HLDC院長手塚充樹のブログ

健康寿命延伸型歯科医院実現へ向けて

歯石の話

こんにちは。
 

歯科医師のTZKです。

 



記念すべき歯科医療ネタ第一回は




歯石の話!



をしたいと思います。




なぜ、みなさんのお口の中には歯石なんていう、硬いものができてしまうんでしょうか。





なぜ、わざわざ歯科医院に行って取らなきゃいけないのでしょうか。





「歯石が歯につきっぱなしなんて嫌だ!定期的に取ってほしい!」





と思う人は意外と少ないんではないでしょうか。

 



逆に、歯石がついていることに気づかず放置されている人の方が多いんじゃないですかね。






そうなんです。






歯石がついても、歯が痛くなることはないんです。


だから、みんな気づかないんです。




大体、歯が痛くないと歯科医院なんて行きたくないですもんね(汗)




でも、歯石は取ったほうがいいんです。



なぜかをこれから説明していきますね。




歯石の材料は




歯垢と唾液中のCa(カルシウム)とP(リン)




からできています。




そう、言い換えると




「磨き残しと唾液」



です。




磨き残しがなければ歯石はほとんどつきません。



この歯石は、磨き残しが放置されていれば、



最短で48時間程度で出来上がると言われています。



出来たての歯石




これは実は




無害!です。




歯石が有害になるには、この後が重要なポイントとなります。

 

 

引用元 niwasika.jp

 

 


歯石の有害ポイント1


歯垢がつきやすくなる

 


歯石は、歯のツルツルな面に比べると



ボコボコしています。



そのため、ボコボコしているところに、さらに歯垢がたまりやすくなります。

 

 


歯石の有害ポイント2


歯周病原菌が出した毒素がしみこみ、


歯石自体が有害になる!




皆さんは、口腔内には常在菌といって、元々菌が住んでいるのはご存知ですか??


数がそれほど増えなければ、人間に対してほとんど害にはなりません。



しかし、歯石が放置されて、歯垢がたまると、



その部分には細菌が増えます。



そして、人間 対 細菌でバトルが始まります。


つまり、炎症が起き始めるのです。




歯石は、一度できると歯ブラシでも除去できないほど強力ですし、



炎症を起こしただけでは状況は改善されません。




炎症が起きても細菌は増え続け、



だんだん、歯の根っこの方向に逃げていかないと場所が足りなくなってきます。



そこで、人は、歯を支えている骨を溶かしてスペースをつくり、細菌から逃げていきます。



実は、それを歯周病と呼びます



歯周病原菌に中には、


内毒素といって


人が炎症を起こすように仕向ける毒素を持ったものがいます。



その最近が出した内毒素は、



やがて、歯石に染み込みます!




その結果



歯石自体が毒素を持ったものになる





のです。





歯周病が進み、




そのままにしていると、



歯の根っこの周りにも黒い歯石がたくさんつきます。


その結果、歯の周りの骨がどんどんなくなり



歯がグラグラになるのです。。







というわけで!





歯石ができても歯が痛くなるわけではないが、





歯周病になって歯がなくなるのを防ぐため




歯科医院で除去することをおすすめします!




除去するだけでなく、どうやったら歯垢が残らないように歯磨きができるか教わって、




普段のケアで歯石がつかないようにしていくことも重要ですね。





そうすれば、そんなに頻繁に歯科医院に通わなくても大丈夫ですよー!




大体、少なても半年に一回程度は検診とクリーニングをするのがおすすめです。




では、今回はこの辺で!