歯科医師の手塚充樹です。
今回は、マウスピース矯正(インビザライン)についてご紹介したいと思います。
従来の治療法としては、成人が矯正治療をする場合は、歯の表側(唇側、頬側)にブラケットという装置をつけ、そこにワイヤーを通して歯を動かすというのが一般的でした。
しかし、新たな治療法として、歯の裏側(舌側)にブラケットを着けてワイヤーを通す方法であるいわゆる裏側矯正や、今回ご紹介するマウスピースを用いて歯を動かすマウスピース矯正などが登場してきました。
現在では一般の方々の認知も広まり、「裏側矯正やマウスピース矯正で矯正治療を行いたい」「ワイヤーの表側の矯正はやりたくない」などの声を患者様方からよく聞くようになりました。
マウスピース矯正の利点は?
マウスピース矯正の利点としては以下があげられます。
1.透明なマウスピースのような装置であるため、装置をつけていても他人から気づかれにくい
2.装置を取り外すことができるため、ワイヤー矯正と比較して食事がしやすく、歯のブラッシングやフロスによるお手入れなどがしやすい
3.画像や動画を用いて各段階での治療経過を把握できるため、治療期間を事前に把握しやすい
4.来院頻度について。ドクターが患者さんの状態によりフレキシブルに頻度を決定できる
5.装置が脱離してしまったり、急患対応が必要となることが少ない
マウスピース矯正の欠点は?
1.歯並びの状態によってはマウスピース矯正だけでは治療期間が長くかかってしまう場合がある
ワイヤー矯正も併用することで解決可能ですが、マウスピース矯正では良好な治療経過が期待できない場合には、ワイヤーを用いた矯正治療をおすすめすることがあります。
以上、簡潔にですがまとめさせていただきました。要注意な点は、歯の並べ方と、マウスピース矯正で対応可能な歯並びなのかどうかの診断が重要と考えます。
気になる方はお気軽に一度ご相談にいらしてくださいね。
-------------------------------------------------------------
手塚 充樹
Mitsuki Tezuka
歯科医師 博士(歯学)
D.M.D. Ph.D.