HLDC院長手塚充樹のブログ

健康寿命延伸型歯科医院実現へ向けて

「明日から使える体内環境の栄養医学」第3回健康寿命延伸研究会をオンラインで開催しました!

どうも、歯科医師の手塚 充樹です。

 

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第3回KJEK「明日から使える体内環境の栄養医学」

 

先日、第3回となる健康寿命延伸研究会KJEK、「明日から使える体内環境の栄養医学」を行ないました!

初めてオンライン上で開催したので結構緊張していましたが、なんとか接続の問題はなく、滞りなく終えることができました。

 

私がやっている研究会は、業種の壁を越えて連携を取りながら医療の現場に新しい風を吹き込むということを目的としています。

 

健康寿命延伸という共通の目標があることが大前提となっております。

 

研究会の背景には、日本の特徴的な人口動態、予防医療・医療変革の必要性、食材に含まれる栄養素の減少傾向、海洋汚染、生活習慣病、メタボリックドミノなどの要素があります。

 

今回の研究会は、社会的な健康と身体的な健康、ストレスなど幅広く触れることができました。

 

ゲストスピーカーとして神田昌典さん、講師として松村浩道先生(酸化と還元、糖化反応、ストレスについて)、山元文晴先生(腸内環境について、麹と腸内環境について)ご発表がありました。

私、手塚充樹からは、「口と体のコネクション」と題して、口腔環境と腸内環境や全身へつながる事実と、ヘルシーライフデンタルクリニックにおける診療実績などを中心にお話をさせていただきました。

 

現代の医療においては、AIによる診断や、デジタル技術も発展を遂げています。

 

例えば、喉の血管を見るだけで、糖尿病かどうか傾向をAIが解析する技術も発展してきているそうです。

 

また、世界を脅かした新型コロナウィルス感染症についても唾液で検査ができることは有名になりましたよね。

 

唾液や喉というと、私たち歯科医師が日ごろ目にするところです。

 

全身疾患の診断をするということではないにしても、全身疾患の傾向、兆候をキャッチできる機能を持っている歯科医院のやるべきことは多いと考えます。

 

ヒトは口から美しくなる、長く幸福な人生を支援するという理念を元に、私はヘルシーライフデンタルクリニックを開設しました。

 

口の中の血管や粘膜、唾液の情報が、全身の健康の鏡のようになっているとすれば、それを歯科医師がいち早くしっかり勉強することで、国民の健康寿命を延伸や健康に寄与できる可能性は高いと考えます。

 

しかしながら、現実的にそれをやっている歯科医師がどの程度の割合でいるかというと、まだ少ない可能性があると思います。

 

その理由は保険制度の問題であったり、現代における時代変革のスピードの早さ、今までの歯科学生時代の教育内容にそういったことがもり込まれていないことも原因だと思います。

 

そのため、歯科医師になってからそういう内容の勉強を追加でしていく必要があります。

 

歯科医師というと皆さんは、全身のことはよくわかってない人達と思うのではないでしょうか。

 

歯科医師も大学時代に解剖学の実習があったり、その時には全身を学びます。

また、内科学の授業や外科学の授業や、眼科の授業などもあります。

 

あまり深く学ぶわけではありませんが一応一通りの医科の内容も学ばなければならず必須単位です。

 

ただ、予防医療や栄養医学に関して言えば、医学部も同様に、学生時代に教育を詳しく受けることはあまりなさそうです。

 

今回の健康寿命延伸研究会では、

 

酸化と還元糖化ストレス、腸内環境、口腔環境、全身との繋がり、コロナ後にアメリカで進展を遂げている、医療の診断技術データ蓄積などをのトピックスが朝から午後の早い時間までの間ですべて盛り込まれました。

 

自分でオンラインで開催したものの、大変なボリューム感で終わった後はヘトヘトになりました。

 

しかしながら、約50名程度の方が参加してくれ、当日最初から最後まで聞いてくれた方も半数以上いらっしゃいました。

 

講義の途中途中でもうけている、気づきの時間にも、グループチャットに皆さん積極的に書き込みをしてくれてすごく勉強がはかどり、私も嬉しかったです。

 

また、ボリューム感は満点でしたが、1日を通して色々なテーマに触れることで新たな気づきが参加者それぞれに産まれる可能性が高まり、その点はとても良かったと思います。

 

体内環境体内環境といってもその体内環境を支配しているのは日頃の食事だけではなく自分を取り巻く家族の環境、勤務先や通勤路などの社会の環境、地球全体の環境、地球を取り巻く宇宙(太陽など)の環境などに影響をうけていると思います。

 

本来の生物が持つ免疫システムやエネルギー代謝の機能などを正常に発揮するためには、やはり体内環境を整えていく必要があると考えます。

 

何か病気が起こった後に薬で治すという発想がどうしてもうまくいかないということが徐々に国民の皆様にも分かってきていることだと思います。

 

みんな薄々感じてはいるけども、どうやって自分の生活を変えたら良いかわからないのではないでしょうか。

 

主に病を治す病院に行ってもなかなかそういった知識が得られないので、結局自分の生活を繰り返して病気ができたら病院に行くという発想にどうしてもなってしまいますよね。

 

 

しかしながら、それだと今後の日本においては、年間死者数の増大や高齢社会の影響で、医療が崩壊する可能性すらあると言われています。

 

私の発表の中でも触れましたが、歯の治療でいえば歯の残っている本数や歯周病にかかっている歯の本数が全身にかかる医療費を減少させているというデータも、香川県歯科医師会から出ています。

 

また噛むということができるということで、噛める食材には噛みごたえのある肉やナッツなどの豊富なタンパク質や脂肪酸を含んだものがあります。

反対にかめない人の食事というと、日本では、柔らかいうどんやおかゆを食べる傾向があるように思います。

うどんや白いご飯は精製された糖質です。

 

血糖値の急上昇や虫歯のリスクの増加、口の中のプラークの増加タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素の減少などなど、あまり白い糖質に偏ってしまうと、より体を悪くしてしまいます。

 

そのため、お口の中の環境が整っていて、しっかり噛める状態の方がタンパク質やビタミン、ミネラルなどの摂取もしやすくなります。

 

実は、免疫にもタンパク質というのは非常に密に関わっています。

 

また精神状態や眠りの質にも関係しています。

 

タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が実は免疫や精神状態、睡眠や歯周病などなど様々なことに関わっているので、もし今歯が痛かったり歯がなかったりで柔らかい白いものをたくさん食べている方は是非、噛めるようになったら噛みごたえのあるタンパク質や野菜などを豊富に食べるようにしてみてください。

 

今まで飲んでいた、抗うつ薬が必要なくなったり、思わぬ良い効果があるかもしれませんよ。

 

今回行なった研究会の内容は、後日録画配信されます。

 

内容が多岐にわたり盛りだくさんでしたので、このブログの中で全てを触れることはできませんが、今回少しでも身の回りの方の体内環境を整えることに寄与できたのであれば幸いです。