飲食店に入っていると知らず知らずのうちに旬の食材からは離れた食生活をしてしまうこともあるかと思います。

自分がサプリメント2年以上服用し続けている理由はそこにあります。効率よく効果的に栄養素を体の中に取り込めるということを考えると、食をこだわることも非常に大事なのですが、それができなかった時にでも不足しがちな栄養素を補えるので質の高いサプリメントを選んで継続していくことは有用だなと思っています。

サプリメントの服用を継続しながら、糖質コントロールと十分なタンパク質とミネラル・ビタミンを意識した結果、自分の体には良い変化が起こりました。

花粉症の症状が軽くなったり風邪をひきにくくなったり、そんなにしょっちゅう運動していないのに体型を維持できたり集中力が上がったり、眠りの質が良くなったり、イライラしにくくなったり、色々な良い効果を感じているので、私は習慣や栄養素の勉強は非常に有意義だと感じています。

 

今回、ビタミンDについて簡単にご紹介しました。

 

新型コロナウィルス感染症の第二波は、日本人が獲得した集団免疫によって食い止めることができるとする意見もありますが、冬は一般的にはインフルエンザや風邪などが流行しやすい時期であることは通年の事実ですよね。

 

新型コロナウィルス感染症の流行したおかげで(?)、栄養素・分子と感染症の関係についても研究が進んでいます。

栄養素は体の状態を整えたり病気を防ぐ「切れ味」をもつものという認識がもっとひろまって、ひいては日本全体の健康寿命問題や死の迎え方の問題、医療費の問題の解決の糸口になってくれたらよいなと思います。

 

 

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「明日から使える体内環境の栄養医学」第3回健康寿命延伸研究会をオンラインで開催しました!

どうも、歯科医師の手塚 充樹です。

 

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第3回KJEK「明日から使える体内環境の栄養医学」

 

先日、第3回となる健康寿命延伸研究会KJEK、「明日から使える体内環境の栄養医学」を行ないました!

初めてオンライン上で開催したので結構緊張していましたが、なんとか接続の問題はなく、滞りなく終えることができました。

 

私がやっている研究会は、業種の壁を越えて連携を取りながら医療の現場に新しい風を吹き込むということを目的としています。

 

健康寿命延伸という共通の目標があることが大前提となっております。

 

研究会の背景には、日本の特徴的な人口動態、予防医療・医療変革の必要性、食材に含まれる栄養素の減少傾向、海洋汚染、生活習慣病、メタボリックドミノなどの要素があります。

 

今回の研究会は、社会的な健康と身体的な健康、ストレスなど幅広く触れることができました。

 

ゲストスピーカーとして神田昌典さん、講師として松村浩道先生(酸化と還元、糖化反応、ストレスについて)、山元文晴先生(腸内環境について、麹と腸内環境について)ご発表がありました。

私、手塚充樹からは、「口と体のコネクション」と題して、口腔環境と腸内環境や全身へつながる事実と、ヘルシーライフデンタルクリニックにおける診療実績などを中心にお話をさせていただきました。

 

現代の医療においては、AIによる診断や、デジタル技術も発展を遂げています。

 

例えば、喉の血管を見るだけで、糖尿病かどうか傾向をAIが解析する技術も発展してきているそうです。

 

また、世界を脅かした新型コロナウィルス感染症についても唾液で検査ができることは有名になりましたよね。

 

唾液や喉というと、私たち歯科医師が日ごろ目にするところです。

 

全身疾患の診断をするということではないにしても、全身疾患の傾向、兆候をキャッチできる機能を持っている歯科医院のやるべきことは多いと考えます。

 

ヒトは口から美しくなる、長く幸福な人生を支援するという理念を元に、私はヘルシーライフデンタルクリニックを開設しました。

 

口の中の血管や粘膜、唾液の情報が、全身の健康の鏡のようになっているとすれば、それを歯科医師がいち早くしっかり勉強することで、国民の健康寿命を延伸や健康に寄与できる可能性は高いと考えます。

 

しかしながら、現実的にそれをやっている歯科医師がどの程度の割合でいるかというと、まだ少ない可能性があると思います。

 

その理由は保険制度の問題であったり、現代における時代変革のスピードの早さ、今までの歯科学生時代の教育内容にそういったことがもり込まれていないことも原因だと思います。

 

そのため、歯科医師になってからそういう内容の勉強を追加でしていく必要があります。

 

歯科医師というと皆さんは、全身のことはよくわかってない人達と思うのではないでしょうか。

 

歯科医師も大学時代に解剖学の実習があったり、その時には全身を学びます。

また、内科学の授業や外科学の授業や、眼科の授業などもあります。

 

あまり深く学ぶわけではありませんが一応一通りの医科の内容も学ばなければならず必須単位です。

 

ただ、予防医療や栄養医学に関して言えば、医学部も同様に、学生時代に教育を詳しく受けることはあまりなさそうです。

 

今回の健康寿命延伸研究会では、

 

酸化と還元糖化ストレス、腸内環境、口腔環境、全身との繋がり、コロナ後にアメリカで進展を遂げている、医療の診断技術データ蓄積などをのトピックスが朝から午後の早い時間までの間ですべて盛り込まれました。

 

自分でオンラインで開催したものの、大変なボリューム感で終わった後はヘトヘトになりました。

 

しかしながら、約50名程度の方が参加してくれ、当日最初から最後まで聞いてくれた方も半数以上いらっしゃいました。

 

講義の途中途中でもうけている、気づきの時間にも、グループチャットに皆さん積極的に書き込みをしてくれてすごく勉強がはかどり、私も嬉しかったです。

 

また、ボリューム感は満点でしたが、1日を通して色々なテーマに触れることで新たな気づきが参加者それぞれに産まれる可能性が高まり、その点はとても良かったと思います。

 

体内環境体内環境といってもその体内環境を支配しているのは日頃の食事だけではなく自分を取り巻く家族の環境、勤務先や通勤路などの社会の環境、地球全体の環境、地球を取り巻く宇宙(太陽など)の環境などに影響をうけていると思います。

 

本来の生物が持つ免疫システムやエネルギー代謝の機能などを正常に発揮するためには、やはり体内環境を整えていく必要があると考えます。

 

何か病気が起こった後に薬で治すという発想がどうしてもうまくいかないということが徐々に国民の皆様にも分かってきていることだと思います。

 

みんな薄々感じてはいるけども、どうやって自分の生活を変えたら良いかわからないのではないでしょうか。

 

主に病を治す病院に行ってもなかなかそういった知識が得られないので、結局自分の生活を繰り返して病気ができたら病院に行くという発想にどうしてもなってしまいますよね。

 

 

しかしながら、それだと今後の日本においては、年間死者数の増大や高齢社会の影響で、医療が崩壊する可能性すらあると言われています。

 

私の発表の中でも触れましたが、歯の治療でいえば歯の残っている本数や歯周病にかかっている歯の本数が全身にかかる医療費を減少させているというデータも、香川県歯科医師会から出ています。

 

また噛むということができるということで、噛める食材には噛みごたえのある肉やナッツなどの豊富なタンパク質や脂肪酸を含んだものがあります。

反対にかめない人の食事というと、日本では、柔らかいうどんやおかゆを食べる傾向があるように思います。

うどんや白いご飯は精製された糖質です。

 

血糖値の急上昇や虫歯のリスクの増加、口の中のプラークの増加タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素の減少などなど、あまり白い糖質に偏ってしまうと、より体を悪くしてしまいます。

 

そのため、お口の中の環境が整っていて、しっかり噛める状態の方がタンパク質やビタミン、ミネラルなどの摂取もしやすくなります。

 

実は、免疫にもタンパク質というのは非常に密に関わっています。

 

また精神状態や眠りの質にも関係しています。

 

タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が実は免疫や精神状態、睡眠や歯周病などなど様々なことに関わっているので、もし今歯が痛かったり歯がなかったりで柔らかい白いものをたくさん食べている方は是非、噛めるようになったら噛みごたえのあるタンパク質や野菜などを豊富に食べるようにしてみてください。

 

今まで飲んでいた、抗うつ薬が必要なくなったり、思わぬ良い効果があるかもしれませんよ。

 

今回行なった研究会の内容は、後日録画配信されます。

 

内容が多岐にわたり盛りだくさんでしたので、このブログの中で全てを触れることはできませんが、今回少しでも身の回りの方の体内環境を整えることに寄与できたのであれば幸いです。

 

今の健康と未来の健康。自分が経験した寿命と健康寿命の境界線。

どうも、歯科医師の手塚 充樹です。

 

健康寿命」という言葉を聞いたことがありますか。

 

「寿命」と「健康寿命いったい何が違うんでしょうか。

 

 

 

自分が経験した健康寿命の終わり

 

実は私事ですが、自分の親族が長くがんとの闘病をしており、外科手術を何度か繰り返しても元気に生きていました。

 

しかしながら、脳の腫瘍であるため、外科手術・放射線療法後の後遺症で歩行のバランスに影響が出ていました。

 

今回、再発がまた見つかり、「分子標的薬」という抗がん剤の1種類を用いて治療を入院下で開始することになりました。

 

私自身は、主治医の先生方からの病状説明を受けたことはないので詳細なことまではわかりません。

 

分子標的薬を使い始めて約1週間後、その親族に会う機会がありましたが、入院前と比較して認知機能が著しく衰えていました。

 

要するに、私のことを見ても一瞬は反応してくれてわかるものの、その後の会話が行われることはなく、うつろな表情に戻ってしまったり、配偶者の名前を呼び続けて、いろいろなお願い事をするという状況でした。

 

その後も状況は悪化し、歩行困難に加えて、排泄も自力ではできなくなり、介助が必要な状態となりました。

 

言葉だけで「介助が必要な状況」と読むと自分のことではないため少し軽く感じてしまうかもしれないのですが、目の当たりにした自分は大変さが身に沁みてわかりました。

 

分子標的薬との明らかな関与は正直まだ説明を受けるまではわかりません。

 

分子標的薬は抗がん剤の中でも、ある特定の分子・機能にたいしてミサイルのように狙い打ちする性質のある薬です。

 

今回の薬剤は、血管の新生(新たにつくる)を抑えて、がんが栄養をとりいれないようにしてがんの再発を抑える狙いがあるようです。

 

正常な組織へもその作用が及んでいる可能性も否めないと思いますし、もしかしたら腫瘍が増大するスピードが薬の効果を上回っているのかもしれません。

 

一つだけ言えることは、入院前後の変化が本当に劇的でした。

 

過去に遡って、タイムスリップしたい気持ちになります。 

 

 

 

寿命と健康寿命の境界線

 

私が今回経験したのは、「寿命」と「健康寿命」の境界線でした。

 

 

私が率直に感じたことは健康寿命の終わりは、本当に劇的なできごとで、その方の寿命が終わってしまったに近い状態にまでその人や周りの環境を変化させてしまう」

 

ということでした。

 

健康寿命延伸研究会という名称の研究会を昨年に発足しましたが、自分の親族がそういった状況になってしまったことを真摯に受け止め、より健康寿命延伸」という目的に向かって歩んでいきたいと思いました。

 

 

 

 体内環境・栄養療法と病気

 

 

末筆になりますが、私が日ごろから自分の体に取り入れている栄養療法。

 

歯周炎やむし歯の予防、精神疾患アトピーなどの慢性疾患には効果が出ることがあるものの、いざ、深刻な病態になってしまった際にその症状を取り去ることは難しいことはありますが、予防効果には大いに期待しています。

 

病気の引き金となる習慣が始まってから、人に病気が発症するまでに約20年程度のギャップがあるという話は本当だと思います。

 

がんや認知症についても、生活習慣の関与が大いにあると言われています。

 

現状認知症については、軽度であればリコード法という治療法(栄養素の改善や脳の機能を邪魔するものの排除)である程度実績がでてきています。

 

 

 

私が考える栄養療法とは

 

私が考える栄養療法は、「習慣と体内環境を知り、体内環境を整え、機能を維持・向上すること」です。 

 

そのためには、時には今までの当たり前を疑い習慣や考えを変える必要が出てくる場合もあります。

 

もし自分が当たり前と思っている習慣が健康寿命の終わりを早め、寿命とのギャップを生む習慣だとしたらどうでしょう。

 

魔法のように、飲んだ瞬間から効く薬などなかなかありません。

 

自分が大病を患ったら、自分の習慣を疑い、反省すると思います。

 

(余談ですが、正直、私が栄養療法を取りいれ始めるまでの若い頃の習慣が、今後響いてくるんだろうなと少し恐れてはいます・・・)

 

 

少し話が重くなったので切り替えますね

 

 

栄養療法の楽しいところ

 

とはいえ、習慣を変えて体内環境を改善すると、免疫や脳機能や睡眠食欲体格モチベーションや精神状態などに良いと思える変化があらわれますので、そこが楽しいところですよ。

 

新型コロナウィルス感染症の激化に伴い、行動に制限がでてしまい、健康な状態・健康な環境に対しての欲求が自分の中ではより高まっています。

 

このブログを読んでくださっている方も、今の習慣を一度、深呼吸して見直すチャンスかもしれません。

 

感染対策のため、対面診療の予約を制限しているので、オンライン診療に力を入れています。

 

 

 

オンライン診療

 

スマホ・PCからオンライン上で、デンタルヘルスの相談(口腔環境・口腔衛生状態改善)を通じた、体の健康維持のための栄養素の提案・カウンセリング、吸収量と内容量が安定している医療機関専用サプリメントの提供は可能です。

 

自分の体に3年間以上勉強しながら実践を続けた内容ですので気になる方はホームページのオンライン診療のページをご覧ください

 

 

皆様の現在の健康と未来の健康をお祈り申し上げます。

 

 

healthylife-dental.com

 

海外製サプリメントにご用心?今摂取すべき栄養素と注意点について


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どうも、歯科医師の手塚充樹です。

 

昨今、新型コロナウィルス感染症のニュースが絶えませんね。

 

治療法が確立されていない今、確信の持てる予防法はありません。

 

ここ3年間で風邪をひきにくくなり、花粉症の症状が軽くなり、仕事の最中の眠気もなくなり、夜の眠りの質が改善し、約8キロの減量に成功し、体重に増えにくく太りにくくなった私のブログですので、栄養に関する内容が今回のブログに記載されます。

 

薬がないのであれば、何を食べるべきか、何か良い食べるものがない時に頼れるサプリメントはないかと考えるのが私の発想です。

 

免疫力を正常に保つために。パワーアップするために。

 

なぜかといえば、食べて良く寝て運動をしていれば体調を崩さないということであれば良いのですが、無意識のうちにかかる仕事からの身体的精神的ストレスに加え、日ごろの栄養摂取や代謝の改善がしにくい外食事情であることもあります。

 

仕事をされている方や、主婦をされている方で生活スタイルも違いますので、それぞれに合ったサプリメントの頼りどころがあると思います。

 

本来であれば私は、歯科の診療の影響か首周りの筋肉の硬直が起こることがあり非常につらかったので、それを防ぐために習慣的に週に1~2回程度は水泳のクロールをしていました。

たまにちょっと風邪気味かもしれないと思うような時も、20分程度クロールをするとスッキリすることも多かったです。

しかしながら現在、登録しているスポーツジムについても、新型コロナウィルス感染症の影響で臨時休館となってしまいました。

 

割と最近は気温が低く、外で走るにはちょっとなーーとなかなかランニングしに行く気持ちにもなりませんし、大好きなバスケットボールも、比較的多くの人が集まりますので、私がそのコミュニティからコロナウィルスをもらってきてしまったらどうしようという危機感からなかなか腰が重い状態です。

 

 

そんな時、どうするべきか。

 

運動で言うのであれば家庭内での短時間の激しい運動もよいでしょう。

激しいスクワットや腹筋ローラーなどで筋力がつくように促すなど。

ヨガ・マインドフルネスを行って自律神経を整えて日ごろのストレスと認識し解放してあげる。ということも推奨されます。

※ただし、激しい短時間の筋トレについては、血液検査上もともとエネルギー代謝がうまくっていない方は、代謝が改善するまでは控えておいた方がよい

 

 

 

 栄養素についてお勧めなもの

栄養素についてどんなものがお勧めできるかということですが。

ビタミンC、ビタミンD、硫黄、ビタミンB群、亜鉛マグネシウム、ビタミンAなどなど、当然バランスの良い摂取は必要です。

あとは日本人が摂取する食べ物としては、緑茶・抹茶や生姜、わさびなどの殺菌効果が期待できるものも日ごろ取り入れていくこともよいと思います。

硫黄を含む野菜、ネギ、ほうれん草などのアブラナ系の野菜も良いと思います。

それぞれの栄養素に役割が発見されていますが、それぞれが組み合わさってうまく働くことも多く、詳細にお話することは今回のブログでは長くなるので割愛します。

日本の都心部を取り巻く環境として外食やコンビニ食を中心とされている方が多いので、有益な栄養素がきちっと働きやすい環境を作ってあげることも大事です。

 

グルテン(小麦)や砂糖はなるべく摂取しないように、日本人は米は食べても良いが、血糖値の安定のため食べる順番は炭水化物は最後にすることと多く食べ過ぎないこと。

正直言って、ドレッシングや調味料やブラックの缶コーヒーまでも、あらゆるものに砂糖は含まれていますし、小麦も麺類やパンを始めとして、粉もの、揚げ物など至るところで食べる機会がありますので、意識をもって抑えているくらいがちょうどよいと思います。

 

前述のとおり砂糖・果糖ぶとう糖液糖はさまざまな食材に含まれるので「原材料名」を見ることが大切です。表示順が重量比で重い順になっています。

 

口腔環境・腸内環境を悪化させ、血糖コントロールを不良にする可能性が示唆されているので人工甘味料アスパルテームなど)を摂取し過ぎないように。

それよりは天然甘味料(ステビア)、糖アルコールなどを摂取して甘味を楽しむようにすること。

 

過量でなければ、甘酒などの糖分刺激は腸内環境を逆に良くする例もあります。

 

 日持ちするパンなどに含まれるマーガリン・ショートニングなどのトランス脂肪酸についてもあまり摂り過ぎないほうがよいでしょう。生体が利用しにくい脂質です。

 

 

ビタミンC

ウィルス感染症予防を念頭に、健康管理をする場合ビタミンCは1日に3g以上の量を摂取することが推奨されています(国際オーソモレキュラー医学会より)。

 

その理由は、ビタミンCそのものに活性酸素除去や免疫賦活作用、抗ウィルス効果があるといわれているからです。

特に、EBウィルスやHCVウィルスに対しては効果を発揮できる可能性が高いと考えられています。

 

粘膜の免疫にも重要な役割を果たしており、すぐに白血球などの免疫担当細胞を導入するにも重要です。

 

 

また、副交感神経を優位にする働きもあることからリラックス効果が得られ、メンタルに対しても有効に働くことがあります。

特に、急性期の統合失調症の方などメンタルが特に落ち込んでいるときは高濃度ビタミンC点滴療法を行い、10g以上の点滴を行うことで症状が改善することがあるとききます。

 

ビタミンCは、感染がおこったときには体が通常よりも多くの量を要求することが分かっています。

ある人が、ビタミンCの血中濃度を測定する実験をした際に、今まではサプリメントによるビタミンCの摂取量で血中濃度の上昇を確認できていたそうです。しかし、蜘蛛に噛まれた次の日からビタミンCの血中濃度がかなり上がりにくくなり、普段摂取している量では上がらないので10g以上のビタミンC点滴を行ったところようやく血中濃度が上がってきたそうです。

 

白血球や好中球といったような免疫を司る細胞が増えなければならない状況の時にビタミンCの需要がぐっと高まると考えられます。

 

このような炎症反応は、交感神経の過緊張(ストレス)によっても起こることが知られています。

 

現在の、私たちを取り巻く環境、新型コロナウィルス感染症のニュースには不安を惹起する内容が多く含まれますので、あまりストレスを感じすぎないようにも注意が必要です。

 

要するに、不安や緊張によるストレスを感じすぎるだけでも、体は炎症反応を起こしやすくなりビタミンCなどの微量栄養素を普段よりも多く要求するということです。

(体が作れるストレス対抗物質、抗酸化物質の最強は尿酸であるといわれていますが、男性は尿酸値はあまり上げたくないのではないでしょうか)

 

先ほど少し触れたような、リラクゼーション効果のあるヨガやマインドフルネスにビタミンCを追加するのも良いと思います。

 

 

ビタミンCの推奨摂取量3gの摂取の仕方についてですが、食材から摂取することはほぼ不可能です。

 

なぜなら、果実や野菜から摂取しようとすると、よほどのフードファイターでなければ、毎日食べきることは難しいくらいの量になってしまいます。

 

また、果実や野菜にも糖質が含まれていることから、糖質過多にバランスシフトしやすくなってしまいます。

 

現在食材からビタミンが摂取しづらくなっている背景には野菜を育てる土壌の変化から、野菜に含まれる栄養素までかなり減少傾向にあることは以前のブログでもお伝えしました。

 

結論、ビタミンCについては、点滴やサプリメントからの摂取はおすすめできるということになります。

まずは費用を抑えてサプリメントを試したい方は、ドラッグストアのビタミンCを購入し100~200mgのサプリメントをかなりこまめに頻回摂取しましょう。

ビタミンCは普通のサプリメントでは、いっぺんに3gとってもほとんど吸収されません。

少量に小分けして頻回摂取する必要があります。

 

後述しますが、日本のような安心安全にしっかり配慮した商品づくりをしている国は海外には少ないこともわかってきています。

 

また、ご判断に任せますが、市販のサプリメント医療機関専売の栄養療法向けのサプリメントでは、内容量の確実性(成分表示と内容量の誤差が3%以内)、サプリメントの原料、カプセルの素材、吸収や生体内での利用効率について差が出ます。

 

吸収という面でいえば、リポソーム加工、ナノエマルジョン加工を施してある分子を服用するタイプのサプリメントは、口腔粘膜やリンパ管に吸収されるため、点滴や注射に近い吸収が得られます(点滴ほど高濃度に摂取することは簡単ではない)。

 

また、私が取り入れている一包2000mgのサプリメントは、朝と夕に一包ずつ飲めば 血中濃度かある程度維持できることが確認できているそうです。また、原料もイギリス産の純粋なビタミンCのみを使用するように作っているため余分な分子を摂る心配はないそうです。

 

サプリメントについては特に気を付けるべきで、味がわかりませんし中身がわかりづらいです。

 

私は、自分が信頼している会社のサプリメントしか服用しません。

 

水などの液体に溶かしてこまめに飲めるビタミンCや一気に高用量を摂取できる吸収がよいビタミンCなどがありますので、生活のお供に良いと思います。

 

ビタミンD

ビタミンDは、免疫の確保のため重要です。

ビタミンDがお口や喉や皮膚の表面に分泌されるβディフェンシンなどの抗菌タンパクの生成に関わっています。

 

ビタミンDが不足し過ぎていると、粘膜や皮膚の免疫が崩れ、アトピー性皮膚炎や花粉症などの粘膜炎も惹起しやすくなることがいわれています。

 

そのためか、自分はビタミンDを意識的に摂取するようにしてから、花粉症症状がほぼ出なくなりました。

 

冬は日照時間が短くなり、寒いので外に出る機会が減る方も多いのではないでしょうか。

なぜ日照時間とビタミンDの摂取が関係するかというと、日の光を浴びることで体内でビタミンDが合成されるからです。

 

冬はキノコが旬ですが、キノコにもビタミンDが含まれます。

また、タラなど中型魚の肝や脂などにも体によい脂質や脂溶性ビタミンが含まれます。

 

ビタミンDの摂取において、日ごろから魚が食べれる方、キノコが食べれる方はぜひ取り入れるとよいでしょう。

 

ビタミンDは日ごろから血中濃度を維持するためには、約5000IUのビタミンD摂取が理想的であるといわれていますが、ビタミンDにおいても全世界的に不足しがちなビタミンといわれていますし、食材からの十分な摂取が困難であることも考えるとサプリメントも有効となってきます。

 

国際オーソモレキュラー医学会によれば、最初の1週間程度は5000IUのビタミンDを摂取し、それ以降は2000IU程度は摂取するように推奨されています。

 

ビタミンDサプリメントについての小ネタですが、ほとんどのビタミンDサプリメントは羊の毛に紫外線を当てて生成されているそうです。

私をそれを知ってから若干いい気分ではなかったので、現在は、医療機関専用サプリメントのMSSという会社のタラの脂からビタミンD3を抽出していてミセル化されていて吸収がよく、1カプセルで5000単位摂取できるものがあるのでそれしか服用していません。

 

 

 

 

海外製サプリメント選びには要注意?

ある話があります。

某海外のドクター用のサプリメントが作製している会社があります。その会社の鉄分を補うサプリメントを日本において栄養解析にかけたところ、「ヘム鉄」という栄養素が一切検出されなかったという事実がありました。

量が少ないだけではなく入っていなかったのです。

 

サプリメント選びについては品質選び、素材選びが非常に重要です。

インターネットでの海外製のサプリメント選びは、自己責任でなるべくちゃんとしたものを選びましょう。

 

サプリメントにも実際に製品化されたものに、本当に栄養素が含まれているかどうかがわからないようになっているため、自分が服用しているもの、信用できると判断したもの以外は当院にも置かないようにしています。

 

 

長くなったので以上となります。

長文をお読みいただきありがとうございます。

 

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