スタッフに対する福利厚生プラン。血液検査による栄養解析を実施しました!

スタッフの健康を支える福利厚生:血液検査栄養解析と腸内細菌叢検査の取り組み

 

はじめに:健康経営への取り組み

健康経営という言葉が社会に浸透し、多くの企業がさまざまな活動を展開しています。当院でも健康経営の一環として、スタッフに対して血液検査による栄養解析を実施してきました。さらに今年からは、常勤スタッフを対象に腸内細菌叢検査「シングラム」を導入しました。

私が健康面において最も重視しているのは、口から腸までの消化管の健康です。なぜなら、ほぼすべての方が毎日必ず行っている食事において、食材に含まれる栄養素を効率よく体に吸収させることが、現代の病気対策には欠かせないと考えているからです。

現代病や主要な死因の多くは、生活習慣や体内の細菌叢に起因しています。むし歯、歯周病睡眠障害、喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー、脳梗塞心筋梗塞、糖尿病、脳出血骨粗しょう症認知症など、挙げればキリがないほど生活習慣や常在細菌叢との関連が深く、またそれぞれの病気は相互に影響し合うことが多いのです。

多くの病気を予防するためには、できるだけ根本にアプローチできる手法が望ましいと考えています。そのひとつが、血液検査による栄養解析や便検査による腸内細菌叢検査を通じた健康管理の方針設計です。

 

血液検査による栄養解析とは

栄養解析は、主に血液検査データを用いて、体内に消化吸収された栄養素の量や、代謝するための酵素の状態を把握するものです。一般的な血液検査が疾患の判別を目的とするのに対し、栄養解析では別の視点からデータを読み解くのが特徴です。精密な栄養解析の場合には、血液検査の項目も多く測定し、精度を高めていきます。

私たちの身体に必要な栄養素を理解するための重要な手段である栄養解析。現代の生活環境や食生活の多様化が進む中で、私たちの身体が求める栄養素は人それぞれに異なります。栄養解析を行うことで、自分自身の健康状態や必要な栄養素が明確になり、それを生活にどのように取り入れるかのヒントも得られます。

例えば、食事から摂るべき特定のビタミンやミネラル、あるいはタンパク質の量などが数値として示されます。この情報を基に、自分の食事内容を見直す良い機会となります。

また、栄養解析は体調の変化に対して敏感になる手助けにもなります。定期的に栄養状態をチェックすることで、無意識に栄養が偏っている状況を捉え、その改善策を講じることが可能です。このような解析結果をもとに改善計画を立て、実際の食事メニューに反映させることが重要です。

実際、栄養の取り入れ方には多くの工夫が求められます。食材選び、調理法、摂取タイミングなどを意識することで、体に必要な栄養素を効率良く取り入れることができます。さらに、栄養専門家との相談を通じて、個々のライフスタイルに合わせた栄養摂取法を見出すことも大切です。

近年、栄養解析後のアプローチとして、消化吸収能力が非常に重要であることがわかってきました。口腔は咀嚼をはじめとする消化吸収の第一歩として働く器官です。口腔の咀嚼機能の診査を歯科の専門家が行うことで、胃腸での栄養素の消化吸収に際して配慮すべき点をふまえてお話ができるのが当院の強みです。

 

スタッフが得られる具体的なメリット

栄養解析を通じて、スタッフは自分の健康状態を数値で客観的に把握できるようになります。これにより、口腔の健康を維持しつつ、全身の健康状態を向上させることが可能となります。結果として、日々の生活がより活気に満ち、心身ともに健やかに過ごすことができるのです。

 

今年の新しい試み:腸内細菌叢検査の導入

今年から常勤スタッフを対象に、腸内細菌叢検査「シングラム」を導入しました。この詳細な腸内細菌叢検査が当院で実施できるようになったことで、将来、腸内細菌叢が原因で起こる疾患を防ぐという視野が広がりました。

血液検査の栄養解析と併せて判断することで、消化管の粘膜の修復が必要なのか、それとも単純に不足している栄養素を補えばよいのかといった判断ができるようになります。

 

実施してみて:スタッフの反応と変化

実施した結果として、対策をしっかり実践したスタッフについては、健康状態に対する理解が深まり、家庭環境の改善などがみられたと報告があります。

なぜこのような変化が起こるのでしょうか。実は、栄養状態やミネラル不足などが影響して精神状態を悪化させることもしばしばあるからです。ミネラルと聞くとピンとこないかもしれませんが、主に亜鉛や鉄分、マグネシウムなどが該当します。

イライラしやすかったり、ストレスフルな状態になるのは、必ずしも性格や遺伝の問題だけで決まっているわけではありません。血糖値の安定を図るだけでも大きく変わります。その背景に、鉄分や亜鉛マグネシウムなどの有用なミネラルの不足が関与している場合があるのです。

 

今後の展望

腸内細菌叢検査「シングラム」が当院で実施できるようになったことで、将来の疾患予防という視野が広がりました。また、血液検査の栄養解析と併せて判断することで、より精緻な健康管理が可能になります。

私自身も検査結果の解釈をこれからもレベルアップさせ、結果的には患者さんのデータ解析のレベルが上がるようにしていきたいと考えています。スタッフの健康を守る取り組みが、最終的には患者さんへのより質の高いケアにつながると信じています。

 

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著者 


手塚 充樹(てづか みつき)のプロフィール

趣味と人柄

趣味は運動と音楽です。
かつてはバスケットボールに熱中し、小学校から大学、そして社会人に至るまで、監督やプレイヤーとして活動していました。出身大学ではバスケットボール部の監督も務めていましたが、現在はボクシングを趣味として3年間ほど取り組んでいます。
また、音楽にも造詣が深く、歌やギターなどを趣味として楽しんでいます。

皆さまの歯科診療に携わることを楽しみにしておりますので、お口と体の健康について何かあればお気軽にご相談ください。患者さまに寄り添う姿勢を意識しております。


学歴・経歴

学歴

経歴

  • 2009年鶴見大学歯学部口腔内科学(口腔外科学第2講座)講座入局
  • 2014年:新橋テヅカ歯科クリニック 副院長
  • 2014年:川崎ジンデンタルクリニック 院長
  • 2017年:鴨宮青山デンタルクリニック 非常勤
  • 2019年3月健康寿命延伸研究会 主催
  • 2019年9月:新橋ヘルシーライフデンタルクリニック 開設
  • 2023年4月:学校法人 大原学園 東京立川歯科衛生学院専門学校 兼任教員

現職

  • 新橋ヘルシーライフデンタルクリニック 院長
  • 健康寿命延伸研究会 主催
  • 学校法人 大原学園 東京立川歯科衛生学院専門学校 兼任教員

 

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医療・教育・アートの融合で、“いのち”が咲き誇る社会を目指して。