歯科医師の手塚です。
スメルハラスメントってご存知ですか?
ここ最近、テレビやネットニュースでも話題になることが多く、
社会問題の一つにまで発展しています。
自分が気付かないうちに、自分の体臭や口臭が他人に不快な思いをさせている可能性があるというのが、この問題の趣旨です。
今回は、お口の中から発せられる口臭に焦点を当ててお話したいと思います。
1.歯周病になると強烈な口臭が出る?
歯周病は、生活習慣と密接に関わっており、単純に言えば、
歯磨きをサボって生活している方がなりやすい疾患です。
お口の中に食べカスが放置されると、
その食べカスの糖分を求めて、
口腔内の常在菌が増殖します。
常在菌の数が増えるとその中には、歯と歯の間など酸素が行き届かない場所で
嫌気性菌といって、酸素のないところで生活する細菌か勢力を増してきます。
主にその嫌気性菌が発する匂いが最も臭いです。
また、その匂い成分や細菌の塊は、唾液乗って口腔内を漂流し、
やがて舌の表面にこびりつきます。
これを舌(した)の苔(こけ)と書いて
舌苔(ぜったい)と呼びます。
2.舌の表面もしっかり磨きましょう。舌ブラシを購入するか、柔らかいブラシでケアしましょう。
根本的な原因は歯周病であったとしても、
舌苔が主な口臭の原因になっていると言われています。
綺麗に歯磨きをして、歯間部の汚れはフロスか歯間ブラシで除去して、舌の表面を後ろから前に一方向に撫でるように掃除してあげれば口臭はかなり改善するはずです。
3.そもそも磨けているかどうかのチェックや、歯石の除去はお好きな歯科医院で。
では、どうしたら磨けているかどうか、歯周病が発症していないかどうかわかるんでしょう?
その時に頼っていただきたいのが我々歯科医師です。
社会問題にもなっている、スメルハラスメント。
髪の毛から、体臭から口臭から、ケアしなきゃいけないポイントは多いかもしれませんが、
口臭に関しては我々歯科医師がお手伝い致します。