HLDC院長手塚充樹のブログ

健康寿命延伸型歯科医院実現へ向けて

今の健康と未来の健康。自分が経験した寿命と健康寿命の境界線。

どうも、歯科医師の手塚 充樹です。

 

健康寿命」という言葉を聞いたことがありますか。

 

「寿命」と「健康寿命いったい何が違うんでしょうか。

 

 

 

自分が経験した健康寿命の終わり

 

実は私事ですが、自分の親族が長くがんとの闘病をしており、外科手術を何度か繰り返しても元気に生きていました。

 

しかしながら、脳の腫瘍であるため、外科手術・放射線療法後の後遺症で歩行のバランスに影響が出ていました。

 

今回、再発がまた見つかり、「分子標的薬」という抗がん剤の1種類を用いて治療を入院下で開始することになりました。

 

私自身は、主治医の先生方からの病状説明を受けたことはないので詳細なことまではわかりません。

 

分子標的薬を使い始めて約1週間後、その親族に会う機会がありましたが、入院前と比較して認知機能が著しく衰えていました。

 

要するに、私のことを見ても一瞬は反応してくれてわかるものの、その後の会話が行われることはなく、うつろな表情に戻ってしまったり、配偶者の名前を呼び続けて、いろいろなお願い事をするという状況でした。

 

その後も状況は悪化し、歩行困難に加えて、排泄も自力ではできなくなり、介助が必要な状態となりました。

 

言葉だけで「介助が必要な状況」と読むと自分のことではないため少し軽く感じてしまうかもしれないのですが、目の当たりにした自分は大変さが身に沁みてわかりました。

 

分子標的薬との明らかな関与は正直まだ説明を受けるまではわかりません。

 

分子標的薬は抗がん剤の中でも、ある特定の分子・機能にたいしてミサイルのように狙い打ちする性質のある薬です。

 

今回の薬剤は、血管の新生(新たにつくる)を抑えて、がんが栄養をとりいれないようにしてがんの再発を抑える狙いがあるようです。

 

正常な組織へもその作用が及んでいる可能性も否めないと思いますし、もしかしたら腫瘍が増大するスピードが薬の効果を上回っているのかもしれません。

 

一つだけ言えることは、入院前後の変化が本当に劇的でした。

 

過去に遡って、タイムスリップしたい気持ちになります。 

 

 

 

寿命と健康寿命の境界線

 

私が今回経験したのは、「寿命」と「健康寿命」の境界線でした。

 

 

私が率直に感じたことは健康寿命の終わりは、本当に劇的なできごとで、その方の寿命が終わってしまったに近い状態にまでその人や周りの環境を変化させてしまう」

 

ということでした。

 

健康寿命延伸研究会という名称の研究会を昨年に発足しましたが、自分の親族がそういった状況になってしまったことを真摯に受け止め、より健康寿命延伸」という目的に向かって歩んでいきたいと思いました。

 

 

 

 体内環境・栄養療法と病気

 

 

末筆になりますが、私が日ごろから自分の体に取り入れている栄養療法。

 

歯周炎やむし歯の予防、精神疾患アトピーなどの慢性疾患には効果が出ることがあるものの、いざ、深刻な病態になってしまった際にその症状を取り去ることは難しいことはありますが、予防効果には大いに期待しています。

 

病気の引き金となる習慣が始まってから、人に病気が発症するまでに約20年程度のギャップがあるという話は本当だと思います。

 

がんや認知症についても、生活習慣の関与が大いにあると言われています。

 

現状認知症については、軽度であればリコード法という治療法(栄養素の改善や脳の機能を邪魔するものの排除)である程度実績がでてきています。

 

 

 

私が考える栄養療法とは

 

私が考える栄養療法は、「習慣と体内環境を知り、体内環境を整え、機能を維持・向上すること」です。 

 

そのためには、時には今までの当たり前を疑い習慣や考えを変える必要が出てくる場合もあります。

 

もし自分が当たり前と思っている習慣が健康寿命の終わりを早め、寿命とのギャップを生む習慣だとしたらどうでしょう。

 

魔法のように、飲んだ瞬間から効く薬などなかなかありません。

 

自分が大病を患ったら、自分の習慣を疑い、反省すると思います。

 

(余談ですが、正直、私が栄養療法を取りいれ始めるまでの若い頃の習慣が、今後響いてくるんだろうなと少し恐れてはいます・・・)

 

 

少し話が重くなったので切り替えますね

 

 

栄養療法の楽しいところ

 

とはいえ、習慣を変えて体内環境を改善すると、免疫や脳機能や睡眠食欲体格モチベーションや精神状態などに良いと思える変化があらわれますので、そこが楽しいところですよ。

 

新型コロナウィルス感染症の激化に伴い、行動に制限がでてしまい、健康な状態・健康な環境に対しての欲求が自分の中ではより高まっています。

 

このブログを読んでくださっている方も、今の習慣を一度、深呼吸して見直すチャンスかもしれません。

 

感染対策のため、対面診療の予約を制限しているので、オンライン診療に力を入れています。

 

 

 

オンライン診療

 

スマホ・PCからオンライン上で、デンタルヘルスの相談(口腔環境・口腔衛生状態改善)を通じた、体の健康維持のための栄養素の提案・カウンセリング、吸収量と内容量が安定している医療機関専用サプリメントの提供は可能です。

 

自分の体に3年間以上勉強しながら実践を続けた内容ですので気になる方はホームページのオンライン診療のページをご覧ください

 

 

皆様の現在の健康と未来の健康をお祈り申し上げます。

 

 

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海外製サプリメントにご用心?今摂取すべき栄養素と注意点について


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どうも、歯科医師の手塚充樹です。

 

昨今、新型コロナウィルス感染症のニュースが絶えませんね。

 

治療法が確立されていない今、確信の持てる予防法はありません。

 

ここ3年間で風邪をひきにくくなり、花粉症の症状が軽くなり、仕事の最中の眠気もなくなり、夜の眠りの質が改善し、約8キロの減量に成功し、体重に増えにくく太りにくくなった私のブログですので、栄養に関する内容が今回のブログに記載されます。

 

薬がないのであれば、何を食べるべきか、何か良い食べるものがない時に頼れるサプリメントはないかと考えるのが私の発想です。

 

免疫力を正常に保つために。パワーアップするために。

 

なぜかといえば、食べて良く寝て運動をしていれば体調を崩さないということであれば良いのですが、無意識のうちにかかる仕事からの身体的精神的ストレスに加え、日ごろの栄養摂取や代謝の改善がしにくい外食事情であることもあります。

 

仕事をされている方や、主婦をされている方で生活スタイルも違いますので、それぞれに合ったサプリメントの頼りどころがあると思います。

 

本来であれば私は、歯科の診療の影響か首周りの筋肉の硬直が起こることがあり非常につらかったので、それを防ぐために習慣的に週に1~2回程度は水泳のクロールをしていました。

たまにちょっと風邪気味かもしれないと思うような時も、20分程度クロールをするとスッキリすることも多かったです。

しかしながら現在、登録しているスポーツジムについても、新型コロナウィルス感染症の影響で臨時休館となってしまいました。

 

割と最近は気温が低く、外で走るにはちょっとなーーとなかなかランニングしに行く気持ちにもなりませんし、大好きなバスケットボールも、比較的多くの人が集まりますので、私がそのコミュニティからコロナウィルスをもらってきてしまったらどうしようという危機感からなかなか腰が重い状態です。

 

 

そんな時、どうするべきか。

 

運動で言うのであれば家庭内での短時間の激しい運動もよいでしょう。

激しいスクワットや腹筋ローラーなどで筋力がつくように促すなど。

ヨガ・マインドフルネスを行って自律神経を整えて日ごろのストレスと認識し解放してあげる。ということも推奨されます。

※ただし、激しい短時間の筋トレについては、血液検査上もともとエネルギー代謝がうまくっていない方は、代謝が改善するまでは控えておいた方がよい

 

 

 

 栄養素についてお勧めなもの

栄養素についてどんなものがお勧めできるかということですが。

ビタミンC、ビタミンD、硫黄、ビタミンB群、亜鉛マグネシウム、ビタミンAなどなど、当然バランスの良い摂取は必要です。

あとは日本人が摂取する食べ物としては、緑茶・抹茶や生姜、わさびなどの殺菌効果が期待できるものも日ごろ取り入れていくこともよいと思います。

硫黄を含む野菜、ネギ、ほうれん草などのアブラナ系の野菜も良いと思います。

それぞれの栄養素に役割が発見されていますが、それぞれが組み合わさってうまく働くことも多く、詳細にお話することは今回のブログでは長くなるので割愛します。

日本の都心部を取り巻く環境として外食やコンビニ食を中心とされている方が多いので、有益な栄養素がきちっと働きやすい環境を作ってあげることも大事です。

 

グルテン(小麦)や砂糖はなるべく摂取しないように、日本人は米は食べても良いが、血糖値の安定のため食べる順番は炭水化物は最後にすることと多く食べ過ぎないこと。

正直言って、ドレッシングや調味料やブラックの缶コーヒーまでも、あらゆるものに砂糖は含まれていますし、小麦も麺類やパンを始めとして、粉もの、揚げ物など至るところで食べる機会がありますので、意識をもって抑えているくらいがちょうどよいと思います。

 

前述のとおり砂糖・果糖ぶとう糖液糖はさまざまな食材に含まれるので「原材料名」を見ることが大切です。表示順が重量比で重い順になっています。

 

口腔環境・腸内環境を悪化させ、血糖コントロールを不良にする可能性が示唆されているので人工甘味料アスパルテームなど)を摂取し過ぎないように。

それよりは天然甘味料(ステビア)、糖アルコールなどを摂取して甘味を楽しむようにすること。

 

過量でなければ、甘酒などの糖分刺激は腸内環境を逆に良くする例もあります。

 

 日持ちするパンなどに含まれるマーガリン・ショートニングなどのトランス脂肪酸についてもあまり摂り過ぎないほうがよいでしょう。生体が利用しにくい脂質です。

 

 

ビタミンC

ウィルス感染症予防を念頭に、健康管理をする場合ビタミンCは1日に3g以上の量を摂取することが推奨されています(国際オーソモレキュラー医学会より)。

 

その理由は、ビタミンCそのものに活性酸素除去や免疫賦活作用、抗ウィルス効果があるといわれているからです。

特に、EBウィルスやHCVウィルスに対しては効果を発揮できる可能性が高いと考えられています。

 

粘膜の免疫にも重要な役割を果たしており、すぐに白血球などの免疫担当細胞を導入するにも重要です。

 

 

また、副交感神経を優位にする働きもあることからリラックス効果が得られ、メンタルに対しても有効に働くことがあります。

特に、急性期の統合失調症の方などメンタルが特に落ち込んでいるときは高濃度ビタミンC点滴療法を行い、10g以上の点滴を行うことで症状が改善することがあるとききます。

 

ビタミンCは、感染がおこったときには体が通常よりも多くの量を要求することが分かっています。

ある人が、ビタミンCの血中濃度を測定する実験をした際に、今まではサプリメントによるビタミンCの摂取量で血中濃度の上昇を確認できていたそうです。しかし、蜘蛛に噛まれた次の日からビタミンCの血中濃度がかなり上がりにくくなり、普段摂取している量では上がらないので10g以上のビタミンC点滴を行ったところようやく血中濃度が上がってきたそうです。

 

白血球や好中球といったような免疫を司る細胞が増えなければならない状況の時にビタミンCの需要がぐっと高まると考えられます。

 

このような炎症反応は、交感神経の過緊張(ストレス)によっても起こることが知られています。

 

現在の、私たちを取り巻く環境、新型コロナウィルス感染症のニュースには不安を惹起する内容が多く含まれますので、あまりストレスを感じすぎないようにも注意が必要です。

 

要するに、不安や緊張によるストレスを感じすぎるだけでも、体は炎症反応を起こしやすくなりビタミンCなどの微量栄養素を普段よりも多く要求するということです。

(体が作れるストレス対抗物質、抗酸化物質の最強は尿酸であるといわれていますが、男性は尿酸値はあまり上げたくないのではないでしょうか)

 

先ほど少し触れたような、リラクゼーション効果のあるヨガやマインドフルネスにビタミンCを追加するのも良いと思います。

 

 

ビタミンCの推奨摂取量3gの摂取の仕方についてですが、食材から摂取することはほぼ不可能です。

 

なぜなら、果実や野菜から摂取しようとすると、よほどのフードファイターでなければ、毎日食べきることは難しいくらいの量になってしまいます。

 

また、果実や野菜にも糖質が含まれていることから、糖質過多にバランスシフトしやすくなってしまいます。

 

現在食材からビタミンが摂取しづらくなっている背景には野菜を育てる土壌の変化から、野菜に含まれる栄養素までかなり減少傾向にあることは以前のブログでもお伝えしました。

 

結論、ビタミンCについては、点滴やサプリメントからの摂取はおすすめできるということになります。

まずは費用を抑えてサプリメントを試したい方は、ドラッグストアのビタミンCを購入し100~200mgのサプリメントをかなりこまめに頻回摂取しましょう。

ビタミンCは普通のサプリメントでは、いっぺんに3gとってもほとんど吸収されません。

少量に小分けして頻回摂取する必要があります。

 

後述しますが、日本のような安心安全にしっかり配慮した商品づくりをしている国は海外には少ないこともわかってきています。

 

また、ご判断に任せますが、市販のサプリメント医療機関専売の栄養療法向けのサプリメントでは、内容量の確実性(成分表示と内容量の誤差が3%以内)、サプリメントの原料、カプセルの素材、吸収や生体内での利用効率について差が出ます。

 

吸収という面でいえば、リポソーム加工、ナノエマルジョン加工を施してある分子を服用するタイプのサプリメントは、口腔粘膜やリンパ管に吸収されるため、点滴や注射に近い吸収が得られます(点滴ほど高濃度に摂取することは簡単ではない)。

 

また、私が取り入れている一包2000mgのサプリメントは、朝と夕に一包ずつ飲めば 血中濃度かある程度維持できることが確認できているそうです。また、原料もイギリス産の純粋なビタミンCのみを使用するように作っているため余分な分子を摂る心配はないそうです。

 

サプリメントについては特に気を付けるべきで、味がわかりませんし中身がわかりづらいです。

 

私は、自分が信頼している会社のサプリメントしか服用しません。

 

水などの液体に溶かしてこまめに飲めるビタミンCや一気に高用量を摂取できる吸収がよいビタミンCなどがありますので、生活のお供に良いと思います。

 

ビタミンD

ビタミンDは、免疫の確保のため重要です。

ビタミンDがお口や喉や皮膚の表面に分泌されるβディフェンシンなどの抗菌タンパクの生成に関わっています。

 

ビタミンDが不足し過ぎていると、粘膜や皮膚の免疫が崩れ、アトピー性皮膚炎や花粉症などの粘膜炎も惹起しやすくなることがいわれています。

 

そのためか、自分はビタミンDを意識的に摂取するようにしてから、花粉症症状がほぼ出なくなりました。

 

冬は日照時間が短くなり、寒いので外に出る機会が減る方も多いのではないでしょうか。

なぜ日照時間とビタミンDの摂取が関係するかというと、日の光を浴びることで体内でビタミンDが合成されるからです。

 

冬はキノコが旬ですが、キノコにもビタミンDが含まれます。

また、タラなど中型魚の肝や脂などにも体によい脂質や脂溶性ビタミンが含まれます。

 

ビタミンDの摂取において、日ごろから魚が食べれる方、キノコが食べれる方はぜひ取り入れるとよいでしょう。

 

ビタミンDは日ごろから血中濃度を維持するためには、約5000IUのビタミンD摂取が理想的であるといわれていますが、ビタミンDにおいても全世界的に不足しがちなビタミンといわれていますし、食材からの十分な摂取が困難であることも考えるとサプリメントも有効となってきます。

 

国際オーソモレキュラー医学会によれば、最初の1週間程度は5000IUのビタミンDを摂取し、それ以降は2000IU程度は摂取するように推奨されています。

 

ビタミンDサプリメントについての小ネタですが、ほとんどのビタミンDサプリメントは羊の毛に紫外線を当てて生成されているそうです。

私をそれを知ってから若干いい気分ではなかったので、現在は、医療機関専用サプリメントのMSSという会社のタラの脂からビタミンD3を抽出していてミセル化されていて吸収がよく、1カプセルで5000単位摂取できるものがあるのでそれしか服用していません。

 

 

 

 

海外製サプリメント選びには要注意?

ある話があります。

某海外のドクター用のサプリメントが作製している会社があります。その会社の鉄分を補うサプリメントを日本において栄養解析にかけたところ、「ヘム鉄」という栄養素が一切検出されなかったという事実がありました。

量が少ないだけではなく入っていなかったのです。

 

サプリメント選びについては品質選び、素材選びが非常に重要です。

インターネットでの海外製のサプリメント選びは、自己責任でなるべくちゃんとしたものを選びましょう。

 

サプリメントにも実際に製品化されたものに、本当に栄養素が含まれているかどうかがわからないようになっているため、自分が服用しているもの、信用できると判断したもの以外は当院にも置かないようにしています。

 

 

長くなったので以上となります。

長文をお読みいただきありがとうございます。

 

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健康寿命延伸のカギ


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どうも、歯科医師の手塚充樹です。

2019年のはじめに健康寿命延伸研究会という研究会を発足してから約1年が経ちました。

 

最近思うこと。

 

健康寿命延伸に必要なカギは、

 

多くの人が気づけていない、地球環境の変化、周辺環境の変化に適応していくことだと思います。

 

また、その変化を知り、自分自身の体をどうしていきたいかと意思を持つこと。

 

信頼できる医師を相談相手に持つことも大事ですが、自分自身の意思を持つこともそれ以上に大事な時代にきています。

 

今まで、疾患にかかってから活躍してきたのが医師・歯科医師です。

 

なぜ知らず知らずのうちにマグネシウム不足になり抑うつ傾向になったり筋肉が凝り固まり眠りの質が低下するのか、砂糖依存で肥満になり精神疾患になったり糖尿病になったりするのか、食材や環境から入る水銀中毒で精神状態に異常をきたしたり脳神経の変性を起こすということが起きるのか。

 

なぜ風邪をひきやすかったり、胃が荒れやすかったり、下痢や便秘を繰り返してしまったり消化管の不調があるのか。

 

なぜ、人は食生活や生活習慣によってドミノ倒しのようにむし歯・歯周病・肥満➔高血圧・高血糖健康寿命を失う状態へと自ら病気になってしまうのか。

 

 

 

環境の変化は起きているか

 

体内に蓄積し過ぎたメチル水銀については、昔の大型魚と今の大型魚に含まれる水銀の含有量は一緒か。

 

毒消しやデトックス効果があるとされる含硫野菜については、昔のほうれん草と今のほうれん草に含まれる栄養素の含有量は一緒か。

 

入ってくる毒が増えていて、デトックスする味方となる栄養素が減少していないか。

 

自分で自分の身を守るためには自らを取り巻く環境について知ることが不可欠なんではないかと思います。

 

環境は変化してきていても、一部の有志が情報発信をしているだけで、自分から求めにいかなければなりません。

日ごろから目にできるゴシップ記事とは違います。

 

あれを食べれば痩せる、これを食べると健康になれるという知識は、自分を取り巻く環境の背景を知って初めて生きてくると考えています。

 

 

健康寿命延伸研究会

 

自分のような歯科医師という立場で診療にあたる者も、なにかできることはないかと考えた結果が健康寿命というキーワードでした。

 

予防歯科で語れる範囲を拡げていく、もしくは別の言語に置き換えていくことになります。

 

現在は、自分は「予防口腔内科学」だと思っています。

 

健康寿命延伸研究会では、まだまだ若手の医療従事者が主体ですが、複合的に健康寿命延伸について考えていきたいと考えています。

 

研究内容や切り口、考え方は医療従事者目線になりますが、従来のエビデンスだけにとらわれず科学を大事に、健康寿命延伸に向けたエビデンスをつくることができればいいなと思います。

 

当院でのコロナウィルス対策

どうも、歯科医師の手塚充樹です。

 

近日、まだまだニュースに情報が挙がってくるコロナウィルスについて記述します。

 

当院では、塩と水を電気分解させた機能水(POICウォーター)と高濃度ビタミンCでウィルス対策

 

当院においては、次亜水(塩と水を電気分解させた機能水)を治療に用いています。

患者様に治療前に電解水でうがいしていただくことで診療をスタートし、歯科用ユニットの水には除菌水を使用しているので、飛沫感染エアロゾルによる感染)を防ぐようにつとめております。

 

 

 

「ウィルス」と「細菌」は違う

 

アルコールによる手指消毒や消毒薬によるうがいも効果的であるといわれています。

 

殺菌という意味では70%アルコールも効果的ですが、ウィルスはタンパク質を相手に退治をする必要があります。

 

「タンパク分解型除菌水」といわれている塩と水を電気分解させた次亜水(POICウォーター、ポイックウォーター、Professional Oral Infection Control Waterと名付けられている) では、殺菌とたんぱく分解の両方の能力を持っている点で機能水の中でも特徴的な性質を持つといわれています。

 

物に対するウィルス対策では次亜塩素酸が有効といわれています。

 

しかしながら、次亜塩素「酸」は基本的に口の中のうがいには使えません。

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診療前にうがいをしていただく

その一方、次亜水といわれるPOICウォーターについてはうがいに使用することができるので、当院では、治療の最中に飛び散る飛沫(エアロゾル)による院内感染防止のため、診療の前に患者様にはPOICウォーターを用いてうがいをしていただいております。

 

ビタミンCによるウィルス対策

 

ビタミンCが中国から注文増加で売り切れ状態に

”今月3日、韓国でロッテeコマースが運営するロッテドットコムは、「高麗仁丹ビタミンC 1000(600錠)」に注文が殺到して一時品切れになり「予約販売」を始めた。この物量は8日ぶりとなる11日午前に在庫が確保されてようやく一般販売に変わったが、即日完売した。ロッテドットコム関係者は「商品を出した当日にすべて売れた」とし「180錠の製品だけが正常配送が可能で、残りはすべて臨時品切れ状態」といった。中国武漢で発生した新型コロナウイルス感染症事態によって健康機能食品に対する関心が高まり、その代表食品であるビタミンCの需要が急増している。オープンマーケットTMON(ティーモン)では2月1~10日、ビタミンC製品群の売上が前年の同期間に比べて416%増えたほか、ウィメプやGマーケットなどのECサイトでも同期間それぞれ222%、64%の増加率を示した。マスクのように、中国からビタミンCの注文問い合わせが殺到している点も特徴だ。最近、中国国営の中国中央電視台(CCTV)ニュースで「野菜やビタミンCなどを食べて免疫力を強化すれば新型コロナのようなウイルスを十分に防ぐことができる」という専門家のインタビューが放映されたことを受けてだ。香港では保健当局が消毒用アルコールやビタミンCを配布したという外信報道が出たりもした。”

                引用元:ロイター 2020.2.13 配信記事

 

治療法が確立されていない病気に対して、「体の抵抗力を上げる」「免疫力を高める」という対策が取られることは多いかと思います。

 

バランスの良い食事と水分補給ということになるかと思います。

しかしながら、バランスの良い食事が現代において結構難しいです。

 

外食主体では糖質偏重食になることも往々にしてあり、動物性脂肪の摂取について私は、適度にグラスフェッドなどの良質な動物の肉を食べるのは良いと考えております。

自分で食べるものを選択できる時代の中、適度というのが簡単ではなく動物性脂肪摂取後の依存度が示唆された研究もあります。

私自身、過剰に動物性たんぱくや脂肪を取り過ぎてしまったなと感じることが私自身にも多々あります。(背脂が多く入ったラーメンなどです。たまには良いと思うのですが・・・。)

 

結果的に、野菜の摂取量の減少や、多種多様な食材を摂取することがむずかしくなることもあるのではないでしょうか。 

 

 「バランスの良い食事」があいまいな表現になりますが、そもそもバランスの良い食事中に含まれるビタミンC、ビタミンDなどの免疫を整える栄養素が十分に含まれているかどうかも時代の流れと共に変化があります。

 

野菜に含まれているビタミンCやミネラルの減少

 

野菜に含まれるビタミンCやミネラル(鉄分、マグネシウム、ケイ素など)は日本だけに限らず減少傾向です。

 

日本では、1950年から2005年を比較するとほうれん草に含まれるビタミンCなどが半分程度に減少していることが示されているデータもあります。 

 

日本は雨が多い国なので、土壌からミネラルが流れやすいのではないかという考察もあるそうですが、ケイ素やマグネシウムについては世界的にみても減少傾向にあるそうです。

 

火山の問題なのか、石油石炭などの火力を用いる人為的な活動が影響しているのか、考え始めたら一筋縄ではいかない問題なのかもしれません。

 

一方で、時代がうつりゆくたびに「新型」と名の付くウィルスが登場する中、人間は自分で自分の身を守るための「栄養」というものの摂取源が貧弱になりつつあるのは懸念すべき点だと思います。

 

やはり、安全で効率が良い形で、ビタミンやミネラルを摂取していくことが推奨されるのではないかと考えています。

 

水分をたくさん取ることもとても大事です。

しかしながら、毎日のように製品化された経口補水液などを飲み続けることが必ずしも健康に効果的とは限りません。緊急時は良いと思いますが、毎日のように常飲するとリンの添加バランス・果糖ブドウ糖液糖などの糖類の摂取量などの関係から、ビタミン・ミネラルバランスが崩れ、エネルギー代謝に影響を与えたり倦怠感がでることもあるようです。

 

また、あいまいな表現になりますが、いわゆる「安全で良い水」を摂取することが大切でしょう。

マグネシウムなどは水と一緒に吸収されることが知られているため、ミネラルバランスのよい水をしっかり補給することも大前提として大事です。 

 

 

自分が主に取り入れているビタミンC(点滴とリポソーマル加工ビタミンC)

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 最近では、リポソーマル加工といって、ヒトの細胞膜と同じ素材でビタミンCなどをコーティングした加工技術が発達しています。

 

リン脂質といって、ヒトの細胞膜と同じ素材でコーティングしているので、摂取した瞬間、口腔粘膜から吸収され、飲み込んだ後もサイズや素材の関係で、腸管のリンパ管へ吸収されます。

 

その結果、一般的なサプリメントよりも効率よく吸収されます。

 

「飲む点滴」と表現されるほど吸収がよいので、手軽に数グラムのビタミンCを摂取したい場合には有効です。

 

 

点滴については、10g以上のビタミンCを血管から注入することができるので、よりビタミンCの効果を得たい場合に有効です。

 

特に、風邪をひいたり、ウィルス性疾患にかかっているときなどは体のビタミンCの需要が高まっているといわれていますので、健常時よりも高濃度に摂取しても問題がないと考えられています。

 

 常時体に気を使っていてもなかなか風邪をひきやすかったりする方は、そもそもの栄養バランスの中で欠乏しているものがあったり、その結果抵抗力が落ちているかもしれません。

 

 

 

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「ヒトは口から美しくなる、長く幸福な人生を支援する」
手塚 充樹 
Mitsuki Tezuka
歯科医師 博士(歯学)
D.M.D. Ph.D.

ヘルシーライフデンタルクリニック 院長

 

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土用(どよう)の意味とは。季節の変わり目に定期検診。

どうも、歯科医師の手塚充樹です。

 

土用という言葉をご存知ですか

 

皆さんは「土用 どよう」という言葉を聞いたことがありますか。

 

土用の丑の日(どようのうしのひ)という響きから、「うなぎ」を想像される方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

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土用の丑の日といえばうなぎでしょうか

実は、この土用というのは季節の変わり目にあり、夏だけではなく、四季に合わせて期間が18日間程度設けられているのをご存知でしたか。

 

先人の知恵で、季節の変わり目は体調を崩しやすいので旬のものを食したり栄養を補給することで体に元気をつけようとするのが目的だそうです。

 

古くからある先人の知恵はすごいなとつくづく感じます。

 

以下、2020年の土用の期間についてまとめました!

 

冬の土用

2020年1月18日(土)~2月3日(月)

2月4日(火)が立春

 

春の土用

2020年4月16日(木)~5月4日(月・祝)

5月5日(火)立夏

 

夏の土用

2020年 7月19日(日)夏の土用入り

7月21日(火)土用の丑の日

8月2日(日)二の丑

 

秋の土用

2020年10月20日(火)~11月6日(金)

11月7日(土)立秋

 

土用の期間にヘルシーライフデンタルクリニックで定期検診を。

 

 季節の変わり目に風邪をひいて会社を休みがちだったり、家事をするのもおっくうになってしまったりしている方もいらっしゃるかと思います。

 

歯科における、歯周病治療においても、1度お口の中のバイオフィルムや歯石を除去し細菌叢を整えた後、4週間~3ヶ月間程度で、また細菌叢に変化が現れ始めると言われているので、多くの方に3~4ヶ月間程度の期間で定期検診をおすすめしています。

 

今まで、患者さんが意識しやすいだろうという理由で、「四季に1回」と説明していた時もありました。

 

土用という観点と組み合わせるとちょうど合っているなと感じます。

 

健康寿命延伸型歯科医院をうたっているヘルシーライフデンタルクリニックとしては、季節の変わり目に患者様の口腔内のクリーニング・除菌やバイオフィルム除去、炎症の除去を行うことで皆様の健康を支えられたら良いなと考えております。

 

土用のシーズン(季節の変わり目)にお口の中をお掃除する意義とは

 

口の中に炎症があったり歯周ポケット(病態的には潰瘍と同じもの)があると、容易に体内に菌が侵入し、血管の中で炎症を起こしたり、炎症によって立ち上る煙(炎症性のケミカルメディエーターなどと専門用語では言います)によって血糖値のコントロールをしにくくなり、高血糖な時間帯が増え、体の糖化反応を助長してしまい、その結果体の酸化反応や炎症を助長してしまうという悪いサイクルにはまることも示唆されています。

 

そのほか、免疫系に及ぼす影響も考えられ、疲れが溜まった時に、体の弱い部分に症状が出やすくなります。

 

口内炎や風邪などは体のサインかもしれませんね。

 

また、口の中に炎症や悪い菌が存在していることで唾液の質や量にも影響する可能性がありますし、風邪のひき始めは喉の痛みから始まることもありますよね。

口腔乾燥ものどのお風邪のきっかけを作ってしまう可能性があるので要注意です。

 

人によっては、季節の変わり目になると体調を崩しやすいだけではなく、いつも同じところの歯や歯ぐきが腫れたり痛みがでるという方もいらっしゃいますよね。

 

 

 悪いものを取り除き、栄養素の補給で代謝の改善を

 

季節の変わり目に、体力や免疫が落ちると、普段は痛みも出さないような炎症が急性化したり、悪くなってしまうこともあります。

 

体を温めたり、冷やしたり、季節の旬の食材には季節に合った機能がある

 

今は1年を通して色んな種類の野菜が手に入ってしまうので、日本の都心部において「旬」というものが意識しにくく、体を冷やす野菜を冬に食べるようなことも私はあります。

 

本来は、冬には冬の野菜を食べることで体を温めたり免疫を高めることが理想的と考えます。

 

例えば、ビタミンCといえばレモンが想像される方が多いと思いますが、意外なことにレンコンはビタミンCの含有量も豊富で食物繊維もしっかり摂取できます。

 

しかしながら、なかなか都心部においてお手本のような食生活を続けることが難しい方もいらっしゃることと思います。

 

土用のシーズンに旬の食材や滋養強壮の食材を取り入れて生活するため、医療機関専用サプリメントや、栄養素の注射・点滴も効率的

 

私自身が約3年間、医療機関専用サプリメントや食生活の改善・週1~2回程度の運動によって、リバウンドしにくいダイエットに成功し、風邪をこじらせない体になれました。

 

通年通して根気よく服用を続けることで効果を実感しやすい内容ですが、そんなに服用する習慣を続けられない方もいらっしゃいますよね。

 

そのような方も、土用の期間に合わせて医療機関向けサプリメントで、ビタミンB複合体やビタミンC・ビタミンD亜鉛、ビタミンA、マグネシウムなどを摂取することもおすすめします。

また、即効性を期待したい場合は、にんにく注射(ビタミンB群として、ビタミンB1・2・6などを摂取できるものがおすすめ)、ビタミン・ミネラルの複合点滴(レシピによってはマイヤーズカクテル点滴と呼ばれることがある、カルシウム、マグネシウム、ビタミンB群やCなどを含むもの)、グルタチオン点滴(デトックス、美白美肌効果があるので白玉点滴といわれている)などの栄養素補給方法もあります。

 

旬のもので元気がつくものと考えると土用の丑の日のうなぎを始め、割と高級な食材を摂取するイメージもあります。

 

ちなみに私は毎年土用の丑の日にうなぎは食べられていません(汗)

 

医療機関専用サプリメントでは、薬品基準でサプリメントの製造が行われています。

含まれている成分量の「表示」と本当にサプリメントに含まれる「成分量」の誤差が3%以内の中でコントロールされておりかつ高用量です。

一方、食品基準で作られる市販のサプリメントの場合は成分量の表示との誤差が20%許されていますので、商品による栄養素の量のバラツキは、医療機関専用サプリメントと比較すると大きくなります。

 

また、保存状態や形態(溶液になっているものかなど)によっては、効果的に栄養素を摂取できないことも懸念されます。

逆にカプセルの成分に問題があったり、添加物などの摂取、酸化されてしまった栄養素の摂取をしてしまう場合もありますので、私はサプリメントにおいては、品質が信用できるものを服用されることをおすすめします。

 

 

ビタミンBについて、サプリメントに含まれる量と食材の量との関係


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例えばビタミンB群を例にとって考えてみると、食材に換算すると大量の栄養素がサプリメントに含まれることがわかります。

 

この資料から、患者さんにうなぎの蒲焼を133本食べることをおすすめしている訳ではありませんので悪しからず。

 

ではなぜ、大量の食材を摂取しなくても人間は生きていられるのか。

 

ビタミンB群というのは、B1~12、ベタインや核酸などたくさんの分子が組み合わさった時に吸収や代謝において効果を発揮するものです。

 

うなぎに関していえば、きっと、蒲焼の中に含まれるビタミンB群のバランスが良いのではないかと考えます。また、うなぎ屋さんで一緒に「肝吸い」と呼ばれることもあるかと思いますが、肝のお吸い物も食べれますよね。

うなぎの肝などからは核酸脂溶性のビタミンが摂取できビタミンB群を効果的に働かせたり、免疫力向上に一役買っているのではないでしょうか。

 

また、ビタミンB群について「腸内細菌」の関与もあります。

整った腸内環境を獲得すると、重さにして約1~1.5kgは存在するという腸内細菌達がビタミンB群を合成してくれることもあります。

 

私は、上記のような代謝吸収についても配慮された成分の配合や天然素材の選別を行っている医療機関専用サプリメントを服用して効果が実感できているので、うなぎの蒲焼を食べに行けない方にはおすすめしたいです(笑)

 

 

口腔細菌叢を整え、腸内細菌叢を整え、自分自身にも良い栄養素をチャージする。

土用の期間に健康な体のメンテナンスを。

 

口腔内細菌叢や腸内細菌叢(腸内フローラ、マイクロバイオーム)についても、ヘルシーライフデンタルクリニックで調べることができるようになりましたが、なんと腸内細菌叢については糞便検査なのに、結果の欄に「口腔内細菌」の項目があります。

 

口腔内の菌が腸内まで流れ込み、便にも含まれることが明らかになっているわけです。

 

口腔細菌のケアが意外なことに(?)腸内環境においても影響を及ぼしています。

 

腸内の環境については、平素無害菌や善玉菌と呼ばれる菌を含め、色々な菌のバリエーションや量を増やすことが有効なのではと考えられています。

 

一方、口腔内においては、(現代の一般的な食生活・環境・習慣・歯科治療が続く以上は)悪玉菌の菌数を減らす歯周病治療・クリーニングも必要と考えます。

 

以上、お読みいただき誠にありがとうございます。

 

令和2年のスタートは健康を整える土用という期間について取り上げてみました。

 

ヘルシーライフデンタルクリニックも令和2年に入り、令和元年9月のオープンからの助走期間を終え、来院される方々へ寄与できる内容について現実的に行っていく所存でございます。

 

引き続きご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

 

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「ヒトは口から美しくなる、長く幸福な人生を支援する」
手塚 充樹 
Mitsuki Tezuka
歯科医師 博士(歯学)
D.M.D. Ph.D.

ヘルシーライフデンタルクリニック 院長

 

ヘルシーライフデンタルクリニック|新橋の歯科一般・口腔外科・小児歯科・矯正歯科 新橋駅日比谷出口より徒歩3分

 

 

 

AGEs(最終糖化産物, advanced glycation end products)について ~健康寿命延伸型歯科医院ヘルシーライフデンタルクリニックの観点から~東京新橋駅内幸町駅徒歩3分ダイワロイネットホテル新橋地下一階 予防歯科・審美歯科

どうも、歯科医師の手塚充樹です。

 

今回は最終糖化産物(AGEs, advanced glycation end products)について記述します。

「体の中の糖とタンパク質がくっついてできた老化物質(なれの果ての物質)」と表現されるものです。

 

また、糖化は体の「焦げ」と表現され、焦げ自体も良くないのですが、体に発生する活性酸素による「サビ」も倍増させることがわかっているため見逃せない存在となっています。

 

当院でも、指先に光を当てて簡易にAGEsを測定できる検査があります。

 

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指先を乗せて光で測定する無痛の糖化度測定検査

 

近年、AGEsについてはNHKなどのテレビ番組で取り上げられることも増えてきていると聞きます。

 

1984年に初めて研究が始まり、2019年現在の35年程度の期間において文献が出版され研究されてきたのがAGEsです。

 

AGEsについてまとめ

AGEsについては、血糖値が高く保たれると、血管内を浮遊しているタンパク質などと非酵素反応(酵素がなくてもくっつける反応)でくっつくメイラード反応というものと関係しています。

しかしながら、AGEs自体そのものがAGEsをつくったり、身体に潜む炎症(歯周炎や歯肉炎、消化管の炎症など)がAGEsをつくったり、虚血やケトン体もAGEsをつくることがしられているそうです。

 

 

一つの経路だけでAGEsが作られるということではありませんので、それだけは知っていただきたいところです。

 

1.血糖値と関係がある

 

2.血管が硬くなる

 

3.顔のしわやしみ・たるみの原因となる

 

4.不妊傾向

 

5.認知症のリスクを上げる

 

6.歯周病原因菌の中にAGEsを産生する菌がいる

 

7.虚血や低血糖もAGEsをつくる

 

8.がんの内部にもAGEsが蓄積する

 

9.食材から入ってくるAGEsとは?

 

10.意外にAGEsが少ない日本食とは?

 

 トピックスを挙げるだけでも結構AGEsでたくさんのお話ができてしまいそうです。

 

蓄積してほしくないものなんだということは、わかってきていますが、最終糖化産物は1種類ではないので複数形のsがついています。

 

糖尿病の治療効果の指標として用いられているHbA1cヘモグロビンA1c)という値は、「糖化ヘモグロビン」といって、赤血球が糖化したものを測定しています。

 

このヘモグロビンA1cもAGEsの1種と呼べます。

 

糖尿病も、合併症が多岐にわたり、病態が複雑なためHbA1cの数値の上下だけを追い求めても本当の治療につながらないこともあるそうです。

 

その理由の一つとして、その他の糖化産物であるAGEsでも説明つく部分があるといわれています。

 

今後、AGEsについて掘り下げた内容もブログに記載できればと思っています。

 

当院で比較的安価に検査できますので調べてみたい方はお気軽にお申し付けください。

 

 

 

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ヒトは口から美しくなる、長く幸福な人生を支援する

手塚 充樹

歯科医師 博士(歯学)

ヘルシーライフデンタルクリニック 院長

 

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パパイヤ100%の発酵フードを糖質コントロールしている私が試してみている経過報告 ~健康寿命延伸型歯科医院ヘルシーライフデンタルクリニックの観点から~ 東京新橋駅日比谷出口徒歩3分予防医療・予防歯科・審美歯科

今回は、パパイヤ100%で丁寧に発酵されたフードサプリメント、イミュナージュ(Immune'Age)について記載します。

 

このサプリメントを私が飲み続けて約2~3か月程度経過しました。

このイミュナージュというサプリメントは、味はとても甘く、砂糖そのものよりも少し甘くないかなくらいの感じです。

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パパイヤ100%で丁寧な発酵をさせた食品



糖質コントロールに利用中

私は、糖質の量はコントロールするように心がけていますので、イミュナージュを摂取するときはなるべく糖質を取らないようにしています。

 

食事方法として出会った本

 「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」という本に出会った影響で、週に3回以上は朝イチでコーヒー豆を手で挽き、グラスフェッドバター(量は空腹感に合わせて大さじ1程度)とMCTオイル(中佐脂肪酸、大さじ1程度)をミキサーで混ぜて飲用しています。

 

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

 

 

前の晩の夕飯から睡眠をとり、バターコーヒーを飲み、昼ご飯がスタートするまでの間(16時間程度)は糖質をオフにしたいのでバターコーヒーの日はイミュナージュを飲まないようにしています。

 

ただの断食と違って、体に糖質以外の栄養素を与えながら過ごすことで、脂質代謝を回し、脳へはMCTオイルから体内で変換されたケトン体を栄養源として送り込みます。

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左はお白湯、右がバターコーヒー

そのような生活を始め、ビタミンB複合体・ビタミンD亜鉛・ビタミンC・オメガ3脂肪酸サプリメントなどを補助的に使用してきたことで仕事のパフォーマンスがかなり上がりました。

 

 

バターコーヒーが作れなかった日の栄養素として

平日は、時間が無かったりの理由でブラックコーヒーのみになることがあります(もちろん手で挽くタイプではなく紙のフィルター)。

そんな時に、ブラックコーヒーと合わせて無糖のチョコレートを食べることもありました。

最近わざと意識的に服用しているのがイミュナージュです。

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ブラックコーヒーの苦味と合わせて飲んでます



太ったり、ブレインフォグに悩まされた時期

私は、数年前から栄養を変えることによって、当時75kg➔68kgまでの減量に成功し、お腹のぜい肉が取れることによる動きやすさと、脳がずっとスカッとしている感覚を得ることができました。

元々、小学校高学年の時から歯学部の大学6年生までバスケットボール部に所属し、OBになってからもクラブチームでバスケットボールをしたり大学のバスケットボール部の監督をしていた兼ね合いから、大食漢でお酒も好きなので激しい運動をしないようになってからは太ってきてしまいました。

ジムで運動はしていたものの、部活を1週間に5~6回は運動していた時と比べれば全然少ないですし、大学時代は食べても食べても痩せていくくらいの運動量でした。

 

ジムにちょっと通った程度ではそうそう痩せるものではありません。

 

そんな時に、「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」という本に出合いました。

 

腸内細菌叢や血糖値のコントロールで「バイオハック」

この本の内容でも書かれていますが、腸内細菌叢を含め体の食欲をコントロールする「バイオハック」という考えがあります。

 

アボカドや野菜をたっぷり食べて、フルーツ摂取も夜のご褒美としてクランベリーなどのベリー系から摂取し果糖の摂取量をおさえて食欲をコントロール

 

糖質制限という言葉が独り歩きしていると、栄養療法の勉強をしているとよく耳にします。サラダチキンと水だけを食べるとか、無茶な糖質制限をすると確かに身体によくないですよね。

 

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ただただ糖質を制限するだけではさすがに達成できない

 

脂質代謝、脂質代謝といって、MCTオイルやバターばかりを摂取していてもよくないでしょう。

高脂肪食で腸内に悪玉菌が増えやすくなるということや、食物繊維の摂取量が少ないと腸内に悪玉菌が増えやすくなるということも言われています。

 

また、糖質がただただ悪いかと思えば、適度な糖質で体にストレスをあたえることが逆に良い結果を生むということも言われています。

 

腸内細菌叢への影響を考えて、ただ糖質を減らすことだけではなく、添加物や農薬などの体内・腸内への悪影響を減らす努力も必要

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添加物などは腸内への悪影響も指摘されている

今までの自分の仕事へのパフォーマンス維持のためには、自分の中での「適度な糖質」はやはり、朝は摂取したとしてもイミュナージュ1~2包でしょうか(1包あたりに4.1gの炭水化物)。

 

4.1gの「炭水化物(=食物繊維+糖質)」の中にどの程度食物繊維が含まれているかどうかわかりませんが、1日の砂糖の摂取量は25g程度(ティースプーン6杯程度)には抑えたいので、他でコントロールできていれば4g程度は良いかもしれません。

 

私の場合は、夜も糖質オフにして鍋でタンパク質と野菜を摂取するだけにすることがあるので、眠りの質を高めるために、1包くらいはイミュナージュを飲んでみようかなとも考えています。

 

市販のアイスクリームなどに手が伸びるよりは良いでしょう。

乳製品に含まれる乳糖や果糖ぶどう糖液糖、水あめなどの糖質がそれほど体に良いといえません。

アイスクリームの増粘剤や乳化剤も亜鉛の吸収を妨げるといわれていますので、ピュアなパパイヤの糖質を摂取するほうが比較した場合は良いかもしれません。

 

 

イミュナージュを摂取することでお口の中に期待できること

 

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唾液と絡めるとオリゴ糖ができるとのこと

唾液と混ざることでオリゴ糖ができる

唾液と混ざることでマルトオリゴ糖類であるマルトースとマルトトリオースが増加することが分かっています。

マルトオリゴ糖は腸内環境を正常化し、免疫を調整することに役立ちます。

腸内にいい餌を与えるのに役立つかもしれません。

 

摂取した味覚刺激で唾液分泌の促進

この点についてはどの栄養素を摂取したとしてもほとんどの場合で起きることですが、摂取した時の味覚刺激で唾液が出ます。

唾液の中にはお口やのどの粘膜を守る免疫物質が含まれていますので、唾液が出ることは免疫にとってもプラスとなります。

 

 

その他に効果が期待できそうなもの

認知症、糖尿病、抗炎症、抗酸化、放射線防護作用、鉄材との併用による胃の不快感の軽減、肝硬変、職業性ストレスなどについてイミュナージュを用いて調べた文献が存在します。

 

 

まとめ

私は今のところ、砂糖の代わりや間食に使用しています。

普段、コーヒーや紅茶にかならず白い砂糖を入れている方や、添加物があるお菓子を食べることが多い方など、代替えの甘味としては取り入れる価値があるかもしれません。

 

カーレースのF1で、アストンマーチンのチームがドライバーの健康維持のために導入していたり、イギリスのプロラグビーのチームが導入していたり、天然のパパイヤしか使用していないということでローマ法王にも贈呈されたことがあったりと、意外と(?)海外での認知度の方が高いイミュナージュです。

 

今後、私の方でもいろいろと試しながらさらに自分の健康状態にどう作用するか、探求していく方針です。

今回も読んでいただき誠にありがとうございます。

 

 

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ヒトは口から美しくなる、長く幸福な人生を支援する

手塚 充樹

歯科医師 博士(歯学)

ヘルシーライフデンタルクリニック 院長

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